KDDIはahamo対抗の料金プランとなる「povo(ポヴォ)」を発表した。料金は2480円とahamoに比べて500円安い。ただ、ahamoでは1回5分までのかけ放題がついての2980円であったが、povoでは、この1回5分までのかけ放題がついていない。
若者を中心に、1ヵ月の音声通話は10分以下という人が6割もいる、ということでKDDIでは音声通話のかけ放題を外してきたというわけだ。
ただ、povoでは、500円の「トッピング」をつけることで、1回5分までのかけ放題が使えるようになる。つまり、他社と同条件にすることで金額的には2980円の横並びになるというわけだ。
この立てつけに噛みついたのが、武田良太総務大臣だ。
1月15日の定例会見で「非常に紛らわしい発表だった。最安値と言いながら、他社と結局同じ値段であったということについては、もっとわかりやすいやり方をしっかりと考えていただきたいというのが私の気持ちであります」と不快感を示したのだった。
ただ、この武田総務大臣の発言は、質問をした記者からの引っかけ問題に見事にはまった感がある。

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