サムスン電子は2月9日(日本時間では2月10日の深夜0時)、グローバル向けの新製品発表会「Galaxy Unpacked 2022」を開催し、YouTubeでライブ配信した。発表されたのは、スマートフォンのフラッグシップ「Galaxy S」シリーズの最新モデルと、タブレット「Galaxy Tab」シリーズの最新モデル。さらに、Galaxy Watch 4のアップデート情報も発表された。
発表会の冒頭に登壇したのはMX(モバイルエクスペリエンス)部門のトップであるTM Roh氏。SDGs(持続可能な開発目標)の実現をために、サムスンが昨年立ち上げた「Galaxy for the Planet」での取り組みについて報告された。
カメラを強化したGalaxy S22/S22+
最初に発表されたのはGalaxy S22とGalaxy S22+。S22は6.1型、S22+は6.6型のディスプレーを搭載しているが、デザインや基本仕様は共通している。
機能面でアピールされたのはカメラ。5000万画素をメインとするトリプルカメラを搭載し。“Supre HDR”により逆光でも被写体を明るく写せることや、“AIステレオ深度マップ”により、夜間でも美しいポートレートが撮れることが利点。
カラーバリエーションはPhantom Black、Phantom White、Green、Pink Goldの4色だが、国・地域によっては、さらに多くの色から選べるとのこと。アメリカでは2月9日から予約受付が始まり、2月25日に発売される。価格はGalaxy S22が799ドル(約9万2000円)~、Galaxy S22+が999ドル(約11万5000円)~と案内された。
Sペンを内蔵した「Galaxy S22 Ultra」
続いて紹介されたのが、Galaxy S22/S22+の上位モデルに位置付けられるGalaxy S22 Ultraだ。6.8型の有機ELディスプレーを搭載し、1億800万画素をメインとするクアッドカメラを備えるハイスペックモデルだ。
Galaxy S22/S22+に対する最大のアドバンテージになりそうがSペンが内蔵されたこと。Sペンは本体の左下に格納でき、従来のGalaxy Noteシリーズのように使えることが利点。なお、Sペンの応答性能も3倍に向上し、よりスムーズな入力を実現している。
筐体には頑強なアルミニウム素材を使用。フロントパネルとリアパネルはどちらも、このモデルのために作られた「Gorilla Glass Victus+」という強化ガラスカバーで保護されている。
ディスプレーは「Dynamic AMOLED 2X」という名称。 Galaxy S22/S22+よりも解像度が高く、左右はほぼベゼルレスに見える。リフレッシュレートは最大120Hzで、コンテンツによって1~120Hzの範囲で変動することも特徴だ。
4nmプロセスで作られたGalaxy史上最速のプロセッサーを搭載し、ML(機械学習)のパフォーマンスは72%も向上している。
カメラはメイン(1億800万画素)+超広角(1200万画素)+光学3倍(1000万画素)+光学10倍(1000画素)という4眼構成。Galaxy S22/S22+と同様に、夜景ポートレートなど、暗い場所での撮影性能が強化されている。さらに、細かい設定ができる「Proモード」を備え、RAW形式での保存にも対応。RAWデータは「Adobe Lightroom」アプリを使って現像できる。
Galaxy S22 Ultraもアメリカでは2月9日から予約受付が始まり、2月25日に発売が開始される。価格は1199ドル(約13万8000円)~。基本のカラバリはPhantom Black、Phantom White、Burgundy、Greenの4色だが、さらに異なる色も用意される。