OCA大阪デザイン&ITテクノロジー専門学校で特別プログラムを実施
キヤノンMJ、産学連携でセキュリティーエンジニアの人材育成を支援
キヤノンマーケティングジャパンは4月7日、OCA大阪デザイン&ITテクノロジー専門学校のホワイトハッカー専攻において、産学連携による実践型の人材育成を目的とした特別講義および企業プロジェクトを実施したと発表した。さらに、4月よりカリキュラムによる講義を実施する。
OCAは、「ホワイトハッカー専攻」を2019年4月に開講し、サイバー犯罪に対抗するセキュリティーエンジニアの教育を行なっている。1988年の開校以来、「産学連携教育」を通して社会に貢献できる人材を育成しており、その中心が「豊かな創造力」と「テクノロジー」を身につける産学連携・企業プロジェクトの取り組みだ。企業のエンジニアから今必要とされる技術や知識について直接講義を受ける実践教育を通じ、スペシャリストの育成を目指している。
一方、キヤノンMJグループはセキュリティーベンダーとして専門組織「サイバーセキュリティラボ」を中核にマルウェア解析やサイバーセキュリティー関連技術の研究、調査を行なっている。大学をはじめとする教育機関との共同研究など、産学連携を含めてさまざまな活動を展開している。
今回キヤノンMJグループはOCAの取り組みに賛同し、ホワイトハッカー専攻の学生42名に、サイバーセキュリティーラボのセキュリティーエンジニアが講師を務める「特別講義」「企業プロジェクト」を実施した。
「特別講義」では、2020年上半期のサイバーセキュリティー脅威動向について、実際の攻撃事例や統計データなどを用いて講義をした。
企業の現場と同じプロセスで取り組む「企業プロジェクト」では、学生が「ウイルス対策製品の比較」と「流行しているマルウェアの調査」の2つの課題について6ヵ月にわたり調査。途中経過では、講師から調査に対する実務者視点でのレビューやアドバイスを受け、2月の卒業・進級制作展で調査結果を発表した。
キヤノンMJグループは、4月からは定期講義を実施し、引き続き同校の人材育成を支援していく予定だ。具体的には10月までの6ヵ月間、毎週金曜日にマルウェアに関する知識やマルウェア解析技術(表層解析技術、動的解析技術)に関する講義を行なう。
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