KDDIとチームラボが共同で、通信やスマホを活用した体験型アート作品を展示します。場所は、KDDIが昨年9月に東京・銀座にオープンさせた「GINZA 456 Created by KDDI」。au 5Gや先端テクノロジーを体感できるコンセプトショップの地下1階です。ただし、行けばすぐに見られるわけではありません。東京の緊急事態宣言が解除されてから、完全予約制で開催されます。
第1弾として、緊急事態宣言解除後から4月中旬まで展示されるのは「Walk, Walk, Walk, Home」という作品。GINZA 456の展示空間の壁に、鳥獣戯画をモチーフにしたキャラクターたちがゆっくりと行進する様子が映し出されていて、会場を訪れた人が描いたキャラクターも行進に参加させられるという趣向。
塗り絵のようにクレヨンなどで着色できる8つのキャラクターが用意されていて、紙に描いたものをスキャンして送信、あるいはスマホの機能で着色して公式ウェブサイトサイトにアップロードすると、行列に加わって動き出す仕組みです。
自宅からでもスマホで参加でき、GINZA456の壁に映し出されるものと同じ映像がYouTube Liveでリアルタイムで配信されます。
作品を手掛けたチームラボ 代表の猪子寿之氏は、今回の作品について「コロナ禍で世界が分断していく中で、そうではない方向の作品を作りたいと思いました。家にいなければならない状況でも、自分の存在が世界につながっていることを実感できたり、世界とつながっていることを祝福できる。そんな体験をしていただきたいです」と話していました。
主催のKDDIの坂本伸一氏は、チームラボとの協業を決めた理由を「一言で言えば、理念の一致」と話し、「KDDIの通信の力、つなぐ力を、チームラボの創造力や表現力と掛け合わせることで、新しい楽しみを提供いきたい」と作品に自信を示していました。
「Walk, Walk, Walk, Home」のオンラインでの体験は3月4日から開始。誰でもスマホからキャラクターをアップロードして、行列に参加させることができます。おそらく3月下旬になるでしょうが、緊急事態宣言が解除された後には、GINZA 456の没入感のある空間の中で作品を楽しめます。自分が描いたキャラクターが大きく映し出されて、ほかの人が描いたキャラクターと一緒に行進し、さらにキャラクターに触れると、顔をこちらに向けたり、鳴き声がしたりという体験もできます。
なお、4月中旬から5月末ごろには、第2弾として「捕まえて集める協会のない群蝶」が展示されることも決まっています。GINZA456に作られたアート空間に、さまざまな種類の蝶々が飛び交い、それを5Gスマホで捕まえて、スマホの中にコレクションを作れるといった内容になるそう。
チームラボの猪子氏は「5Gがもたらす世界は、ボーダレスの世界だと考えています。肉体がある物理世界とデジタル世界の境界は、今は画面で区切られていたりしますが、5Gによって画面すらなくなり、境界にも気づかないようになるのではないかと。そういう未来を直感的に体験していただきたいです」とのこと。親子で訪れても楽しい体験ができそうですね。
オンラインでの体験方法などの詳細は、GINZA 456の公式ウェブサイト(下記)で確認できます。