マインドフルネスアプリを構成する「呼吸」セッションの効果
watchOS 8のマイドフルネスアプリには、2種類のセッションが設けられる。そのひとつである「呼吸」は2016年に発売されたwatchOS 3からプリインストールが始まり、現在も多くのApple Watchユーザーに定番アプリとして活用されている。2018年のwatchOS 5から呼吸アプリはウォッチ・フェイスにもなった。
watchOS 8では呼吸がマインドフルネスアプリのいちセッションに組み込まれ、ビジュアルが刷新される。呼吸アプリを試したことのある方は、セッションを開始するとApple Watchの画面に表示されるブルーの花のようなアニメーションが動き、Taptic Engineが手首に振動を伝えながら深呼吸のペースメーカーとして機能することをご存じだと思う。
触覚フィードバックがあるおかげで、セッションのあいだ終始Apple Watchの画面に視線を落としていなくても、あるいは周囲の人目を気にしなくても、手軽にセッションが実践できるところにも呼吸アプリの魅力がある。
筆者はWatchアプリの設定から1日に2回、1分間の呼吸セッションを繰り返しできるようにリマインダーをセットしている。日常生活の中で、例えば原稿の執筆に集中していると知らないうちに呼吸の回数が減っている。自分では集中できているつもりでも、実際にはちょっとした酸欠状態になっているからなのだろうか、徐々に思考能力が落ちてきて眠気に襲われる。筆者はこんな時に少しでもリフレッシュするため、Apple Watchで呼吸アプリを立ち上げて1分間の短いセッションを実践する。
セッションの長さはアプリを立ち上げてから、Digital Crownを回して1分から5分の間で調整できる。呼吸回数のデフォルトは1分間に7回としているが、これも回数の増減設定が可能だ。アップルでは様々な属性のユーザーからサンプルとなるデータを集めて、なおかつヨガや瞑想のトレーナーによる見解を採り入れたうえで、最も多くの人が負荷なくできる深呼吸のペースとしてアプリのデフォルト設定を「1分間に7回」としたそうだ。
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