AxelGlobeは安全・安心そしてあらゆる産業を支えるインフラに成長した
世界を見逃さない眼を獲得したアクセルスペース社の衛星コンステレーション
続々登場するAxelGlobeの新プロダクトラインナップ
現在提供中のAxelGlobe Tasking & Monitoringに加えて、新たに4つのプロダクトの提供がアナウンスされた。1つ目はAG Archiveで、AxelGlobeで撮影・蓄積されていく衛星画像を自由に利用することができるサービスだ。異なる時間軸の地上風景を比較したり、雲量など撮影条件で比較することもできる。想定される用途としては環境問題や時事問題に関する時系列変化調査や都市計画策定に活用してもらいたいとしている。
2つ目のプロダクトはAG Cloudless Mosaicで、衛星画像につきものの雲を排除した画像を提供するサービスで、地図の作成や防災用のベースマップとしての活用が期待されている。まず日本全土の雲無しベースマップをリリースする予定だが、海外もニーズの高いところから順次提供する予定となっている。
3つ目は行事や予定が決まっている時事問題などに対して撮影希望日をユーザーが指定して撮影ができるAG Custom Captureだ。また、災害発生直後にすぐ撮影したいといったニーズにも対応する。最短で以来の翌日に撮影が可能になる。今後は衛星の拡充を行って依頼後数時間での画像提供を目指していくとのことだ。
最後の新プロダクトAG Reservationは画像を購入せずに撮影だけを実施するサービスで、撮影した画像は後で必要になったタイミングで購入する。国際情勢が注目されている地域を撮影しておいてインシデント発生後に事前の画像を購入するといった使い方が想定されている。必要な画像だけを必要になったタイミングで購入できるため、ユーザーには非常に大きなコストメリットがある。
アクセルスペースは今後のサービス拡大も含め、AxelGlobeの機能強化のために衛星のさらなる打ち上げを予定している。2021年6月に打ち上げた4基の衛星に加えて、2022年4Qにも4基の衛星をAxelGlobeに加えていくことにしている。これにより、現在は2日に1回となっている撮影頻度を1日1回に向上させることができる。
「例えば農業においては毎日観測して明日の作業の計画を立てたいといった要望がある。また、(頻度が増えると)晴天の画像が撮れる可能性も増やせるし、AG Cloudless Mosaicの撮影体制を支えることができる。様々なお客様から撮影キャパシティの増加のお声をもらっていましたし、より広い撮影用途やこれまでリーチできていなかったお客様にAxelGlobeの利用の促進をできると考えている。」(中西氏)
衛生数が増えることにより、撮りたいときに撮りたいところを録り続けられる体制が整う。衛星を自社開発しているためにコストメリットがあり、ユーザーにとってもニーズにマッチしたサービスを提供できる。出遅れていると言われていた日本の宇宙開発ビジネス開発を、高い分解能と大きな撮影キャパシティを獲得したアクセルスペースが牽引していることを強く印象付けられた事業進捗報告会だった。