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鉄板&今が旬なパーツを性能検証!! 第40回

【鉄板&旬パーツ】キオクシア最速のPCIe4.0 SSD「EXCERIA PRO NVMe SSD」をチェック

2021年12月29日 12時00分更新

文● 藤田 忠 編集●北村/ASCII

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「PCMark 10」と「3DMark」で実使用性能をチェック

 続いては「PCMark 10」と「3DMark」に備わるストレージベンチマークテストを使って、実使用時のパフォーマンスを見ていこう。テストにはインテル環境を使用し、実アプリケーションベースの性能を見る「PCMark 10」「Full System Drive Benchmark」、ゲームストレージの性能を見る「3DMark」「Storage Benchmark」を実行している。

 テスト環境はそろえているが、容量が2TBになるので同条件とは言えないが、手持ちのPCIe4.0×4 M.2 SSDのSamsung「980 PRO 2TB」とWestern Digital「WD_Black SN850 NVMe 2TB」もベンチマークを実行している。

「PCMark 10」「Full System Drive Benchmark」の結果。EXCERIA PRO NVMe SSD 1TB

980 PRO 2TBの結果

WD_Black SN850 NVMe 2TBの結果

 まず、実アプリをベースにした「PCMark 10」「Full System Drive Benchmark」の結果を見ていこう。ピークリード7GB/秒、ライト6GB/秒と優秀なEXCERIA PRO NVMe SSD 1TBだけあって、スコアは2702と最速クラスに相応しい結果になっている。とは言え、実使用における速度に定評があるSamsung「980 PRO 2TB」と、Western Digital「WD_Black SN850 NVMe 2TB」には一歩およばなかった。

 続いての「3DMark」「Storage Benchmark」では、Western Digital「WD_Black SN850 NVMe 2TB」が3512スコアと頭ひとつ抜きんでているが、次点のSamsung「980 PRO 2TB」に迫る3028スコアで、ゲームロード時間などといった各テストの平均応答速度も、59マイクロ秒と優秀になっている。

「3DMark」「Storage Benchmark」の結果。EXCERIA PRO NVMe SSD 1TB

980 PRO 2TBの結果

WD_Black SN850 NVMe 2TBの結果

7GB/秒の大台をサクッと叩き出すEXCERIA PRO NVMe SSD

 基本のベンチマークでサクッと最速クラスとなるリード7GB/秒、ライト6GB/秒を発揮するうえ、実アプリによるテストでも定番2強には届かないが、十分優秀と言える結果を出しているEXCERIA PRO NVMe SSDの1TBモデル。とくに7GB/秒という速度をCrystalDiskMarkで眺められるのは、かなり所有感を満たしてくれるだろう。

最高クラスのパフォーマンスを発揮し、店頭扱いも始まったEXCERIA PRO NVMe SSD

 パフォーマンス面で買い! と推したいところだが、耐久性の指標になるTBWが1TBで400TB、2TBで800TBと、ライバルとなるSamsung「980 PRO」とWestern Digital「WD_Black SN850 NVMe」に比べると、1TBで200TB、2TBでは400TBも下回っている。それでいて価格は同価格帯と、正直ちょっと悩む面もある。

 「980 PRO」、「WD_Black SN850 NVMe」は発売から時間が経っているので価格が熟れている。EXCERIA PRO NVMe SSDは発売したばかりなのでやむを得ないところだが、価格面にもうひと押しが欲しいところ。店頭販売のスタートに合わせてか、Amazon.co.jpでは30日間の最低価格に販売価格を更新。さらに1月2日まで1TB 1100円引き、2TB 2150円引きのクーポンも配布と、頑張っているので今後のさらなる値動きに期待したい。

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