高品質へのこだわりと、高コスパを実現するための秘訣をインタビュー

各パーツメーカーと二人三脚でより高品質に、市場を先読みして高コスパを実現! PC初心者も安心して買えるFRONTIERのBTOパソコンの秘密

文●八尋 編集●ASCII

提供: インバースネット株式会社

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電源は回路図も取り寄せて細かく検証&仕様変更

──では、電源はいかがでしょうか。

大重氏:弊社で採用する電源は、すべて回路図とテストレポートを共有していただいております。なかなか回路図まで共有してもらうというのは難しいことですが、共有していただけるメーカーさん以外とは取引をしていません。

──回路図はどういったところで使うのでしょうか。

大重氏:様々なことに利用していますが、とくに日本でも問題ないかどうかを確認するために使っています。電源は基本的には海外でも日本でも使えるように開発されていますが、中には電圧が変動した際に耐えきれない場合があります。そういったときに、回路をすべて見直して変更するときに、回路図が必要になるわけです。

 また、過去に故障したことのある部分や、お客様から意見をいただいた部分に関しても、内部を解析してメーカーさんと話し合い、順次細かく変更していっています。この部分に関しては、スペック表ではわからない部分ですが、電源メーカーさんから聞く話だとここまで細かく電源の内部を変えたりしているのは弊社だけと伺っているので、こだわりといっていいのかなと思っています。

──電源メーカーさんとのお付き合いも長いんですか?

大重氏:そうですね。ときにはこだわりが強くぶつかることもありますが、そんな中長い間いい関係を築けているので、感謝しています。

──ケースはいかがでしょうか。

大重氏:ケースは、メーカー様と販売価格を考えて、組み込むスペックをある程度想定しながら、必要なTDPに対応するケースを協議して決めています。また、ケースの仕様についても、話し合いを重ねながら細かく仕様を変えていっています。

──具体的にどういった際に仕様を変更するのでしょうか。

大重氏:弊社のパソコンを検討していただいているお客様は、比較的初心者の方が多いです。そこで、初めての1台にしても分かりやすく使っていただけるように気を配っています。例えばですが、弊社のモデルではあえてマザーボードには搭載されていてもUSB Type-Cをケース前面に採用していない場合があります。

初心者の人でも安心して使えるようにあえて仕様変更している点もあるという

 これは、Type-Cの特性上ケーブルが1m以上のものではしっかりと速度が出せないということがあり、これを無理やり1m以上のケーブルを採用して前面に配置してしまうと、仕様が分からない方にはただ速度が出ていないというふうになってしまうからです。

──最近ゲーミングモデルの1部ではケースが刷新されましたが、何か理由はありますか?

GeForce RTX 30シリーズなど、大型のビデオカードの熱にも対応できるケースを採用

大重氏:ここ最近どんどんビデオカードの総熱量が上がってましまいまして、これはかなり前から上がるだろうと予想できていたので、それに合わせて、前面からの吸気量を増やしたり、マザーボードの最大TDPに対してどれくらいの排気量があればいいかといったことを考えたりし、1年以上前からメーカーさんと話し合って決めていました。

──なるほど、PCパーツの変化に合わせて、ケースも刷新したというわけですね。

大重氏:そうですね。吸気量と排気量についても、バランスが取れるようにケースのサイズ感とファンのサイズや個数を考えながら設計しています。

しっかり冷却できて熱を排気できるようにバランスを考えてファンの位置や個数を決定しているという

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