■3つの工作で用意するもの
今回使う材料は、すべて100円ショップやホームセンター、ネットなどでお買い求めいただけます。3つの工作はすべて以下の材料でできますので、一度買い揃えればすべての工作を楽しめます。
・銅線
・乾電池 ※磁石にくっつくもので、軽いものがおすすめです。今回は、三菱アルカリ乾電池の単5を使用しました。
・ネオジム磁石 ※乾電池よりもひと回り大きいものがおすすめです。今回は、ダイソーの超強力マグネット13mmを使用しました。
■電磁石おもちゃ①:ダンシング銅線
銅線を写真のように折り曲げます。軸となる部分を作って、その軸を中心として立てた時に落ちないように、左右のバランスをとった形にします。今回は、左右対称のハート型にしてみました。
乾電池のマイナス極にネオジム磁石をくっつけて、ネオジム磁石が下になるように乾電池を立てます。そして、乾電池のプラス極の出っ張りに銅線の軸を乗せて手を離すと、動画のように銅線がぐるぐると回転し始めました!
ハート形の他にも銅線をらせん形にしても、動画のようにきれいにぐるぐると回りました。バレリーナのようにくるくると回っていて、まるで踊っているみたいです。
■電磁石おもちゃ②:かんたんモーター(クリップモーター)
銅線を写真のように切って折り曲げて、セロテープなどでとめます。この部分をクリップなどで作る方法もあります。
乾電池の両端がそれぞれの銅線にぴったりとくっつくように、乾電池を寝かせて置きます。
写真のように、乾電池の上にネオジム磁石を置きます。
銅線をぐるぐる巻いて写真のような形のコイルを作り、まっすぐになっている腕の両端を、先ほど立てた銅線の上に乗せます。
そうすると、コイルがぐるぐると勢いよく回り始めました!
(ポイント)立てた銅線と乾電池を輪ゴムやビニルテープでとめて、乾電池と銅線がしっかりとくっつくようにすると、回路が途切れずに回転が安定します。
また、コイルの片方の端の半分の面を油性マジックで塗ると、回転が安定します。コイルが半回転して上下逆になると逆の方向に回ろうとして止まってしまうため、半回転分は電流が流れないようにします。
■電磁石おもちゃ③:コイルトレイン
今度は、銅線をぐるぐると巻いて長いコイルを作ります。今回は、写真のような長い棒に沿って巻いていきました。コイル(長い棒)の円の大きさは、ネオジム磁石よりもひとまわり大きくしてください。
乾電池の両端にネオジム磁石をくっつけます。このとき、磁石の同じ極が乾電池をはさんで向き合うようにくっつけます。たとえば、(N極-S極─乾電池─S極-N極)というようにします。
そして、ネオジム磁石をくっつけた乾電池を長いコイルの中に入れると、動画のように動きました!まるで電車のように、どんどん前に進んでいます。
▼今回の実験・工作は、動画・でもご覧いただけます。
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