カメラグランプリ2021 大賞はソニー「α1」
カメラグランプリ実行委員会
受賞製品決定のお知らせ
カメラ記者クラブおよびカメラグランプリ2021実行委員会は、カメラグランプリ2021 大賞/レンズ賞/あなたが選ぶベストカメラ賞/カメラ記者クラブ賞を決定しました。大賞はソニー「α1」 、レンズ賞はパナソニック「LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6」 、あなたが選ぶベストカメラ賞はキヤノン「EOS R5」、カメラ記者クラブ賞はキヤノン「RF800mm F11 IS STM/RF600mm F11 IS STM」、ハッセルブラッド「907X 50C」、エプソン「プロセレクション SC-PX1VL/SX-PX1V」です。
カメラグランプリは、写真・カメラ専門の雑誌・Web媒体の担当者の集まりであるカメラ記者クラブ(1963年9月発足、2021年4月現在7媒体が加盟、代表幹事 福田祐一郎)が主催し、カメラグランプリ実行委員会(実行委員長 永原耕治)の運営のもと、選考委員を組織し、2020年4月1日~2021年3月31日に発売された製品から各賞を選考しています。
カメラグランプリ「大賞」は、期間内に新発売されたスチルカメラの中から、最も優れたカメラ1機種を選び表彰するものです。また、日本国内で新発売された交換レンズの中から最も優れた1本を選ぶ「レンズ賞」、一般ユーザーがWeb上の専用サイトから投票する「あなたが選ぶベストカメラ賞」(投票期間:2021年2月25日~4月11日)、カメラ記者クラブ会員が「大賞」「レンズ賞」を受賞した製品を除くすべてのカメラと写真製品・機材を対象に、大衆性、話題性、先進性に特に優れた製品を選ぶ「カメラ記者クラブ賞」の合計4つの賞を設けています。
選考委員は、カメラ記者クラブの会員をはじめ、加盟雑誌の編集長(もしくは代表者)、カメラグランプリ実行委員が委託した外部選考委員、特別選考委員(学識経験者、カメラメカニズムライター、写真家、写真関連団体の代表等)、および特別会員のTIPA(The Technical Image Press Association:欧州を中心とした24媒体およびカメラ記者クラブが加盟する写真・映像雑誌の団体)で構成され、今年は総勢49名が選考にあたりました。各賞の選考理由は、選考委員の投票理由をもとにカメラグランプリ実行委員会でまとめました。
カメラグランプリ 2021 大賞
ソニー「α1」
[大賞/選考理由]
有効5,010万画素の高解像度と、ブラックアウトフリーで30コマ/秒の超高速連写を両立し、従来の常識を超えるモデル。AF関連では、人物・動物に加えて鳥にも対応したリアルタイム瞳AFの実用性と、連写中の安定感が注目された。これらの機能的高水準から唯一無二の存在であり、「今まで撮れなかったものが撮れる喜びがある」との評価が集まった。動画機能も約30分の8K 30p記録に対応している。
また、電子シャッターでのフラッシュ撮影対応や、メカシャッター時の同調速度向上など、プロ用カメラのレベルを引き上げた“究極のオールラウンダー”として評価する声も多かった。フラッグシップ機でありながらボディのサイズ感は既存モデルと共通とし、これまでのαシリーズとも違和感なく併用できる点も特徴的。あくまで小型であることを目指すソニー製カメラの世界観がここにも表れている。
カメラグランプリ 2021 レンズ賞
パナソニック「LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6」
[選考理由]
現在一般的な標準ズームレンズは広角端が24mmもしくは28mmだが、本レンズは20mmからスタートしており、約350gという軽量さとともに超広角の領域を身近にした点について、“新しい標準ズーム”との声が集まった。自撮りなど広角の使用比率が高い動画撮影のニーズとも好相性と評するコメントが寄せられた。
また、焦点域の設定のほかにも、最短撮影距離が広角端で15cmと短く、大胆な広角撮影が楽しめる点や、普及価格ながら画質の満足度が高い点も審査員の高評価を得た。
カメラグランプリ 2021 あなたが選ぶベストカメラ賞
キヤノン「EOS R5」
[投票理由]
高解像度と連写速度を兼ね備えた万能性と、従来のEOS Rシリーズに比べて格段に納得感のあるスペックにジャンプアップした点から「キヤノンの本気を見た」として評価する声が多く寄せられた。以下に投票理由の一部を列挙する(一部抜粋/編集)。
「ほとんどのスペックが最高峰で、バランスの取れたカメラだと思います」
「機能がすごい」
「このスペックが、このサイズで、フィット感も良い」
「画質が最高、操作性も問題ない」
「時代の変わり目を象徴するカメラ」
「約4,500万画素という高画素機にも関わらず、高いノイズ耐性。解像度も非常に高い上に、AF速度や手ブレ補正が非常に高い次元でバランスされていること」
「カメラを購入選出するにあたりすべてのカメラを調べた結果、先進技術とボディの質が最優秀だと感じました」
「これからの日本製のカメラを象徴する機種」
「EOS 5系に相応しい万能感あふれる性能から」
「既存のミラーレスの概念を超えるAF性能」
「高性能、スタイル、トラディショナル企業の一手」
「瞳AFのすごさ」
「実際に使い、フォーカス精度の高さに感動している」
「使ってはいないが評判が一番良い」
「挑戦的なカメラである点、今後の進化が期待される点」
「抜群の解像度と鳥の目を狙えるAF」
「キヤノンの底力を見たと率直に思ったので」
「心がときめくから」
「一般の写真愛好家には少し価格は高いが、本当に良い物だから」
「ソニー一強だったフルサイズ市場に風穴を開けた存在だと感じたため」
「一眼レフからミラーレスカメラへの転換期となるエポックメイキングな機種だと感じたから」
「8段分のブレ軽減、20コマ/秒など驚愕の進化」
「キヤノンの色味が好き」
「デザイン・操作性(ボタン配置など)・機能性(AF追従精度)どれをとっても既存のキヤノンユーザーにとって使いやすく、代替えしやすい逸品でした」
「普段から使っているキヤノン(扱いやすい)で8K動画が撮れるのがありがたい。8Kでクロップすれば別素材で寄りを撮影しなくてもよくなるので時短になる。ただ熱を持つのでそのあたりが改善されればさらによくなると思います。現状では熱予防のために小型扇風機を貼り付けて使用しています」
「なんとか手の出せる価格帯での高機能機であり、キヤノンの攻めの機種(5シリーズ)であるため」
「EOSシリーズでミラーレス。しかも5。キレ・質感・雰囲気どれをとっても満足のいくカメラに出会えたから」
「ベストはソニーα1とどちらかだと思いました。キヤノン久しぶりの力作に1票」
「RFシステムが登場してから2年でEOS 5Dシリーズと肩を並べられそうな機種が登場するまでになったかと私を感動させたから」
「トータルバランスがよく、価格はネックにしても、本気で写真をするのにベストなカメラだと思う」
「満を持してキヤノンから登場した、本気のミラーレス。シェアを譲らないという強気の姿勢がみられた」
カメラグランプリ 2021 カメラ記者クラブ賞
キヤノン「RF800mm F11 IS STM/RF600mm F11 IS STM」
[選考理由]
小型化に有利な沈胴機構を採用し、絞りユニットも省略するなど、必要十分に仕様を割り切ったチャレンジングな商品企画により、“小型軽量で低価格な、純正の超望遠レンズ”という新領域を切り拓いた。キヤノンの写真に対する情熱や姿勢を表すレンズとして評価する声が多く集まった。
光量が十分な状況に限られるものの、散歩のついでにフルサイズ機で野鳥撮影を楽しむような、これまでにない機会を提供する革新性を有している。また、それぞれ10万円前後という価格設定は、お小遣いやお年玉でも購入を狙える点に夢があるとの審査員コメントも寄せられた。
カメラグランプリ 2021 カメラ記者クラブ賞
ハッセルブラッド「907X 50C」
[選考理由]
伝統のVマウントボディに取り付けられるデジタルバックと、最新のXシステムAFレンズを組み合わせる薄型ボディの組み合わせにより、多彩な使い方を可能とする点が高く評価された。スタイリングのみならず、タッチパネルを有効活用したGUIを含む総合的なデザインアプローチにも注目が集まったほか、「往年のハッセルブラッドSWCを彷彿させるデザインがカメラファンの琴線に触れる」として、質感の高い外装が所有欲を満たす貴重なカメラとの評も寄せられた。
カメラグランプリ 2021 カメラ記者クラブ賞
エプソン「プロセレクション SC-PX1VL/SC-PX1V」
[選考理由]
“A3ノビ機のスペースに置けるA2ノビ機”としてアピールするSC-PX1VLと、同様に従来機から約3割のサイズダウンを行ったA3ノビ機のSC-PX1Vを同時にラインナップ。“設置環境をそのままに一回り大きなプリントが得られる”というシンプルなメッセージや、新開発インクにより黒濃度や青の表現力が高まったことを評価する声が集まった。また、直線基調に一新したスタイリングと、実用性を兼ね備えたプリントヘッド部分の照明など、作品制作の気分を高める演出が盛り込まれた点を評価するコメントもあった。
≪カメラ記者クラブ/カメラグランプリ2021実行委員会≫
Webカメラマン/CAPA/デジタルカメラマガジン/デジカメ Watch/日本カメラ/風景写真/フォトコン
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