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2021年オススメ腕時計 旬モデル3選 第4回

憧れの傑作時計で2021年を締めくくる!世界的ブランド傑作定番3選

2021年12月25日 09時00分更新

文● 川口哲郎 編集●飯島恵里子/ASCII

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ゼニス/クロノマスター スポーツ(Ref.03.3100.3600/69.M3100)116万6000円

 早いものでコロナ禍をはじめ政治変局等々、日本列島全体がさまざまなことに揺れに揺れた2021年もついに最終月間に突入し、世間はいわゆる師走。この年末という時節は時計、それも高品位な「一生モノ」クラスの腕時計を狙うには、素晴らしい好機なのだ。

 「一生モノ」の定義は個人差があるが、実質的なクオリティやアフターサービスの充実度、さらに時計というものが現実に社会的ステータスをもたらし、ビジネス等々、生活全般の諸々を円滑に促進するアイテムであるという事実やメリットを踏まえると、いわゆる世界●大ブランドといった重鎮枠に挙げられることの多い名門の長きにわたって支持される中核的モデルに絞り込むことができる。

 中核的モデルは、ロングセラーではありながら実のところ折々に規模の大小はあるけれどブラッシュアップやリニューアルなどが施され、これらの最新版は例年初頭〜春先にかけて発表される傾向が強く、さらに発表から店頭に並ぶまでにタイムラグがあることも多いため、年末のこの時期というのは当年の“メインアクト”が揃い踏みとなった状態での吟味が可能なのだ。

 時計というのは、様々な身の回りの実用品のなかでも“相棒”とか、“パートナー”など、それこそ“配偶者か”というくらいの厚遇をもって擬人化され取り沙汰されることも少なくない。時間を表示することが使命の時計は、刻々と進む時間の集大成である人生を象徴する存在として、特別視されているのだ。そういうものを、年次の節目に抜かりなく手に入れ、新年に向けて気持ちを奮い立たせるのは素敵じゃないか、という話なのだ。さらに! 多くの人々にはこの時期「ボーナス」という現実的なアドバンテージもあるはずだ。憧れの定番を手に入れるなら今しかないだろう。

 “今年の憧れ時計、今年のうちに”に決まってる。2021年を華やかに彩り、多くの時計ファンを魅了した、名門ブランドの“傑作定番”を紹介する!

 

オメガ/スピードマスター ムーンウォッチ マスター クロノメーター(Ref. 310.30.42.50.01.002)84万7000円

NASAの公式装備品が新世代に!
オメガ/スピードマスター ムーンウォッチ マスター クロノメーター

 近年、“宇宙開発”の周辺がやけに騒がしい。関連するニュースが矢継ぎ早に飛び出し、活況なのだ。その話題の軸となっているのが、民間企業による宇宙空間への進出だ。昨年5月に米国・スペースX社による有人宇宙船「クルードラゴン」がNASA(アメリカ航空宇宙局)によって打ち上げられ、2名の宇宙飛行士が無事にISS(国際宇宙ステーション)に到達。史上初となる民間企業による宇宙ミッションが成功し、宇宙開発は新たなフェーズに突入した。以降、日本人宇宙飛行士の野口聡一氏や星出彰彦氏も同社が手がける後続のミッションでISSへの往復を果たし、さらに今秋には同社によって初の民間人のみの有人宇宙飛行も実現した。

 こうした目覚ましい成果の礎、基盤のひとつとなったのが、1960年代に米国が威信をかけて行った、NASAによる有人宇宙飛行計画「アポロ計画」だ。その一環として1969年に行われたアポロ11号計画で、人類は初めて月面への着陸に成功した。世紀のスペクタクルを世界中の人々が固唾をのんで見守り、成功の瞬間には快哉を叫び、感涙しさえした。

 この時、月面に降り立った宇宙飛行士たちの腕に装着されていたのが、オメガのスピードマスターなのだ。オメガは、ミッションで必要となる腕時計型クロノグラフを探していたNASAの依頼で、当時主力製品のひとつとして展開していたスピードマスターを提出。強豪ブランドの複数候補の中でこの製品のみが過酷な製品試験に合格し、公式装備品として携行されたのだ。

 特筆すべきは、そのスピードマスターは時計店で普通に売られている市販品だったということだ。くだんの宇宙飛行士たちは(宇宙服の上から装着するため)ブレスレットをロングサイズのベルクロストラップに替えた以外はそのまま、特別な改良などは一切加えず月面で使い、見事ミッションを成功させた。この瞬間からスピードマスターは人類初の偉業に寄与した腕時計として世界的な注目を浴びることとなり、以降、同社のフラッグシップ・モデルとして幾度かの改良を経ながら現在に至るまで継続している。今この瞬間も、取り扱いのある時計店に行けば当時の歴史的傑作の末裔が手に入る、という点も魅力なのだ。

 その“末裔”は今年に入り早々に発表された。デザインは先代モデル同様、アポロ11号で使われたモデルから基本要素がほとんど変わっておらず、唯一目を引くのはブレスレット。従来の現行モデルよりもコマの小さな、よりフレキシブルな形状となり、装着感もアップしている。

裏蓋から、パワーロスを抑えるため徹底的に構造を見直した次世代型のCal.3861が見える!

 だが、この新生スピードマスターは決してマイナーチェンジではなく、1957年の初代誕生から60年以上に及ぶ歴史のなかで、最大級の刷新がなされている。“中身”のムーブメントが満を持して、新型のCal.3861となったのだ。ちなみに先代のCal.1861は1997年から採用され、さらに以前の1968年に採用されたCal.1861の前身、Cal.861はCal.1861とほぼ同じ構造であったため、実質的に半世紀以上ぶりの刷新となる。

 新たなCal.3861最大のポイントは、同社が2015年から推し進めてきた独自のムーブメント耐磁化プロジェクト「マスター クロノメーター」に準拠したこと。マスター クロノメーターは機械式時計にとって精度不良を引き起こす元凶となる“磁気”による影響を最大限に抑え、磁気を発する電化製品に囲まれた現代の日常生活で、常に安定した高精度を実現するための特殊仕様だ。独自開発によるムーブメントの基幹部品を非磁性の素材に替え、ファクトリーの内部に高精度、高耐磁性能を客観的に審査する第三者機関「METAS」を常駐させて品質保持を徹底することなどで1万5000ガウスもの磁力耐性を実現し、さらに時計の精度(正確さ)検定の国際的な権威であるスイス公式クロノメーター検査協会(COSC)の基準にも準拠する。これまで順次同社の基幹コレクションで採用され、拡充されてきたのだが、このスピードマスターだけは依然準拠が未達成だった。満を持しての看板モデルのマスター クロノメーター化。

ブレスレットは新デザインのU型ピースを5連でアッセンブル。バックルも新型

 民間の宇宙旅行が現実味を帯びてきた昨今そういった意味でもこの最新作の期待値は高まりそうだが、それはさておき、そもそもこのモデルは日常生活での実用性を重視した民生用である。誕生時から変わらぬシンプルなデザインと相まって、あらゆるシーンで、絶大な価値を発揮することだろう。

オメガ/スピードマスター ムーンウォッチ マスター クロノメーター
Ref. 310.30.42.50.01.002
84万7000円

●主な仕様
駆動方式:手巻き(連続駆動時間約50時間)
ケース径:42mm
ケース厚:13.18mm
ケース素材:スレンレス・スチール
ブレスレット素材:スレンレス・スチール
風防素材:サファイアクリスタル
防水性能:50m防水

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