●活性炭から使い捨てカイロを作ってみよう
まずは、活性炭から使い捨てカイロを作る実験をご紹介します。カイロはなぜあたたかくなるのか、仮説を立てながら進めていきましょう!
【用意するもの】
・鉄粉
・活性炭
・塩
・封筒
・キッチンペーパー
・プチ袋
・はさみ
・水
【実験の手順】
封筒をプチ袋の大きさに合わせて、ハサミで切ります。封筒の下の部分(袋となっている部分)を使いますので、封筒の下からプチ袋の大きさに合わせてください。
切った封筒に、鉄粉と活性炭を大さじ1杯ずつ入れます。飛び散った鉄粉や活性炭が目や口に入らないよう注意してください。
キッチンペーパーを、封筒に入る大きさになるようにはさみで切ります。
水に塩を溶かし、切ったキッチンペーパーを浸します。
食塩水に浸したキッチンペーパーを軽く絞り、先ほど鉄粉と活性炭を入れた封筒に入れます。
封筒の口を折り、プチ袋に入れます。プチ袋の中の空気を入れ替えながら振ったりもんだりしていくと、あたたかくなってきます。条件によってはとても熱くなることがありますので、注意しながら扱ってください。
これで使い捨てカイロの完成です!粉を混ぜただけでどんどんあたたかくなるので、とても感動します。
~なぜあたたかくなったのか~
鉄が酸素と反応することを「酸化」と言い、この反応が起こる時に熱が発生するためあたたかくなります。食塩には、鉄の酸化を早めるはたらきがあります。また、活性炭は小さな孔が無数にあり、空気中の酸素を取り込みやすくするはたらきがあります。これらのはたらきが組み合わさって酸化が進み、あたたかくなったということなのです。
この連載の記事
-
最終回
アスキーキッズ
ペットボトルで雲を作る、火を起こす! 子どもとやりたい空気の圧縮・膨張にまつわる科学実験 -
第61回
アスキーキッズ
ペットボトルから水がピューッ! 子どもとやりたい水圧の科学実験 -
第60回
アスキーキッズ
紙皿とモーターで風力発電装置を作ろう 子どもとやりたい再エネの科学実験 -
第59回
アスキーキッズ
ジュースからDNAを取り出してみよう 子どもとやりたい科学実験 -
第58回
アスキーキッズ
フリクション鉛筆で「温めると変わる絵」を描く 子どもとやりたい科学実験 -
第57回
アスキーキッズ
おうちで花火!? 子どもとやりたい炎色反応の科学実験 -
第56回
アスキーキッズ
「磁性スライム」を作る 子どもとやりたい磁力の科学実験 -
第55回
アスキーキッズ
100円ショップの材料で電磁石おもちゃを作る 子どもとやりたいコイルの実験 -
第54回
アスキーキッズ
電球直列・並列の明るさ徹底比較! 実際に実験してみた【中学受験対応】 -
第53回
アスキーキッズ
湿度計を自作してみよう 子どもとやりたいセロファンの科学実験 -
第52回
アスキーキッズ
巨大シャボン玉を大量に作る 子どもとやりたい界面活性剤の科学実験 - この連載の一覧へ