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パーソルイノベーションの新サービス「コミックラーニング」事業責任者・仙波敦子氏に聞く

漫画を読んで新人研修!? 企業の悩みはコミックラーニングが解決する!

2021年11月11日 09時00分更新

文● 村山剛史/ASCII

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意外!? コミックは動画よりも学習効果が高い!

仙波 具体的な学習成果を2020年に検証しています。方法としましては、同一テーマでコミック教材と動画教材の2種類を用意しまして、どちらの学習成果が高いのか調べました。結果、学習理解度(事前テストと事後テストの差分)、教材への満足度、業務貢献度(内容が業務に役立つか)の回答を比べたところ、すべてのKPIでコミックが動画を上回る結果になっています。

 学習理解度に関しましては受講者から「わかりやすかった」「読みやすかった」という感想をいただきました。また、研修担当者からは「いつもは何度もリマインドを送らないと受講してもらえないが、今回は受講者が興味を持ってすぐに始めてくれた」という声が挙がり、これは教材への満足度につながっているのかなと考えています。

仙波 また、検証にご協力いただいた飲食チェーンの店長さんにインタビューもしています。曰く、「飲食店の従業員はアルバイトの割合が高いのですが、出社するのは週に1~2回なので集合研修がやりづらく、たとえe-Learningに切り替えても実施率は上がらない」。しかし、「学習意欲が低くてもコミックなら教材を読んでくれるので良いのでは」というお話を聞くことができました。

 また、YouTubeなどで見られる無料動画教材と比べてどうか、という質問に対しては、「無料であるがゆえに本数が膨大なので、探す手間がかかってしまう。仮に見つかったとしても内容のレベルが高くない」と。

 そして、「コミックはマインドを伝えることに長けているので、食べ物の盛り付けなど自社独自のテクニックは手作り動画で対応し、動画では伝えきれない心得などをコミックで、というように教材を切り分けたら良いのでは」と仰っていました。

―― コミックにも適材適所があり、その見極めも進んでいるのですね。

仙波 加えて、富山大学の研究によるとテキストとコミックでそれぞれ解説した同一テーマのコンテンツを用意し、学習直後(短期記憶)と1週間後(長期記憶)に3種類のテストを出したところ、すべてのテストでコミックのほうが長期記憶に効果があるという結果になりました。

 以上のように、感情移入しやすく楽しいというコミックの特性によって、学習効果が高まり、研修効果もアップすると考えています。

コミック教材は学習効果=研修効果アップにつながる

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