ワークステーションを使った高負荷業務をMSIのノートPCに移行、コロナ禍でテレワークやWeb会議をフル活用し、業務効率が大幅に改善

文●藤原達矢(アバンギャルド) 編集●ASCII編集部

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質問1:Prestige15シリーズの導入前に感じていた課題や導入に至った背景を教えてください

建築事業本部 設計部部長 DXデザイングループ長 前田 哲哉さん

 私が所属する建築事業本部 設計部では、Autodeskなどの3D設計業務に使用するソフトウェアを使用して、長時間にわたり図面を作図・編集します。設計を進めるとデータ量が増えて処理が重くなるため、ストレスなく効率的な作業をするためには、高性能なマシンが欠かせません。また、CG制作では、イメージを生成するレンダリング処理が長時間に及びます。そのため、これまで導入するマシンの選択肢は、必然的にNVIDIA Quadroシリーズを搭載したワークステーションになっていました。

 しかし、業務はオフィスだけでなく、建築現場の事務所等に足を運んで打ち合わせをすることもあります。また、VRを用いた体験会の開催時には、ワークステーションを持ち込んでいましたが、事前配送の準備にかなりの手間がかかっていました。

 そこで、2017年に初めて、GeForceを搭載したMSIの「GS63VR 7RG Stealth Pro」を導入して1年ほど使用してみたところ、Autodeskが全く問題なく動作し、ゲーミングノートPCでも十分に3Dモデルを用いた詳細設計が可能だとわかりました。その後、2020年の新型コロナウイルス感染拡大により、テレワークやWeb会議への対応が求められ、ノートPCの必要性が高まっていた背景もあります。

前田さんが部長を務める建築事業本部 設計部では、3Dデザインや設計に使用するソフトウェアのAutodeskなどを活用して、建築物をデザインしている

設計業務では高負荷な業務が発生するため、高性能なマシンは欠かせない。3D設計のイメージを提示することで、クライアントは完成図をイメージしやすくなる

質問2:MSIのPrestige15シリーズを選んだ決め手を教えてください

 テレワークやWeb会議の必要性が高まり、ゲーミングノートPCの本格導入を決めた際には、複数のメーカーから評価用のマシンを借用して性能や実用面などの検証を行ないました。その結果、「Prestige15」シリーズであれば、業務効率のアップとコストの削減が両立できると判断し、導入に至りました。

2020年12月に「Prestige15-A10SC-025JP」を導入

2021年3月には「Prestige-15-A11SCS-032JP」も追加で導入した

 業務で使用するためには、安定性も重要です。今のゲーミングノートPCは性能が高く、詳細なBIMモデルにも十分対応できることはわかっていましたが、長時間利用していると発熱量が上がり、ファンが常に回ってしまうモデルもあります。仕様書だけでは気づきにくい安定性は、実際に使用してみないとわかりません。「Prestige15」は、検証したモデルの中でもきめ細かいチューニングがされているようで、通常業務の処理では、ほとんどファン音がしませんでした。また、パフォーマンスモードやバッテリーの管理を行なえる「MSI Center」も長期間利用する上で重宝する機能です。

MSI Centerでは長期間快適に使えるように、パフォーマンスモードやバッテリーの管理が可能

 また、テレワークや現場移動をする際の負荷を軽減できるように、モバイル性も重視しました。最初に導入した「Prestige15-A10SC-025JP」の重量は1.6kgで、業務用カバンに入れても負担なく持ち運べます。以前レンタルしたことがある他社のゲーミングノートPCは2kgを超えており、かなり大きいACアダプターと合わせて持ち運びに苦労した経験から、テストをする際には性能面以外もチェックしています。軽くても画面サイズは15.6インチあり、メインマシンとしても十分利用可能です。また、MSIの4Kディスプレイ(True Pixel Display)が想像以上に高精細かつ高精彩で、建築物などの細い線が非常にクリアに見えることに感動しました。

15.6インチでも重さは約1.6kgと、移動が多い社員でも負担なく持ち運べる

 拡張性もさまざまな現場で仕事をする際に重要です。プレゼンや説明に必要なHDMI端子や、外付けディスプレイを接続するUSB Type-C端子などを搭載しているので、どんな場所でも快適に業務が行なえます。

MDMI端子やUSB Type-Cを搭載するなど拡張性は十分

マスクをする外出先で作業する際には、指紋認証があるとスムーズにロックを解除できる

 そして、ビジネス用途で違和感なく利用できるデザイン性も採用の決め手となりました。黒のシックな外観で、本体の質感やキーボードのデザインも社員からは高評価でした。さらにディスプレイを180度開閉できて、ワンタッチで画面を回転できるモデルなので、現場で打ち合わせをする際にも便利です。

外観はシックでビジネスにも違和感なく使える、キーボードが光る点は社員に高評価だという

ディスプレイを180度開いて画面も回転できるので、紙の図面のように見ながら打ち合わせができる

質問3:導入後の成果や手応えはいかがでしょう?

「Prestige15」シリーズの導入前は、テレワーク用に別途ノートPCをレンタルしていましたが、1台で対応できるようになり、レンタル費用分のコストを削減しています。テレワークをするということで、仮想デスクトップの導入も検討しましたが、ノートPCを新規導入する方がトータルで見てコストメリットが高いことを実感しています。また、オフライン環境で作業をすることが多い現場でもノートPCは重宝します。さらに、ワークステーションを導入するよりも月額負担が50%以上圧縮できました。最低でもPCの耐用年数(減価償却期間)の4年間は利用する予定ですが、今回4年間の保証を付けてくれたので安心して使えます。

 性能面も業務を割り切ってしまえば申し分ありません。3ds Maxなどの高負荷レンダリングを継続的に長時間実行するケースでは、ワークステーションを使う必要はありますが、BIMツールのRevitなど基本的なソフトは、「Prestige-15-A11SCS-032JP」が搭載するインテル Iris Xe グラフィックスにより、快適に操作できます。

 コロナ禍では、テレワークやWeb会議への対応をスムーズに行なえたことも大きなメリットでした。Web上で、3Dモデルを用いた打ち合わせなど高負荷な作業もあるため、業務効率が格段に改善されました。例えば、以前は移動に数時間かかると、打ち合わせは1日1現場しか行なえませんでしたが、Web会議も安定して開催できるので、移動時間ゼロで複数現場の打ち合わせをこなせるようになりました。業務効率という点では、大幅に改善されたと考えています。

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