あのクルマに乗りたい! 話題のクルマ試乗レポ 第168回
ゆみちぃのMINIミニ大作戦
MINI唯一のPHEV「MINIクロスオーバー COOPER SE ALL4」は、最も人に優しいMINIだった
2021年11月21日 12時00分更新
マイルドな加速と重厚な乗り心地
まずは部員Kが取材先まで運転。走行モードはエコモードで、バッテリー消費抑えるモードにセット。昨今の燃料代高騰から普通のハイブリッドモードで走りたいのですが、ゆみちぃ部長にバッテリーのみの走行をしてもらう都合、可能な限りバッテリー消費を抑えたいのです。過去に乗ったMINIの中で、もっとも静かで穏やかなクルマというのが最初の印象。乗り味はBMWやMINIに共通する「地に足のついた重厚な乗り味」なのですが、そこにクッション性が高まったという印象。硬さは皆無です。
これは後席に乗っているマネージャー氏もゆみちぃ部長も感じられたようで、笑顔で太鼓判。部長にとってクルマは静かな方が好ましいようです。これは高速道路でも同様。風切り音は抑えられていますし、なにより重心の低さが印象的。長距離クルーズでも疲労感は少ないのでは? というわけで、バッテリー残量40kmを残した状態で、ゆみちぃ部長に選手交代。まずはノーマルモード+ハイブリッドモードで走行してもらいます。
「静かでパワフルなクルマですね」と部長。「丁度いい、という印象ですね。あと、時折、四輪駆動車なんだな、というトラクションのかかり方を感じます」と通な発言まで飛び出すではありませんか。「静かに発進するし、加速も穏やか。パワーがないわけじゃなくて、穏やか。だから運転しやすいですね」とゆみちぃ部長。
ここでEVモードにチェンジ。基本的にモータードライブだけになりますので、リア駆動のみで、さらに言えば最高出力も88馬力へとダウン。「確かに踏んでも進みづらくなりましたね」と体感。「そのいっぽうで、凄く静か。EV車みたいにフュイーンという音がしますし、いっぽうでトルクの立ち上がりは速くなったような」というわけで、EVフィールを感じた様子。
ですが急激な加減速や、アクセルのベタ踏み等、EV的に厳しい走りをしたらしく、40km近く残っていたハズのバッテリー残量が、わずか10km程度の走行でゼロに! 撮影していた部員Kが戻ってメーターを見るや「もう空っぽにしちゃったの!?」と驚きを隠せません。EVの走行距離を持たせる走りをマスターしないとですね!
というわけで、ここで積極的にバッテリーの電力を利用した走行は終了。基本的にガソリンエンジンによるFF、時折リアモーターによって四駆に変わるという方式の走行でのインプレッションに。まぁ通常の使い方ではこちらがメインになるでしょう。
ここで部員Sに選手交代。問答無用でスポーツモードに切り替え試乗再開です。アクセルを踏み込み「さすがにジョン・クーパー・ワークスほどではありませんが、静かながらもモーター駆動らしい加速感はありそう」と冷静に分析する一方、ゆみちぃ部長には以前ジョン・クーパー・ワークスで経験した悪夢が再来したようで「ヒェッ」という言葉にならない言葉が。「こういうモノですかね」「一般の人にはこちらの方がウケるでしょうね」という部員達。
試乗を終え「MINIの中で、もっとも静かで、もっとも積載できるので、家族向けや、友達とどこかに行きたいという人にはいいかもです!」と大満足の笑顔を魅せるゆみちぃ部長。部員Kも、その考えには同意で「もっともファミリー向けのMINIを求めるならコレなんだろうな」と感じた次第です。「自宅で充電できないと、このクルマのメリットはないのでは?」と思いがちですが、充電空っぽ状態で走っても「コレはコレで、アリなのかもしれないな」と思わせる実力の持ち主。
さらに月額2750円のMINI CHARGINGを利用すれば、街にある普通充電器を0円/分、つまりタダで何度も使い放題になるのです。普段使いをする人ほど、このランニングコストは魅力に映るのでは? もっとも走り方によってはスグに電気がなくなってしまうので、完全EV走行だけで暮らすのは難しいのですが、昨今高騰しているハイオクガソリン代の節約にはなりそうな。優遇税制を考えると、MINIクロスオーバーPHEVは賢い選択肢かもしれません。

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