声を聞き取りやすい「COMFORTALK」はオンライン会議で本領発揮!
快適なテレワークを支える多数の機能
FVシリーズが活躍してくれる用途のひとつがテレワークだが、これは何も、広い画面と高い性能を備えているからだけではない。これらに加え、テレワークを意識した機能が多数搭載されている点にある。
そのひとつが、オンライン会議で活躍してくれるスピーカーの搭載だ。
高音質スピーカーといえば、音楽や動画の鑑賞に向いているものや、より繊細な音を再現できるハイレゾ対応などが思い浮かぶが、FVシリーズが搭載しているボックス型スピーカーは、人の声を聞き取りやすくすることに注力しているのが大きな違いだ。
ボックス型スピーカーは、人の声の周波数帯域の音圧を高めてあるのが特長。これに音響効果ソフトの「Waves MaxxAudio®」による効果を加えることで、相手の声が大きく聞き取りやすくなるわけだ。
この「Waves MaxxAudio®」にはプリセットとして「ハンズフリー会議」「スタンダード」「映画・音楽」という3つのモードが用意されており、テレワークでのオンライン会議であれば「ハンズフリー会議」を選ぶことで、簡単に声が聞きやすくなる。
試してみると、音質そのものはむしろ悪くなっているように感じて少々不安があったが、低音が強調されるためか、声の聞きやすさが向上。話す言葉がしっかりと聞こえるように感じられた。
ちなみに動画観賞などをする場合は、「スタンダード」もしくは「映画・音楽」を選ぶようにすると、かなり音質が改善される。レッツノートで映画や音楽を楽しむという方はそれほど多くないかもしれないが、ノートPC内蔵のスピーカーとしては悪くないので、活用するといいだろう。
さらに、マイクもAIによるノイズ除去に対応しているので、外付けスピーカーやマイクなどを用いなくとも、快適なオンライン会議を実現してくれる。
面白いと感じたのが、このマイクがものすごくよく声を拾ってくれることだ。顔を横に向けて話すのは当然のこと、数メートル離れた位置から話しても、まるで近くで話しているかのようにしっかりと声を拾ってくれるのだ。
さすがにこれは無理だろうと思いながら、ノートPCの天板側、つまり、真後ろから話しかけてみたのだが、これがビックリするほどクリアに声を拾ってくれた。
これだけ声を拾ってくれるマイクと、しっかり声が聞こえるスピーカーが搭載されているのであれば、FVシリーズを中央に置き、複数人で囲むようなオンライン会議も問題なくこなせるだろう。コロナ禍の現状ではこういった機会はまずないだろうが、複数人で集まれる状況になれば、きっと活躍してくれるに違いない。
もうひとつ、テレワークで気になるポイントといえば、バッテリー駆動時間がある。家で作業するなら電源確保が簡単なため気にならないと思われがちだが、オンライン会議用に部屋が映らない別の場所へ移動するといったように、利用する場所を動くことは意外と多い。また、気分転換をかねて、カラオケボックスなどテレワークに対応した場所を借りることもある。
こういった移動でも、常にACアダプターごと持っていけばいいのだが、長くても数時間程度で戻ってくるのであれば、バッテリーで動かしたほうがよっぽど楽だ。
FVシリーズのバッテリー駆動時間は、バッテリーパックLの利用で約21時間、バッテリーパックSでも約11時間以上と、1日作業しても十分なほどの余裕がある。とはいえこれはJEITAのバッテリー駆動時間測定法(Ver 2.0)に基づいたものとなるため、実際の利用とは異なる。
そこで、画面輝度を最大、電源設定を「最も高いパフォーマンス」にした状態……つまり、省電力への配慮を全くしない状態で、1分に1回ウェブサイトを巡回するという悪条件でのテスト(BBench)を行ってみた。
試したのは、バッテリーパックLを搭載したCF-FV1GFNQR。結果は約8時間25分と大幅に短くなってはいたものの、丸1日作業するのに十分な時間となっていた。実際は常時使い続けることはないし、画面の輝度も下げて使うのが一般的となるため、さらに長時間使えることは間違いない。これなら、外に持ち出して作業する場合でもACアダプターを持ち歩かずに済むだろう。
レッツノートのこだわりといえば、着脱可能なバッテリーを採用しているというのがあるが、このFVシリーズでもこの点はしっかりと継承しているのがうれしいところ。バッテリーは数年もすれば劣化し、駆動時間が短くなってしまうが、ユーザーが簡単に交換できるようになっていれば、ノートPCそのものの寿命が延長できる。また、複数のバッテリーを交換して利用すれば、電源がない環境での長時間利用も現実的になる。
こういった使い勝手のよさをしっかり残しているあたりに、レッツノートらしさが感じられる。
テレワークでの移動でバッテリー駆動時間を気にしたが、これと同時に気にしたいのが、通信環境。最大2.4Gbpsの高速なWi-Fi 6に対応しているのはもちろんだが、上位モデルのCF-FV1GFNQRでは、屋外でも通信可能なLTEにも対応しているのがうれしい。
最近はLTEの通信単価が下がり、使いやすいデータプランが多数登場してきたこともあり、常時SIMを挿して通信できるようにしておくというのが現実的になってきている。屋外での利用が多いなら、LTE対応モデルを選んでおくといいだろう。
試しに、あまり動作報告を見かけない楽天モバイルのSIMを挿してみたが、しっかりと電波をつかみ、通信も可能だった。