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Xperia温故知新! 波瀾万丈な歴史を紐解く 第70回

広角なインカメラを搭載しセルフィー需要に応えた「Xperia C4」

2021年03月10日 12時00分更新

文● 君国泰将 編集● ASCII

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Xperia C4

 今回紹介する国内で発売されなかったXperiaのグローバルモデルは、2015年第2四半期に登場した「Xperia C4/C4 Dual」です。コードネームはCosmos、シングルSIM・デュアルSIMのモデル番号はともに「E53xx」で、セルフィー(自撮り)に特化したミッドレンジのスマートフォンでした。

 ディスプレーサイズは約5.5型と当時のスマートフォンとしては大きく、ミッドレンジながら解像度はフルHD(1920×1080ドット)に高画素化したIPS液晶でした。「Mobile BRAVIA Engine 2」や「Super Vivid Mode」にも対応するほか、画面の大きさを補助する機能として「片手モード」を搭載していました。

 これは、ダイヤル番号や画面ロック解除などのアイコンが縮小され、画面の左もしくは右に寄ってタップしやすくなります。画面の上からスワイプして呼び出す通知やクイック設定ツールについても、指が届かないことを考慮してホームボタンをダブルタップすることで通知/クイック設定ツールが開くようにできます。

 おもなスペックは、CPUがMediaTek製のMTK6752(1.7GHz、オクタコア)、メモリー2GB、内蔵ストレージ16GB、外部ストレージは最大128GBまでのmicroSDに対応します。バッテリー容量は2600mAhで、OSはAndroid 5.0でした。

 本体サイズは約77.4×150.3×7.9mm、重さは147g。カラバリはブラック、ホワイト、ミントの3色展開。なお、ホワイトモデルのみ、ベゼルもホワイトになります。

 本体の側面には、電源ボタンとボリュームボタン、カメラキーというXperiaシリーズ特有の配置。サイド面にあるフタを外すとmicroSDスロット、SIMのスロットがあり、トレイではなくプッシュして直接出し入れするタイプとなっています。また、microUSB端子とイヤホンジャックを備えています。本体の背面側に配置されているスピーカーはモノラルでした。

 背面の素材は樹脂製で、背面から側面まで一体成型風にみせているデザインを採用しています。実際には複数のパーツで構成されており、防水防塵といった機能は備わっていません。本体の質感は、同時期に発売されていたガラスの背面と金属フレームからなる「Xperia Z4」などと比べると、質感も随分と異なります。

 メインのリアカメラは、約1300万画素のセンサーでLEDライトが備わります。HDRビデオにも対応し、動画撮影時に逆光のような明暗差のあるシーンでも白とびや黒つぶれが少ない、自然な色の動画の撮影が可能です。また、自撮りができるフロントカメラは約500万画素で25mmと広角なセンサーを搭載。広角を活かして、自撮りや友達同士で撮影するさいにも背景も含めて映せます。

 自撮り需要に応えて前面にLEDライトもを備えているので、光量が足りない時や逆光になっている時などに役に立ちます。また、「スタイルポートレート」や、顔の画像を合成する「ARマスク」といったカメラアプリも背面カメラのみならず、前面カメラでも使えるようになっていたのです。

 当時、セルフィーが盛り上がりつつあるスマートフォン事情にあって、大画面であり自撮り機能にフォーカスするというカタチで個性をアピールしたXperiaでした。

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