HEVCエンコーダー内蔵で画質を落とさず長時間録画
合わせて、4K録画に対応した「AQUOS 4Kレコーダー」も発表。チューナー数(4K×2/2K×3または4K×2/2K×2)とHDD容量(1TB~4TB)の違いで6モデルを用意している。
全モデルが4K UltraHD Blu-rayの再生に対応。新映像処理エンジンの「Medalist BD」を搭載。HEVCエンコーダーを内蔵する。
地上デジタル放送(MPEG-2)の映像は17Mbpsのビットレートだが、これでは50GBのBD-Rに6時間強しか記録ができず、1時間ドラマ10話分(約10時間)を収めるのは難しい。そのためにMPEG-4 AVC(H.264)でビットレートを10Mbpsに落とすと画質が劣化していた。しかし、MPEG-4 HEVC(H.265)であれば、元の映像と遜色ないクオリティでデータ容量を抑えることができる。お気に入りの番組をアーカイブ化する際の実用性を高めた形だ。
2K映像を4Kにアップコンバートする処理(5upコンバーターPRO)も改善。5upとは、解像度(2K→4K)、輝度(SDR→HDR10)、フレームレート(30p→60p)、階調性(8bit→10bitまたは12bit)、色域(BT.709→BT.2020)の5つの軸で映像を高画質化する機能だ。また、地上デジタル放送をHDR10に変換するOLEDモードも用意している。プロジェクターなどとの接続を考慮し、音声出力のみのHDMI端子も持つ。
コンテンツの内容をつかみやすくするための「タイトルプレビュー」は、サムネイル一覧から黄色ボタンを押すことで起動。番組の最初から3/4のうち、キーとなるシーンを10ヵ所ピックアップし、それぞれ5秒再生しスキップ、5秒再生してスキップを繰り返す。合計1分でその番組の概要が分かるというものだ。
また、録画リストは指定したジャンルのサムネイルだけ目立たせる(ほかはグレーにする)ことで見たい番組を探しやすくしている。
発売は6月10日から順次。4K×2/2K×2チューナー搭載で3TBの「4B-C30DW3」、1TBの「4B-C10DW3」は少し遅れて6月20日発売。