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超パワーなM1 Pro/M1 Max搭載のMacBook Pro登場 新型AirPodsも! 第9回

アップル新発表「M1 Pro」「M1 Max」の価値とApple Music戦略を分析する

2021年10月20日 12時00分更新

文● 西田 宗千佳 編集●飯島 恵里子/ASCII

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Apple Musicの拡大が急務、新ハードもサービスも狙いは同じ

 音楽サービス面を見ると、今のアップルが「Apple Musicの利用者拡大」に躍起であることも見えてくる。

 現在、他のサービスに対する最大の武器は「空間オーディオ」だ。追加料金なしで、あれだけ毎日対応楽曲が増えるのは素晴らしいことだ。

 第3世代AirPodsも、実質的には「位置トラッキングを使った空間オーディオ」対応といっていい。普及型モデルにもちゃんとあの機能を入れるところが、今のアップルの「気合いの入り方」だと思う。

 実質的な「低価格プラン」となる「Apple Music Voiceプラン」も重要だ。競合であるAmazonに対して、アップルは「価格」「スマートスピーカー対応」の両面で劣っている。ならば、聴ける曲数はできるかぎる減らさず、価格とスマートスピーカー対応(すなわち、音声アシスタントでの再生強化)をするには、音声で使えるプレイリスト増加を含めた「Apple Music Voiceプラン」のあり方が望ましい。

 Apple Music Voiceプランは音声だけで「無料体験のスタート」ができるようになっている。これも、「iPhoneまでいかず、HomePod miniだけで顧客を惹きつけやすくる」という、入口試作と言える。

 このプランが「アップル製品以外からは使えなくなっている」というところが、実にバランスとしておもしろい。

 

筆者紹介――西田 宗千佳

 1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。 得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、そしてネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。主に取材記事と個人向け解説記事を担当。朝日新聞、読売新聞、アエラ、週刊東洋経済、月刊宝島、PCfan、YOMIURI PC、AVWatch、マイコミジャーナルなどに寄稿するほか、テレビ番組・雑誌などの監修も手がける。近著に、「ソニーとアップル」(朝日新聞出版)、「ソニー復興の劇薬 SAPプロジェクトの苦闘」(KADOKAWA)などがある。

 

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