泳ぎながらでも問題なく操作できる機能と性能
今回沖縄の海でTORQUE 5Gを使用したわけですが、意外と「スマートフォンは防水性能だけでは海中で使えない」というのは知られていません。海水は真水と違って浸透圧が違うといった理由などがあり「耐水」に加えて「耐海水」性能がないと、海中で使用できないのです。
もちろんTORQUE 5Gは耐海水性能があるので、そのまま海中に入れても大丈夫。IPX5/IPX8の防水性能及び海水で耐久試験をしており、約20kPa(水深最大2.0m)/60分が保証限度なため、ダイビングで使用するには厳しいですが、シュノーケリング程度なら問題なしです。
海水用の防水ケースなど付けずに、そのまま海に飛び込んで使えるのはやはり便利。アクセサリーとして、フローティングストラップとハードホルダーも別売で用意されているので、うっかり落としてしまうようなミスも防げます。ちなみに今回はTORQUE 5Gを2台借りていたので(片方は通常の作例撮影用、もう片方はTORQUE 5Gで撮影しているところを撮影する用)、1台をフローティングストラップで右手に、もう1台はハードホルダーでライフジャケットのベルトに取り付けておきました。
防水対応スマートフォンは、水の中に入れるとディスプレーが誤動作することが多いですが、TORQUE 5Gを海中にいれても特にそういった挙動はありません。もちろん海中でのタッチ操作はできませんが海上でセットしておいたアプリや画面がそのままになって動作しています。
さらにある程度ディスプレーに水滴がついた状態でもタッチ操作可能。シュノーケリング中はディスプレーの水滴を拭いたり、乾いた手で操作なんてもちろんできないでの、これはかなり重宝します。ちなみに水滴がひどかったり、海中に入れたあとはタッチ操作を受け付けない状態になります。そのときはいったん電源ボタンを押してスリープ状態にしてから再度解除すれば、またタッチ操作ができるようになります。ただし指紋認証センサーは水に濡れていると反応しにくいので、タッチ操作での解除がメインになります。
海で使うと楽しいカメラモードがたくさん
カメラの撮影機能としては、まず「水中モード」が用意されています。水中モードにしておくと、ディスプレーのタッチ操作ではなく、本体の物理ボタンでシャターを押したり、カメラを切り替えたりといった操作が可能。シュノーケリングでずっと水中を見ながら、TORQUE 5Gでの撮影ができるので便利です。
すべて水中モードで撮影してもいいのですが、先ほど説明したとおり海中にいれてもそのまま動作するので、そのほかのカメラモードでもかなり使えます。なかでも楽しかったのが、今回のTORQUE 5Gから新たに搭載された「マルチカメラ」。このモードを使うと、メインカメラで水中が泳いでいる魚、前面カメラで自分の顔を同時に撮影して、ひとつの写真や動画として合成できます。
ワイプのサイズや配置もタッチ操作で変更可能。録画中にも操作できます。その場の雰囲気と自分の様子が一回の撮影で済み、あとから編集する必要もないのでラクチン。ちなみに海中ではタッチ操作でシャッターボタンや録画スタートはできませんが、本体右側面のカメラボタンでは操作できます。
カメラボタンを押しているときだけ録画できる「プッシュムービー」も新たにTORQUE 5Gから追加された機能ですが、これも便利。泳ぎながらスマートフォンの操作というのは、余裕がないと上手く操作できません。カメラアプリをそのつど起動したりするのは大変なので、動画を撮りっぱなしにしておくというのもひとつの手です。ただそれだと、SNSなどに投稿する場合、動画の切り出しといった作業が必要になります。
せっかくモバイル通信機能を搭載したスマートフォンで撮影しているのだから、その場で動画もSNSにアップロードしたいですよね。プッシュムービーなら撮影したい、カメラボタンを押せばすぐに録画スタートするので、撮影チャンスを逃すことなく、しかもカメラボタンを離せば録画は終了。短い動画を撮るのに向いているので、編集不要でそのままSNSにもアップロードしやすいわけです。
今回シュノーケリングポイントまで船で移動もしましたが、その移動風景を速度やルート地図などをカメラの映像に重ね合わせて撮影できる「Action Overlay」で撮るのもかなり楽しかったです。ログとしてあとからデータの確認ができるのはもちろん、画面デザインもかなりカッコいいので、あとで動画編集のしがいもでてきます。
この連載の記事
-
第511回
スマホ
価格も性能も妥協したくない人にオススメの王道ハイエンドスマホ3選 -
第510回
スマホ
スマホは高くない! 2万円台で買えるオススメ格安エントリースマホ4選 -
第509回
スマホ
着せ替えスマホ「CMF Phone 1」はカスタマイズが楽しいが実用面での弱点もあり -
第508回
スマホ
たたんでも極薄9.2mm! 世界最薄折りたたみスマホ「HONOR Magic V3」を試す -
第507回
スマホ
シャオミの「Redmi Note 13 Pro+ 5G」は2億画素カメラに防水防塵など必要な機能が揃って6万円以下 -
第506回
スマホ
Galaxy Z Fold Special Editonを最速レビュー! 厚さ10.6mmの薄型折りたたみスマホ -
第505回
スマホ
シャオミの折りたたみ機「Xiaomi MIX Fold 4」は閉じても9.47mm! ライカカメラ搭載の激薄機をレビュー -
第504回
デジタル
唯一無二の3つ折りスマホ「HUAWEI Mate XT Ultimate Design」を早くも触った! 40万円の価値アリ! -
第503回
スマホ
シャオミのフラッグシップキラー「POCO F6 Pro」はハイパワー、急速充電、カメラのエモさが魅力 -
第502回
スマホ
vivoのカメラフォン「X100 Ultra」はカメラグリップでコンデジに変身する -
第501回
スマホ
1型センサーで世界一カメラのファーウェイスマホ「Pura 70 Ultra」はデジカメとして使いたくなる - この連載の一覧へ