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PS5のM.2スロット開放までどう持ちこたえる?

容量逼迫必至のPS5での外付けストレージ検証で見えてきた現状と課題

文●飯島 範久 編集●北村/ASCII

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 PlayStation 5(PS5)が発売されて久しいが、今年4月にようやくPS5ゲームのUSB拡張ストレージへの移動が解禁された。これまでもPlayStation 4(PS4)のゲームは移動できるし、USB拡張ストレージ上でのゲームプレイも可能だったが、PS5利用の大半を占めるであろうPS5ゲームが移動できることで、逼迫した容量の改善につながることは間違いない。

 ただし、PS5のゲームは、PS5内蔵ストレージ(PCIe Gen4 SSD)上でしか動作しないため、外付けストレージへ移動する意味合いは、再ダウンロードにかかる時間を少しでも短くするためでしかない。とはいえ、現状PS5内部のM.2スロットの利用が解禁されておらず、しばらくは外付けストレージを活用してうまくPS5と付き合っていくしかない。

 では、PS5で利用する拡張ストレージは、なにがベストなのだろうか。PS5ではUSB 3.2 Gen2 (10Gbps)をサポートしているため、USB 3.2 Gen1 (5Gbps、旧USB 3.0)だったPS4と比べて、より高速な外付けストレージを活用可能になっている。

 そこで今回は、ストレージの性能によってどの程度違いが出てくるのかを検証してみた。検証に使ったのは、NVMe SSDを内蔵しUSB 3.2 Gen2接続に対応したサムスンの「Portable SSD T7」(2TB)と、SATA3対応のサムスン「870 QVO」(8TB)を外付けケースに入れてUSB接続するもの、そしてバッファローのポータブルHDD「HD-PCF2.0U3-GBE」(2TB)の3種類だ。

 当然、性能がいいほうがより快適だろうと誰もが思うが、どれを選ぶべきか悩んでしまうほど意外な結果となった。

各製品の特徴と性能をチェック

 まずは、簡単に各製品の特徴とPC上での性能をチェックしていきたい。

サムスンの「Portable SSD T7」。名刺サイズながらNVMe SSDを採用した高速モデル

 1つ目が、NVMe SSDを採用した最大シーケンシャルリード1050MB/秒の性能を誇るサムスンの「Portable SSD T7」だ。サイズは85(W)×57(D)×8(H)mmと名刺サイズで重量は58グラム。2メートルの高さからの落下にも耐えうる堅牢性を備え、熱制御と温度管理をしっかり行なうことで、ボディー表面の温度上昇を極力抑える構造になっている。USB Type-C to AケーブルとType-C to Cケーブルが付属しUSB 3.2 Gen2に対応した環境なら、性能をフルに発揮。容量は、2TB/1TB/500GBの3モデルが用意されている。

サムスンのSATA3接続2.5インチSSD「870 QVO」

 2つ目の、SATA3接続2.5インチSSD「870 QVO」は、QLC 3D NANDフラッシュメモリーを搭載したモデルで、昨年夏に発売。「860 QVO」の後継モデルで、NANDチップやコントローラーが刷新され、性能や耐久性が向上している。容量は8TB/4TB/2TB/1TBの4タイプで、シーケンシャルリードは最大560MB/秒。今回は、1TBモデルにバンドルされる「ORICO製USB 3.0接続2.5インチ外付けケース」を利用し、外付けストレージとしてテストした。

1TBモデルは、「ORICO製USB 3.0接続2.5インチ外付けケース」がバンドルされたものも発売されている

SATA3接続の2.5インチドライブをUSB接続の外付けドライブとして活用できる

外付けHDDとして利用したのがバッファローの「HD-PCF2.0U3-GBE」

 3つ目が、一般的な外付けHDDとしてバッファローの「HD-PCF2.0U3-GBE」(以下HDD)を利用。2.5インチドライブを内蔵し、サイズは115(W)×76(D)×19.5(H)mmで重量は225グラム(いずれも2TBモデルの場合)。容量は2TB/1TB/500GBの3モデルが用意されている。

「VAIO Z SIGNATURE EDITION」に接続して計測。USB Type-A端子のドライブは、USBハブを介してテストした

 それぞれのストレージのPCでの性能をチェックすべく、「VAIO Z SIGNATUREEDITION」に接続し、「CrystalDiskMark 8.0.1」で転送速度と実際のファイルを転送したときにかかった時間を計測してみた。 なお、VAIO ZはUSB4に対応しているが、USB Type-A端⼦がないため、SSD T7以外はUSBハブを介して接続している。

検証ストレージの主要スペックと計測結果
外付けストレージ インターフェース 内蔵ストレージ
種別
公称値、予想値 ベンチマーク*
(CDM 8.0.1)
データ転送時間(秒)*
静止画
5.75GB
動画
10.2GB
Portable SSD T7 2TB USB 3.2 Gen2
(10Gbps)
NVMe SSD 読み出し ~1,050MB/s 1,070MB/s 9 14
書き込み ~1,000MB/s 963MB/s 10 17
870 QVO 8TB
+外付けケース
USB 3.2 Gen1
(5Gbps)
SATA SSD 読み出し ~450MB/s 411MB/s 18 29
書き込み ~450MB/s 393MB/s 22 36
外付けHDD 2TB USB 3.2 Gen1
(5Gbps)
HDD 読み出し ~120MB/s 140MB/s 50 81
書き込み ~120MB/s 133MB/s 53 82

* 検証環境、検証結果の詳細は、本記事の最後に記載

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