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RPA開発を容易にするフロー型の画面を用意

新UIなら難しくない!Autoジョブ名人の新版について聞いた

2021年10月27日 10時00分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII

提供: ユーザックシステム

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 ユーザックシステムのデスクトップ型RPA「Autoジョブ名人」の最新バージョンである5.0では、開発を容易にするユーザーインターフェイスが大きく刷新された。開発者やエンジニアのみならず、現場部門のユーザーでも使いやすくなった新UIについて、ユーザックシステムに聞いた。

ユーザックシステム マーケティング本部の大崎豊氏(左上)、執行役員 RPA事業担当 矢吹 政之氏(左下)、RPAカスタマーサクセス部 渡辺 大輔氏(右下)

2つのUIは切り替えながら開発できる

 9月にバージョンアップしたAutoジョブ名人のV5.0。今までRPAの稼働安定性と低廉な価格という点で他社のRPA製品と比べた競争優位性を持っているが、今後はより使いやすさを追求していくというのが、今回のバージョンアップの肝になる部分だ。ユーザックシステム 執行役員 RPA事業担当 矢吹政之氏は、「ご評価いただいている機能は残しつつ、UIを刷新して、現場の人でもとっつきやすい、開発者にとっても生産効率が上がるものを目指しました」と語る。

 数多くのRPA製品が市場にあふれる中、今までAutoジョブ名人は、どちらかというとIT部門に所属するプロに向けた使い勝手を磨いてきた。しかし、最近では現場の部門が積極的に自動化に取り組むことも増えてきた。また、昨今では開発主体をIT部門から現場に移管したり、他部署に拡大するといった展開を進める企業も出てきた。RPAカスタマーサクセス部 渡辺 大輔氏は「プロ向けの設計画面を初心者の方に説明しても、伝わりづらい。だったら、フロー図のような画面にして視覚に訴え、RPAを活用する現場ユーザーにわかりやすいものにしたほうがよいと考えました」と語る。

 この結果として、Autoジョブ名人の新バージョンは、中上級者向けだった従来のリスト型画面と初心者向けフロー型画面の2種類を用意した。リスト型画面は、Excelのようなセル上のUIが用意され、上から処理を定義づけていくが、フロー型画面は定義された処理をつないでいくイメージだ。

Autoジョブ名人5.0の2つの画面

 リスト型とフロー型は排他的な利用ではなく、開発しながら切り替えられる。両者の使い分けについて矢吹氏は、「たとえば、シナリオ作成で条件分岐が発生した場合、リスト型ではGoToで別の行にジャンプするのですが、フロー型だと矢印で表現されます。ですから、処理全体はフロー型の方が見やすいです」と語る。

 リスト型に関しても、別のウィンドウを起動しないで済むようにメニューを整理し、開発効率も追求したという。渡辺氏は、「とっつきやすく、社内で説明しやすいのはフロー型。ただ、生産性はリスト型の方が圧倒的に高いです。一度作ったモノをまとめて修正するのもリスト型のほうがやりやすいと思います。フロー型で開発を始めた方もスキルアップを支援してリスト型でさらに生産性を上げるようユーザックシステムが支援します」と説明する。

既存ユーザーからの反応も上々 バージョンアップも容易

 新バージョンのUIに関しては、2~3社でデザインコンペもやり、社内の営業メンバーにも意見をもらって、ユーザーインターフェイスに磨きをかけた。また、オンラインユーザーコミュニティである「名人+(プラス)」で声かけして、数社のパイロットユーザーにも事前に試用を依頼し、そのフィードバックを盛り込んだという。「既存のユーザーインターフェイスも併用できるとは言え、久しぶりの大きな画面刷新だったので、われわれもドキドキしましたね」(渡辺氏)。

 結局1年越しのメジャーバージョンアップになったが、滑り出しも上々。8月に開催したバージョンアップのお披露目会は、申し込みも想定数の倍となり、半数近くがバージョンアップ版を使ってみたいという反応だったという。ビジネス向け製品だとユーザーインターフェイスの変更にアレルギーを持つユーザーも多いが、Autoジョブ名人の場合は杞憂だったようだ。

 バージョンアップはバージョンアップ用のインストーラーを使えば作業完了。ユーザー側でも可能だし、ユーザックシステム側でも作業を代行できるという。また、旧バージョンのシナリオも自動的にコンバートされ、リスト型でも、フロー型でも設定や登録が可能になる。

 新しいUIを試したいというAutoジョブ名人のユーザーはもちろん、既存のRPA製品の使い勝手に不満を感じているユーザーは、ぜひ試用してみるとよいだろう。

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