端末購入割引も健在、家電量販店なら機種選び放題
次にスマートフォンの割引もある。こちらも音声SIMに限定したものになるが、前述のIIJmioは12ヵ月間の割引期間があることに加え、オンラインの公式サイトでは、加入時に同時購入するスマートフォンの割引も積極的。たとえば話題の新製品、シャオミの「Redmi 9T」はMNP加入時なら税込110円で購入できる。
「goo Simseller」でもOCN モバイル ONEの音声SIM契約を前提に、驚くほど安価で提供される機種がたくさんある。OCN モバイル ONEはOCNの固定回線ユーザーなら月200円の割引もある。また、goo Simsellerでは、30日間トライアルキャンペーンとしてシャープのAQUOS sense4を30日間の返品保証付きで税込1万6830円で販売している。
また、量販店の店頭でもスマートフォンの安値販売の例は見られる。オンラインでは格安SIMの事業者側が提供するラインナップに限られるのに対して、店頭販売ではそのお店で扱うスマートフォンがほぼ適用されるなど選択肢の幅が広がることもある。
店頭での割引提供ではIIJmio、OCN モバイル ONE、BIGLOBEモバイル、そしてLINEモバイルなどが積極的。3月31日で既存プランの新規加入をストップするはずのLINEモバイルも、記事執筆時点では回線契約が条件でスマートフォンの大幅値引販売を実施していた。
具体的には1~2万円程度の値引きがあるほか、加入だけで端末値引きに相当するポイントを進呈というケースもあった。緊急事態宣言中で不要不急の外出は控えたほうがよいのは当然だが、通信回線を必要としていて、店頭に行く機会があれば条件を確認してみてもいいだろう。
後出しプラン誕生の予感もあり
オトクなサービスが変化する可能性もある
20GBで月2480/2980円の3大キャリアの新料金は、ahamo、povoに続いてのLINEMOの発表で一段落。これからはMVNOの格安SIMの後出しじゃんけんがはじまろうとしている。
ここから先は判断が難しいところだが、値下げの結果、加入時の特典は減っていく可能性があり、早めに加入したほうがオトクという考え方もある一方で、対抗措置から今後もキャンペーンの手を緩めることなく特典は多くなるという予想もできる。
そして、ahamo/povo/LINEMOだけでなく、4月以降はMNP手数料の無料化などの乗り換えのハードルを下げる施策がなされるため、わずかの差額を求めてMNPで乗り換えをするなら、4月以降のほうが総額では得になる可能性もある。
いずれにしても乗り換えがさらにしやすくなる方向に向かっているのは間違いないため、1つの事業者に決めてしまうのではなく、いつでの乗り換えができるような体制を進め、その時々に応じて最適なサービスやプランを選ぶのがいいだろう。
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