・降り始めからの総雨量
雨が長く続く場合には、その時点での雨量だけでなく、降り始めてからこれまでに、どれだけ降ったのかという情報にも注意する必要がある。それを近隣の雨量観測所ごとに数値で表示してくれるのが、「降り始めからの総雨量」だ。
この総雨量の情報は、洪水や土砂災害の危険度に大きく関連してくるのだが、どこで何mm降ったら危ないかという評価は、素人ではなかなか難しい。それについては、洪水発生の危険度を示す「洪水キキクル(危険度分布)」や、少し後で示す「土砂キキクル(危険度分布)」が参考になる。
・大雨危険度
大雨による全般的な災害の危険のある地域を地図で示すのが「大雨危険度」だ。この表示は市町村単位となるが、1〜4の警戒レベル、「災害発生のおそれ」、「大雨特別警報」という各状態によってきっちり色分けされて表示されるので分かりやすい。
この大雨危険度は、名前からするとこれから大雨になる危険度を予想したもののように思えるが、それだけではない。メニューから「浸水害」「土砂災害」「洪水害」それぞれの危険度の表示を選ぶか、「全て」を選ぶことで、総合的な危険度を把握できるようになっている。大雨が原因となって発生する被害の危険度を地域ごとに知るには、もっとも適したコンテンツだろう。
・天気図
天気図は、テレビの天気予報などでも頻繁に使われるグラフィックなので、多くの人にとって馴染みやすく、ぱっと見ただけで天気の概況を把握できるものとなっている。
天気図は、ある程度広い範囲を見ないと意味がないので、地域ごと防災情報というのとはちょっと毛色が違う気もする。それでも、大局的な情報として有効なので、選択可能なコンテンツの1つに加えられているのだろう。カスタマイズして表示のセットに加えておくと、なんとなく安心感がある。