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最新パーツ性能チェック 第330回

Radeon RX 6800 XTの性能を最も引き出せたCPUをゲーム12タイトルで検証する

2021年02月19日 11時00分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集●ジサトラハッチ

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DXRを使わずに「Watch Dogs: Legion」で検証する

 続いてはレイトレーシング、即ちDXR対応タイトルの代表として「Watch Dogs: Legion」を試してみよう。だがRX 6000シリーズのリアルタイムレイトレーシングを実現する機能(Ray Accelerator)は、まだ重量級のDXRゲームを動かすにはまだ力不足であることがわかっている。そこでここではDXRを使わず、DirectX 12+画質“最大”設定のみで検証することにした。ゲーム内ベンチマーク機能を利用してフレームレートを測定している。

「Watch Dogs: Legion」DirectX 12、1920×1080ドット時のフレームレート

「Watch Dogs: Legion」DirectX 12、2560×1440ドット時のフレームレート

「Watch Dogs: Legion」DirectX 12、3840×2160ドット時のフレームレート

 ここでもCore i5-10600Kが1人負けの状況で、それ以外のCPUの差は誤差程度ということが分かった。Core i5-10600KではRX 6800 XTのボトルネックになってしまうが、同じコア数のRyzen 5 5600Xではそうはなっていない。Ryzen 5 5600Xの優秀さが光る結果といえるだろう。

「Call of Duty: Black Ops Cold War」でもRyzen有利の傾向

 続いては「Call of Duty: Black Ops Cold War」で検証してみよう。ここでもDXRは一切使わず、最高画質設定(ただしモーションブラーは無効)とした。シングルプレイヤー用ステージ“フラクチャー・ジョー”をプレイした時のフレームレートを「CapFrameX」で測定した。

「Call of Duty: Black Ops Cold War」1920×1080ドット時のフレームレート

「Call of Duty: Black Ops Cold War」2560×1440ドット時のフレームレート

「Call of Duty: Black Ops Cold War」3840×2160ドット時のフレームレート

 フレームレートのブレがやや大きくなったが、フルHDではF1 2020に近い傾向がみられる。フルHDでは特にRyzen 5000シリーズの強さが際立つ。平均fpsでも最低fpsのいずれにおいても高い値を出しており、Ryzen 5 5600XでもCore i9-10900Kを上回っているのは驚きだ。

 ただ、WQHD以上になるとフルHDで上位だったCPUのパフォーマンスが荒れてくるので、正直CPUの評価には難しいゲームといえる。

ややCore i9-10900K優勢気味な「Cyberpunk 2077」

 最後に試すのは「Cyberpunk 2077」だ。先日Patch 1.1が出てメモリー周りの挙動が変化したが、本稿の検証はPatch 1.06の時のデータだ。ここでもDXRは使わずにプリセットの“ウルトラ”としている。群衆密度も最高に設定した。

 マップの特定のルートを車で移動した際のフレームレートを「CapFrameX」を使用して測定した。

「Cyberpunk 2077」1920×1080ドット時のフレームレート

「Cyberpunk 2077」2560×1440ドット時のフレームレート

「Cyberpunk 2077」3840×2160ドット時のフレームレート

 ここでもCore i5-10600Kが目立って低いフレームレートを示しているが、上位CPUの平均fpsは誤差のような差しかでていない。ただ最低fpsを見ると、若干Core i9-10900Kが高いかな? という程度だ。ゲームシステムの関係上、全く同じシーンでは計測しにくいので、誤差も含んだ結果、ということをご理解戴きたい。

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