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超パワーなM1 Pro/M1 Max搭載のMacBook Pro登場 新型AirPodsも! 第11回

これがM2ではなくM1であるという恐ろしさ

「モアポート派」が勝利した真のプロ用MacBook Proの登場

2021年10月20日 09時00分更新

文● 柴田文彦 編集●飯島恵里子/ASCII

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 先月のiPad、iPad mini、そしてiPhone 13の発表イベントに続き、今月も日本時間19日未明に、アップルの新製品をお披露目するApple Eventが開催された。

 今回は、新しいMacBook Proが登場することは、まず間違いないと考えられていたようだが、果たしてその通りとなった。一部には新しいMac miniも登場するのではないかという噂もあったはずだが、それはお預けとなった。結果論だが、今回はかなりハイエンドのMacの発表であって、どちらかと言うとローエンドのMac miniは、そもそもお呼びではなかったというところだろう。発表の中身を確認していこう。

いつものように気になる時間配分から

 今回の主役は、新しいM1チップとMacBook Proであって、当然ながらそこに大部分の時間が割かれていた。それでも最初に登場したのは、Apple Musicの新しいプランやHomePod miniのカラバリ、そして第3世代のAirPodsという音楽関係のサービス、製品だった。今回は、大きく言えば音楽とMacBook Proの2種類しかなく、特に時間配分の分析など必要ないという気もする。それでもいつもの習慣で、やはり気になって、タイムスタンプをメモしながら観てしまった。せっかくなので、時間配分を簡単に確認しておこう。

 まず今回のイベントは、すでに述べたように前半の音楽と後半のMacBook Proに、きっちりと分けることができる。転換点は開始から14分4秒後に、ティム・クックが4回目に登場したときだ。全体は50分18秒だが、前後のイントロとエンディング部分を省いて割合を計算すると、前半の音楽が26.5%、後半のMacが73.5%となる。ざっと音楽1に対してMacBook Proが3となる。視聴者の興味という観点から見ても、まあ妥当な線だろう。

AppleEventの大まかな時間配分

 念のために、音楽関係だけの内容の比率を見ると、最初のApple Musicの新プランVoiceが19.3%、HomePod miniが28.4%、AirPodsが52.3%となっている。この中で主力の製品はと言えば、やはりAirPodsになるのは確かなようだ。

AppleEventの音楽関係の時間配分

 後半のMac関連では、まず新しいApple SiliconチップのM1 ProとM1 Maxが紹介された。Mac関連内での時間配分は、それぞれ12.6%と13.5%だった。続いて、新しいMacBook Proの紹介の前に、macOSとApple Siliconを組み合わせた際のパフォーマンスについて、多くのアプリケーションのデベロッパーのインタビュービデオとともに取り上げられた。これが18.8%だ。そして最後に登場した今回の主役のMacBook Proの話題が、Mac関連の中の55.1%を占めていた。これは、今回のイベント本編全体の中でも40%近くを確保していたことになる。

AppleEventのMac関係の時間配分

 こうして数字を挙げてみると、実際にイベントビデオを視聴した際の印象とは時間の割合が異なっているかもしれない。おそらくユーザーの興味の強いものほど、濃い内容に感じられるものなのではないだろうか。

 筆者としては、HomePod miniやAirPodsなどには興味がない、というわけではもちろんないが、今回はメイントピックのMac関連の発表に絞って、順番に感じたところを述べていく。

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