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iOSやmacOSの進化が見えた! 「WWDC21」特集 第14回

アップル担当者に聞くwatchOS 8に初搭載「マインドフルネス」アプリの効果

2021年06月22日 17時45分更新

文● 山本 敦 編集●飯島恵里子/ASCII

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マインドフルネスアプリの中に新しく「リフレクト」のセッションが加わる

新たなセッション「リフレクト」とは

 watchOS 8から、マインドフルネスアプリを構成する新たなセッションとして「リフレクト」が加わる。呼吸と同じく実践することによって心を落ち着かせたり、また集中力を高める効果が期待できる。

 アプリを起動して、リフレクトのセッションを開始するとApple Watchの画面には、例えば「感謝していることをひとつ思い出して、なぜそれほど感謝しているかについて考えてみてください」といったメッセージと、カラフルなアニメーションが表示される。アップルのアーニー氏によると、リフレクトのセッションもまたユーザーが長さを1〜5分の間から選択したり、習慣づけにも役立つリマインダーが設定できるようになるそうだ。

1分間のリフレクトのセッション。実行中はApple Watchの画面に色鮮やかなアニメーションが表示される

 リフレクトのセッションには「Renew:ストレスを解放、リフレッシュ」したり、「Connect:自分自身や他者とのつながりを感じる」「Grow:自分の思考や経験を見つめてみる」といった具合に、大きく3つの柱となるアプローチからマインドルフネスに到達するための導入となる100種類以上のメッセージが用意されている。この中からセッションを開始するたび、1件をランダムにピックアップしてApple Watchの画面に表示する。

 アップルのアーニー氏は「呼吸とリフレクトのセッションは、いずれも科学的な知見を元につくられています。毎日の生活にマインドフルネスを感じる時間を取り入れることが前向きな気持ち、あるいは周囲の人との関係を育みます。またその実践が精神的なウェルネス全般に寄与することも様々な研究から明らかにされている」のだとコメントしている。

 Apple Watchを毎日身に着けて使うユーザーは、いつ・どこでも手軽にマインドフルネスアプリを起動してセッションを実践できる。このシンプルにデザインされた体験がとてもアップルらしいと筆者は思う。瞑想の方法を記した書籍を買いあさったり、メソッドを授けてくれる教室に通うよりも、watchOS 8にアップデートしたApple Watchがあればずっと簡単に、ユーザー自身でマインドフルネスの能力獲得へ一歩近づけるというわけだ。

 呼吸、リフレクトは1分以上のセッションをすると、その履歴がiOSのヘルスケア、またはウェルネスアプリに記録される。実績はグラフ化され、週単位や月単位でマインドフルネスへの道のりを振り返ることもできるようになりそうだ。なおヘルスケアアプリには各セッションの実践方法や効果に関するTIPSやガイダンスも収録される。

呼吸セッションのデザインがリニューアルされる

 筆者が本稿を執筆している2021年6月時点も、現行モデルとして2万円台前半の価格から販売されているApple Watch Series 3にも、watchOS 8はインストールできる。アーニー氏の説明によると、100件以上を収録するリフレクトのセッションには13歳以下の若年層のユーザーが実践できるものも揃うそうだ。例えば勉強やスポーツに励む子どもたちが集中力を高めるためのツールとしても、Apple Watchのマインドフルネスアプリは大いに関心を集める可能性があると思う。

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