新色ピンクにさらなる強力カメラ! iPhone 13、ASCII徹底大特集 第47回
無印iPhoneが事実上の高級機となった今、iPhone 13ファミリーの選び方
2021年09月25日 09時00分更新
高価なiPhone最新版を発売日近くに購入しようという熱心なファンに、アップルの発表会で公表された内容を、改めて説明するまでもないだろう。ということで、今回は新しく発表されたiPhone 13ファミリーのうち、どんなケースではどのモデルがお勧めなのかを書き進めていきたい。
ズバリ、「普通の人」ならiPhone 13、つまり無印が一番費用対効果が高いと思うが、ではなぜProが存在するのか。その辺りを掘り下げながら、自分自身が製品を選ぶ、あるいは友人に購入のアドバイスをするつもりで話を進めていこう。
A15 Bionicのわずかな仕様の違いは気にしなくてOK
iPhone 11が登場した時には「高価になったProに対する廉価版」という伝えられ方をしたものだが、そもそもステンレスフレームとアルミフレームの違い、カメラやディスプレーの違いなどはあるものの、無印のiPhoneが廉価版というのは言い過ぎだ。
スマートフォン市場全体をみればiPhone SEが「ベーシックモデル」で、Touch ID搭載機の最終形態。現在はiPhone XにはじまるFace ID世代を進化させているところだが、その中で写真、ビデオの撮影、表示品質を強く意識し、高価でも品質の高い素材や入手できる最高のセンサーなどデバイスを投入しているエクストリームな製品がProのライン。
無印iPhoneは一般的な基準でいうところの高級機というのが、ここ数年のiPhone評価を行なってきての率直な意見だ。したがってiPhone 13 Proのスペックが高いことは当然で、少しやりすぎなぐらいのカメラモジュールやステンレスのフレーム、6GBメモリや1TBが選べるフラッシュメモリなどの要素を盛り込んでいる。
だからこそ高価なわけだが、ステンレスは確かに質感が高いが、かといって航空機グレードのアルミの質感も高い。メモリは4GBで動かないアプリは聞いたことがないし、フラッシュメモリ容量も1TBが必要な人は多くないだろう。
ディスプレーがProだけLPTOという省電力なバックプレーンを持つOLEDになり、ピーク1300ニトは変わらないものの、とうとうHDR動画のグレーディング基準である1000ニトを部分ブーストではなく普通に表示できるようになった。
これはこれで素晴らしいことではあるが、それも「必要なのか」といえば必要はない。あくまでも、どこまでこだわるかなのだ。
加えて今回のA15 BionicはProラインはフルスピードのGPUを搭載しているが、無印がGPUコア数が5つから4つに減らされており、またベンチマーク結果を見る限り動作クロックも多少遅いようだ。筆者のテストではGPUの演算能力テストで、Proラインの25〜28%減といったところだろうか。
とはいえCPUに関しては完全に同一で、世の中にあるiPhone 13 Proシリーズを除くどのスマホと比べても同等以上で、最速と言われたiPhone 12 Proシリーズよりも高速。そこにこだわる必要は基本的にはない。ゲームに関してもApple Arcadeを中心に遊ぶのであれば違いはほとんど出ないはずだ。
この連載の記事
-
第68回
iPhone
「iOS 15.3.1」配信開始 重要なセキュリティアップデートの提供 -
第67回
iPhone
「iOS 15.3」配信開始 多数の脆弱性に対処し、すべてのユーザーに推奨 -
第66回
iPhone
「iOS 15.2.1」配信開始 メッセージアプリにiCloudリンクで写真を送信した場合の問題を解決 -
第65回
iPhone
これがモバイルの最先端か……!「iPhone 13 Pro Max」で進化を感じる極上のゲーム体験 -
第64回
Apple
アップル純正「マップ」やiPhone「Siriから事故報告」などアップデート -
第63回
iPhone
「iOS 15.2」配信開始 Apple Musicの新プラン対応やユーザーの死後にアカウントを任せる人の指定機能追加 -
第62回
Apple
Apple Watch Series 7、私のお気に入りポイント4つとイマイチポイント -
第61回
iPhone
「iOS 15.1.1」配信開始 iPhone 12/13で通話中に音声が途切れる問題を解決 -
第60回
iPhone
「iOS 15.1」配信開始 FaceTime経由でコンテンツを同時再生できる「SharePlay」に対応 -
第59回
Apple
スタンダートとして完熟した「標準iPad」最高のプライスパフォーマンスを更新 -
第58回
ウェアラブル
進化を遂げたApple Watch Series 7とデビューに最適なSE、アップルは双方を取り込む - この連載の一覧へ