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ライター栗原のアラフォーから始めるバイク生活 第12回

バイクでスマホを充電するためのアクセサリーをDIYでCBR250RRに取り付けた

2021年11月27日 15時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) 編集●ASCII

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試行錯誤の末、なんとか取り付けに成功したが……

 用意する工具は4mmと5mmの六角レンチ、8mmのソケットレンチ。そしてプラスドライバーとニッパー、ラジオペンチなど。電工用圧着工具があると完璧です。8mmのソケットレンチの代わりにスパナは? という考えが頭をよぎられるかと思います。後述しますが、そのボルトが奥まった場所にあるためスパナでは取り外すことが困難です。

 まずは、USB電源本体が左手スイッチボックスに取り付けできるか、現物合わせをしてみます。購入時にはクラッチレバーを動かさずに行けそうだと思ったのですが、結論はダメ。

 クラッチレバーの取付ボルトを8mmのソケットレンチで緩め、ギリギリまでハンドル中央部まで寄せます。

 続いてUSB電源についているボルトを4mmの六角レンチで外し、クランパー部分を開いてハンドルバーに取り付けます。ですが、これがスイッチボックスから延びているケーブルと干渉したり、そもそも幅が狭いのでかなり難しい! かなり強引なくらい、指先に力を込めてグイッ! と挟み込んで、コレで大丈夫なのか? と、10分以上悪戦苦闘しました。 

 なんとか位置が決まり固定するのですが、ここまで取り付けることのみに注力しすぎた結果、上下逆に取り付けてしまうミスをやらかしてしまいました。この状態でも使えるのですが、なんとなく降雨時に雨水がUSBコネクターに入ってきそう。パッケージを見直すとネジが下側なので取り付けなおし。こうして四苦八苦しながらハンドル側の作業は完了。

 無事にハンドルに取り付けたら、ケーブルをバッテリーなどがあるシート下まで引き延ばします。ですが、次なる問題が発生。カウルの内側にケーブルを通すのですが、そのためにはカウルを外さないといけないのです。まずはシートを取り外します。シートを固定しているのは2本のボルト。これが奥まった場所にあって、ソケットレンチでないと作業は困難です。8mmのソケットレンチで緩めて完全に取り外したら、シートは外れます。

 次に黒いカウル部分を取り除きます。これは前方は5mmの六角、後方はシートで隠れている黒いネジを、5mmの六角レンチとプラスドライバーで外します。その後、黒いカウル部分は下側にあるダボをバキッと外してから、前にスライドする感じに取り外せます。

 まずはハンドルを思いっきり右側に倒して(この時、バイクは倒れやすくなるので注意)、ケーブルをカウルの中に通していくのですが、ここで次なる問題が発生。USB電源のDC-DCコンバーターの置き場所がないに等しい上に、大きなカウルやらガソリンタンクを外さないと、タイラップで固定できない雰囲気。さすがに嫌気が差してきたので、あきらめることにしました。いつかETCやらドラレコを取り付けてもらう時に、ショップの人がカウルを外すでしょうから、その時にやってもらおうと思います。

 こうしてシート下まで2本の線が出てきたら、ACCと結線するのみです。ヒューズボックスから取る方法もあるらしいのですが、バイクの診断コネクター(なのかよくわからないのですが)から取り出すことにします。

 このコネクターは4線で、そのうち緑がGND、青と黒が+12Vです。この線とUSB電源のケーブルをつなげます。

 ここで別途4ピンコネクターを購入。価格は900円程度で、圧着端子なども付属しています。

 コネクターには防水キャップが付属していますので、最初にUSB電源から延びるケーブルに通します。続いて被覆を向いて端子と圧着するのみ。圧着工具がなければラジオペンチで作業してもよいでしょう。少し引っ張って抜けなければ大丈夫だと思います。

 あとはケーブルをコネクターに刺し込み、コネクターとバイク側の端子をカチャっとちなげれば作業完了です。慣れれば30分程度で終わるでしょうが、不慣れな自分は2時間近くかかってしまいました……。

 自分はiPhoneユーザーなのでUSB Type-CとLightningのケーブルを用意。バイクの電源を入れ、ドキドキしながらスマホと接続すると……、充電しているではありませんか! これで動作チェックは完了です。PD充電対応なので同じくPDに対応したモバイルバッテリーも高速で充電できます。これでバイクに乗りながら充電できる!

【次回予告】はたして充電トラブルは解決できるのか!?

 ですが、そう簡単に事は進みません。いざ運用をはじめると、思ったより充電していないことが発覚。で、画面を見ると充電マークが点灯したり、しなかったりするではありませんか! どうやらエンジンを回していない状態、つまりバイクの電源を入れただけの状態は充電できるのですが、エンジンをかけると充電できない時があるのです。これは困った!

 ここで考えられるトラブルは、診断コネクター(なのかな?)から出力を取ったことによる電力低下。ですので、電源周りを見直すことにします。早速デイトナのバイク用アクセサリー電源ユニットなるものを購入。これは電力はバッテリー直結、コントロールはACCで切り替えるというもの。これで電力の安定を図ってみたいと思います。執筆時点では作業できていませんし、ほかが原因ということも。次回その様子をレポートしてみたいと思います。

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