MICINは1月28日、同社とアムジェンが有するオンライン診療サービス「curon(クロン)」を用いた、オンラインにおける頭痛診療の検証プログラムを開始した。
本プログラムでは、頭痛治療を専門に行なっている診療科の医療従事者と頭痛患者とのより良いコミュニケーション構築や効果的な問診方法、また、医療従事者と患者が、オンライン診療から対面診療と同様の治療満足度を得られるかを検証する。
現在の新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、オンライン診療の有用性が注目されている。頭痛治療においても、2020年4月1日から「一次性頭痛(片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、三叉神経・自律神経性頭痛等)」へのオンライン診療が保険適用されている。同社とアムジェンは、2020年7月に慢性皮膚疾患を対象に治療・服薬の利便性およびアドヒアランスの向上に関する検証プログラムを開始しており、今回、頭痛領域においても同様のプログラムを実施する。
アムジェン代表取締役社長のスティーブ・スギノ氏は、「コロナ禍において、新たな診療の在り方に対する探求は様々な場面で加速しています。2020年に実施した慢性皮膚疾患領域における検証プログラムに続き、この度もMICIN社と共に、慢性頭痛患者さんにとってのオンライン診療の価値について、新たな知見の創出に取り組めることを嬉しく思っています」とコメントしている。
MICIN代表取締役の原聖吾氏は、「慢性頭痛によって患者さんは、日常生活に支障をきたし、通院も負担となります。この領域の知見の深いアムジェン社とご一緒させていただき、デジタルツールなどを活用することで患者さんの負担を軽減しながら適切な治療が受けられるサポートができるよう本プログラムを進めてまいります」と述べている。