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船舶DXからAIメンタルケア、オンライン農業まで NTT comの共創成果発表

NTTコミュニケーションズ オープンイノベーションプログラム成果発表会「ExTorch Open Innovation Day」

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オンライン農業を実現するプラットフォームを構築

 5つ目のテーマは、PLANT DATA株式会社×NTTコミュニケーションズ プラットフォームサービス本部 データプラットフォームサービス部による「Smart Data Platformを活用した生育支援業務の自動化・高度化」。

PLANT DATA株式会社 代表取締役CEO 北川 寛人氏(右)、NTTコミュニケーションズ株式会社 プラットフォームサービス本部 データプラットフォームサービス部 野村 大和氏(左)

 農水省によると農業人口は年々下降傾向にあり、今後5~10年後には現在の半数以下になると予測される。その一方で、法人企業による大規模な施設園芸は増加しており、施設園芸野菜の主要5品目であるトマト、キュウリ、イチゴ、ピーマン、ナスの国内生産量は増加傾向にある。

 これらの施設園芸は、野菜栽培の中でも労働時間が高く、そのうち栽培管理業務が35%を占める。栽培ノウハウを可視化し、IoT機器で省力可/自動化するため、PLANT DATAの植物の生育情報の計測技術とNTTのSmart Data Platformを組み合わせてオンラインで提供するサービスを開発。植物工場内の植物生体データや日照や温湿度などの環境データを自動計測・撮影し、クラウドに収集。ユーザーはAIで解析した栽培情報をスマホやタブレットから確認できる。

 サービスは月額課金のサブスクモデルで提供し、2022年中には国内法人の大規模施設園芸向けにサービスをリリース予定だ。

 セッション後半では、2019年度に採択された「風況データ活用チーム」と「Beamoチームのピッチが行われた。

 風況データ活用チームは、風の影響を受けやすいドローンの安全な飛行を守る「風況データプラットフォーム」を開発。

 メトロウェザー株式会社の開発するドップラー・ライダーをNTTコミュニケーションズの通信用の鉄塔やビルに設置し、風速や風向をデータを取得。ユーザーには3D風況マップでリアルタイムに風況情報を提供することで、ビル風や突風を回避した航行が可能となる。

 2020年度に長崎県五島列島や香川県三豊市での実証実験、2021年度はエッジコンピューティングに活用に向けた実証実験を実施。2022年にサービスインの予定だ。

風況データ活用チーム

 3i IncとNTTコミュニケーションズのコラボによるBeamoチームは、データセンター向けの現場調査/建物管理の効率化を目的に、iPhoneと360度カメラを使ってストリートビュー撮影ができるサービス「Beamo」を開発。電波やGPSの届かない場所でも撮影可能で、クラウドにアップロードすると編集なしですぐにストリートビューとして見ることができる。構造物などの距離の計測も可能だ。国内外65のデータセンター/局舎で社内活用しており、2021年8月にNTTビズリンク社から正式リリース済みだ。

Beamoチーム

通信ビルを活用したSharing Drone Platformが審査員特別賞を受賞

 審査の結果、審査員特別賞は、テーマ3「通信ビルを活用したSharing Drone Platformの実現」を受賞。明らかにメンテナンスニーズがあることが受賞の理由となった。 オーディエンス賞は、テーマ2「完全無人化された次世代データセンターの創出」が受賞した。

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