GeForce RTX 3080搭載のGIGABYTE eGPU BOXでゲーミングPCに大変身
クリエイティブ用途もねらい目
ゲーミングパフォーマンスに続いて、GPUパワーを使ったクリエイティブ用途でのパフォーマンスを見てみた。3DCG制作ソフトウェア「Blender」でベンチマークを行なう「Blender Benchmark Launcher」を利用。6つの3DCGをCPUのみでレンダリングした際と、レイトレーシングAPIの「OptiX」を利用した際を比べた。
結果は一目瞭然で、GeForce RTX 3080の「RT Core」を使った「Optix」実行時は、レンダリングに要する時間が超短縮しており、8コア/16スレッドCPU「Core i9-9900」でも15分48秒かかる「victor」は、14分19秒短縮の1分29秒を記録している。
冷却性能や静音性、消費電力をチェック
水冷クーラーがしっかり冷却
最後は「GV-N3080IXEB-10GD」搭載のGPUクロックやGPUコア温度の推移や、動作ノイズ、消費電力をチェックしてみた。
負荷には、「3DMark」の4Kストレステスト「Time Spy Extreme Stress Test」を利用し、テスト実行中のGPUクロック、GPU温度や騒音値、消費電力を計測した。GPUクロックやGPU温度は「HWiNFO64」を使って記録し、テスト後半5分間の推移を抽出してまとめた。
GPUクロックは1920MHzまでアップすることもあったが、おおむねNVIDIAリファレンスブーストクロックの1770MHzを超える1800MHz台半ばで推移している。また、GPUコアの温度は、水冷ユニット採用だけあって、50度台に抑え込んでいる。
静音性はラジエーターからの排気口になるトップパネルから20cmの位置では40dBAを超えるが、120mmファン×2基を搭載する点を考えると十分優秀と言え、アイドル状態では30dBA後半を維持している。
消費電力は最大で400Wオーバーに
GPUに負荷がかからないアイドル時は36W程度までダウンするが、GPUコアに高負荷をかける4K解像度ストレステストの「Time Spy Extreme Stress Test」実行中の消費電力は、おおむね405Wで推移した。
この高消費電力は、さすがGeForce RTX 3080だけあるが、「GV-N3080IXEB-10GD」搭載の電源ユニットは出力が550Wあり、まだ余力を残している。安定して電力を供給できるだけでなく、240mmラジエーターを採用した水冷式冷却システムで400Wを消費するGPUコアやメモリー、電源回路をしっかりと冷却できている。
ノートPCパワーアップのひとつの選択肢
「GV-N3080IXEB-10GD」を使えば、普段は持ち歩いているモバイルノートPCを、家ではゲーミング液晶やマウス、キーボードと組み合わせて、高リフレッシュレート駆動や、高精細なWQHD、4K解像度でゲームを楽しめる。また、ゲーミングだけでなく、3DCG制作や映像編集などといったクリエイティブ系ソフトウェアを快適に使うのにもありだ。
Thunderbolt 3 eGPU BOXの仕様上、帯域幅がPCIe3.0×4になってしまうため、GeForce RTX 3080の性能を最大限に引き出せているとは言えないが、これはこの製品に限らずどのeGPU BOXにも言えること。むしろ、気軽に着脱できる利便性と、その静音性を高く評価したい。グラフィックス性能の強化は無理と諦めているノートPCユーザーに、強くおすすめしたい製品だ。
(提供:GIGABYTE)
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