低馬力ゆえに初心者でも乗りやすい
適度に調律された単気筒らしい音と振動を感じながら都内を走行する美環さん。「端的に言えば、速さとか無縁の、味わいに極振りしているバイクですね。排気音の音量と音質、クラシカルなスタイリング、エンジンの出力は必要にして十分ですので、ノンビリ走ってみましたし、それが正しいバイクだと思います」がファーストインプレッション。
「じゃぁ遅いのかというと、エンジンが結構上まで回せるんですよ。低回転域でのトルクもちゃんとありますから、信号の多い都心部では2速ホールドで走れますね」と、ほぼオートマ感覚で走行可能なのだとか。さらに「ニュートラルに入りやすいんですよ。ですから停止直前にNに入れて、空走しながら停止という走り方もカンタンにできますね」。バイクによってはニュートラルの位置がわかりづらかったりしますから、特に初心者の方には優しいかもしれません。
「クラッチレバーが私の手には少し遠い感じがします。足つきは最初不安でしたが、だんだん慣れてきました。このバイクは体の大きな人にピッタリなのかなと思いました」とも。となると、初心者にも好適かと思いきや「回転計がなく、そしてクラッチのつながりやレバーの遠さから、最初は苦労されるかもしれませんね」なのだとか。
「シートがふかふかということもあって、体に伝わる振動はとても少ないです。アップハンドルに800mmというシート高もあって、視野が広くて長時間のライディングでも疲れにくいと思います。エンジンやバイクの特性も含めて、簡単に言えば穏やかで優しい1台だと思います」とGB350を分析される美環さん。
基本構成やスタイリングが似ていることから、ヤマハの「SR400」と比較されがちですが「まったくの別物ですね」と美環さんは断言。「あちらは電子制御がほとんどないどころか、セルスターターすらありませんからね。でもGB350は電子制御によってスムーズに走行できますし、セルスターターだってありますから。それに振動だって、ヤマハの方が大きいですよ。扱いやすさ、乗りやすさの面でも、GB350の方が誰にでも受け入れられるんじゃないかな? それにSR400は販売終了していますからね。400cc以下でこういうバイクは他にないので、選択肢はGB350だけなんですよね。大ヒットしているというので、他社からもクラシカルスタイルのバイクが出ればいいなと思います」とコメントしました。
「ホント楽しかった。バイクってやっぱりイイナと改めて思いました」と美環さん。「2022年の3月25~27日の3日間、東京モーターサイクルショー2022が東京ビッグサイトで開催されるので、GB350をはじめとして、お気に入りのバイクを見つけて街に出てほしいですね」といきなり告知が。実は美環さんは、一般社団法人「全国二輪車用品連合会」(JMCA)のブースに出演される予定なのだとか。お気に入りのバイク探しと美環さんに会いに、東京モーターサイクルショー2022に訪れてはいかがでしょう? ということで、告知は終わり。
55万円というプライスで味わい深い世界が楽しめるGB350。今、売れに売れまくっている理由が何となくわかりました。車体も軽く、取り回ししやすかったことも最後にご報告したいと思います。速く走るのもバイクの魅力ですが、のんびり走るのもまた魅力ですよ。何より速く走れば走るほど、事故のリスクは高まりますからね。痛いのは嫌なので、味わいに極振りした1台、ぜひチェックしてみてください。
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