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このスマホ、ホントに買い? 話題のスマホ徹底レビュー 第324回

驚異の充電速度を実現した「Xiaomi 11T Pro」は高性能ながらメリハリで7万円を切る価格

2021年11月30日 12時00分更新

文● 佐野正弘 編集●ASCII

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ハイエンド端末だが
性能面はやや意外な結果に

 性能面に目を移すと、チップセットはクアルコム製のハイエンド向け「Snapdragon 888」を搭載し、メモリーは8GB、ストレージは128GBまたは256GB(モデルによって異なる)。最近のハイエンドモデルに匹敵する内容だ。

 ただ通常の設定でベンチマークを取ってみると、「Geekbench 5」でのCPUのベンチマーク結果が、同じチップセットを使用したモデルと比べ低い点が気になった。「OPPO Find X3 Pro」などもパフォーマンスの設定を変更しなければ高い性能を発揮できない仕様だったが、Xiaomi 11T Proはパフォーマンス重視の「パフォーマンスモード」に設定してもベンチマーク結果は大きく変わらなかった。

バッテリーの設定から「パフォーマンスモード」に変更してもベンチマークなどの結果は大きく変わらず、CPUの制御はかなり厳しめになされているものと考えられる

 一方で、グラフィック主体の「3DMark」の結果はほかのSnapdragon 888搭載モデルと大きく変わらなかった。また「PUBG MOBILE」や「原神」などのグラフィック設定を確認しても、同様に現時点で最上位の設定が可能で、プレイも快適なことから、性能そのものが低い訳ではないようだ。こうした結果から推測するに、Xiaomi 11T Proはバッテリー消費や発熱を抑えるため普段のCPU性能はかなり抑えており、必要な時だけしか最大のパフォーマンスを発揮しないよう、厳しめの制御をしているのではないかと考えられる。

「PUBG MOBILE」のグラフィック設定はクオリティーが「FHD」、フレーム設定が「ウルトラ」と、Android端末では現時点で最高の状態に設定が可能だ

「原神」のグラフィック設定はデフォルトで「中」と、こちらも他のSnapdragon 888搭載機種と大きく変わらない

 ちなみに通信機能に関しては、5Gに対応しておりSIMはnanoSIMを2枚挿入可能と、最近のスマートフォンとしては一般的な仕様だ。5Gは4.5GHz帯(n79)に対応していないので、ドコモのSIMで利用する際は注意が必要だ。

SIMスロットは本体下部に用意。トレイは上下に挿入するタイプだ

 またいわゆる“日本仕様”に関しては、FeliCaは搭載しているが防水・防塵性能はIP53の防塵・防滴にとどまる。ただ下位モデルのXiaomi 11TがFeliCaに対応していないことを考えると、日常の決済利用も意識するならこちらを選んだ方がベストだといえるだろう。

「17分で100%」の120W急速充電を試す

 Xiaomi 11T Proはバッテリーに関しても、非常に特徴的な要素を備えている。Xiaomi 11T Proのバッテリー容量は5000mAhなのだが、同梱されている専用の充電器を用いることで120Wでの充電が可能で、公称では17分で100%の充電ができるという驚異的な充電性能を備えているのだ。

 では実際にどの程度の速度で充電できるのか、Xiaomi 11T Proのバッテリーがなくなった状態から専用の充電器を用いて充電し、何度かその時間を測ってみた。その結果、フル充電までにかかった時間はおおむね25~27分程度という結果になった。

充電から10分が経過した状態で、充電量は約40%。バッテリーがない状態から電源が入れられる状態にまで充電されるのにやや時間がかかる印象だ

フル充電されるまでかかった時間は、この時は27分程度。だがそれでも驚異的な充電速度であることに変わりはない

 公称の17分とまではいかなかった理由は、バッテリーが完全に切れた状態から充電を開始した影響が大きいと考えられる。0%から電源が入れられる状態まで充電されるのに5、6分程度かかるようで、その後の充電速度は非常に速いのだが、そこに至るまでの充電にやや時間がかかるようだ。

 もっとも公称値はバッテリーが2%の状態からフル充電されるまでの時間を測定した値とのことなので、そのことを考慮すると公称値はあながち間違っていないとも感じる。そもそも25分で5000mAhのバッテリーを充電できてしまうこと自体、かなり驚異的な速度であることに間違いなく、熱もあまり発生しないことから時間がない時の充電も安心だ。

 ただそれだけ急速充電ができるということもあって、充電器のサイズがかなり大きいのは惜しい。持ち歩いて利用するというよりも、自宅に据え置いて使うのがベターといえそうだ。

Xiaomi 11Tの充電器(左)とXiaomi 11T Proの充電器(右)を比較。サイズはかなり大きい

【まとめ】高性能と低コストのメリハリが非常にはっきりしたモデル

 Xiaomi 11T Proは大画面や高い性能、急速充電などユーザーニーズが高い機能・性能に重点を置いて強化を図っている一方、ボディ素材や広角カメラ以外の部分で随所にコストを抑えている様子が見られ、フラッグシップもでるといってもかなりメリハリのはっきりした内容であることが分かる。

 それゆえフラッグシップモデルに、デザインも含めた完全さを求めるならば不満を抱くかもしれないが、128GBモデルで6万9800円という低価格を考慮すれば十分魅力的な内容であることに間違いない。実用性を重視する人にはベストな選択肢といえるのではないだろうか。

  Xiaomi 11T Xiaomi 11T Pro
価格(税込) 5万4800円 128GB:6万9800円
256GB:7万9800円
ディスプレー 6.67型有機EL(20:9) 120Hz対応
画面解像度 1080×2400
サイズ 76.9×164.1×8.8mm
重量 203g 204g
CPU Dimensity 1200 Ultra Snapdragon 888
内蔵メモリー 8GB
内蔵ストレージ 128GB 128/256GB
OS MIUI 12.5(Android 11)
5G対応バンド サブ6(n1/3/5/7/8/20/28
/38/40/41/66/77/78)
4G対応バンド 1/2/3/4/5/7/8
/12/13/17/18/19/20/26
/28/32/66/38/40/41/42
無線LAN Wi-Fi 6
FeliCa ×
カメラ画素数 108メガ(標準)+8メガ(超広角)+5メガ(テレマクロ)
/イン16メガ
バッテリー容量 5000mAh
(67W急速充電対応)
5000mAh
(120W急速充電対応)
生体認証 ○(側面指紋センサー)
防水・防塵 ×
SIM nanoSIM×2
USB端子 Type-C
イヤホン端子 ×
カラバリ メテオライトグレー、ムーンライトホワイト、
セレスティアルブルー
 

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