PhotoshopやPremiere Proが快適動作、正確な色が再現できる高色域ディスプレーを採用
写真・動画編集入門にも! 薄型のスタイリッシュボディーに第11世代Core&GTX 1650 Ti搭載のクリエイター向け高コスパ14型ノートPC「DAVI 4N」
高い基本性能にGTX 1650 Ti搭載でクリエイティブ用途にもバッチリ使える!
続いて肝心な性能チェックを実施してみた。まずは基本的なスペックの確認だ。採用しているCore i7-1165G7は、4コア/8スレッドで動作し、ベースクロックは2.80GHz、ターボブースト時には最大で4.70GHzまで上昇する。TDPは28Wと低くモバイル用Core i7ではあっても低消費電力に特化している傾向があり、多くの14型モバイルスリムノートに採用されている。
また、Tiger Lakeの特徴の1つにグラフィック機能の強化があり、Core i7-1165G7には従来のインテル UHD グラフィックスから大幅に性能がアップしたIris Xe グラフィックスが搭載されている。ただしこのTiger Lakeに搭載されているIris Xe グラフィックスは、搭載メモリーがデュアルチャネルで動作しているのが条件で、大容量のメモリーを載せていてもデュアルチャネル動作をしていないとUHD グラフィックスとして認識されてしまう。その点、DAIV 4NはBTOでどの構成を選んでもデュアルチャネルになっているのは安心だ。
また、ディスクリートGPUとしてGTX 1650 Tiが搭載されている。こちらはGeForce GTX 1650の強化版で、メモリーがGDDR5からGDDR6に変更されたことによって、メモリーバンド幅が約1.5倍高速化されている。最近はGeForce RTX 30シリーズ搭載のノートも少なくないが、発熱が高くスリムノートへの搭載は結構難しい。しかし、GTX 1650 Tiは消費電力が55Wと低く、スリムノートでの運用が可能になっている。GPUメモリーは4GBで無印と変更はないがメモリーが早くなった分性能は期待できる。
CPUの処理能力を計測できる基本的なベンチマークテスト「CINEBENCH R23」では、マルチコアとシングルコアと個別に性能をチェックすることができる。ゲームやクリエイティブ系のアプリではシングルコアの性能、主にクロック数が重要だが、同時に複数のアプリを立ち上げる場合には、マルチコアが効率よく作業できることが多い。
結果はマルチコアが5324pts、シングルコアが1437ptsという結果に。これは、3世代くらい前のハイエンドデスクトップに相当する性能だ。モバイル系やスリム系は発熱を抑えるため、電力制限がかかっていることが多いが、それでも十分CPUのスペックを引き出していると思える。
またCore i7-1165G7はシングルでの性能も高く、クロック数が重要なクリエイティブ系アプリでも期待が持てる結果となった。
主にGPUの処理能力を計り、グラフィックス性能をチェックできる「3DMark」の「Time Spy」もチェック。クリエイティブ系アプリで多く使用されるOpenCLではなくDirectXを使用するので実際の運用とは違った結果になるが参考にはなるだろう。
GPUスコアは3444、CPUスコアが4985。CPUのほうがスコアが伸びているが、バランスとしては悪くないだろう。GTX 1650 Tiは、ゲームプレイだとエントリーに近い立ち位置のGPUだが、フルHDでなら設定次第で快適にゲームが遊べそうなスコアだ。
定番となるPCMark10もチェック。総合値だけでなく、項目ごとにスコアが出るので、どういった作業に向いてるかも確認できる。
各項目を見ると「App Start-up」は1万越え、「Web Browsing」も8733とかなり高く、一般的な操作が快適にできるのがわかる。また表計算やテキスト入力を行なう「Productivity」も全体的に高い。そして、DAIVシリーズならば気になるのはやはり「Digital Content Creation」だが、こちらのスコアも全体的に高くIris Xe グラフィックスとGTX 1650 Tiが効果的に動作しているのが確認できる。
評価機に搭載されているストレージは、ADATA製の512GB SSDで、CrystalDiskMarkではシーケンシャルリードで2115MB/秒と、スペックどおりの速度が出ている。実用上は問題ないが扱うデータが動画のような大容量ファイルだったりする場合には、BTOでPCIe Gen4のSSDに交換すると、コピーやバックアップがより快適になるだろう。
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