「濃厚オマール海老ソースのチキンフリカッセ定食」
松屋
790円
https://www.matsuyafoods.co.jp/matsuya/news_lp/201222.html
かならず今夜なら食べられそうな気がする
クリスマス・イヴはクリスマス当日の夜です。「え? 24日じゃないの?」「クリスマスの夜は25日では?」と思ったかもしれません。教会暦では、日没をもって日付の変り目とします。この暦を採用する教会では、24日の日没からクリスマスとなります。
つまり、25日の夜は、もうクリスマスが終わっていることになります。よって、クリスマス・イヴは「24日の夜」になります。「クリスマスの前日(前夜)」だと思われがちですが、ちょっと違うわけです。
クリスマスは終わりますが、そうはいってもチキンは食べたい。松屋は「濃厚オマール海老ソースのチキンフリカッセ定食」を12月22日から発売しています。
高級食材「オマール海老」をソースに使用し、フランスの家庭料理を“松屋流”にアレンジしたというメニュー。ライス・みそ汁・生野菜付き、790円。チキンとオマール海老ソースが2倍の「W定食」は1190円。単品は590円。
フランス語で「白い煮込み」を意味するフランスの家庭料理「フリカッセ」。本メニューでは、松屋史上初となるオマール海老を使用した濃厚なソースを、チキンにふんだんにかけて仕上げたそうです。口いっぱいにオマール海老が広がる、エビ感満載のぜいたくな逸品とうたいます。
新発売を記念して「濃厚オマール海老ソースのチキンフリカッセ定食」は2021年1月5日15時までライス大盛無料サービスの対象。また、「濃厚オマール海老ソースのチキンフリカッセW定食」は販売期間中ライス大盛無料サービスの対象です。
エビは濃厚。甘めのアクセントをどう取るか
さて、主役はなんといってもフリカッセ。バターなどで玉ねぎ、鶏肉、魚介類を炒め、ブイヨンやワインを入れて煮込み、仕上げに生クリーム……という料理です。
松屋のチキンフリカッセは、鶏肉にオマール海老ソースをかけたような風情です。具だくさんというわけではなくて、チキンがメインですね。
となれば、ポイントはソースになりますね。まず、オマール海老。これはかなり効いています。香りも強く、口当たりもまろやか。無理やり例えるなら「エビのクリームパスタ」のソースみたいな感じです。濃厚!
シチューというよりは「ソース」という感じなので、思った以上に白米に合います。「シチューはごはんに合うか?」はネットで有名な論争ですが、「シチュー」というより「チキン煮込み」という雰囲気なので、シチューはごはんのおかずにならないよ派の人でも安心かと。
味付けに、おもしろいところがあります。ぐるりと回しかけられている、茶色いソース部分がありますよね。これはガストリックソースで、お酢が入ったカラメルシュガーと表現すればよいでしょうか。フランス料理でコクを出すときなどに使われるものです。
けっこう、甘いんですよ。ソースがごはんが進むように濃い目なので、余計にコントラストが際立つのかもしれません。味に深みをもたらすという点ではアリかもしれないですが、人によってはすこし「余計かなあ」と感じるかも。このあたりは好き好きというか、むずかしいですね。
ごはんが進むという点では、よくできています。一方で、ガストリックの甘味が加わっている分、ちょっと変わったテイストにはなっているので、そこをどう考えるかでしょう。
ちなみにみそ汁ですが、毎度、松屋のメニューが出るたびに言っている気がしますが、もうあってもなくても気にならなくなっています。フリカッセに合うとか合わないとか、そういうことではなく、ただただ「松屋だからそういうものだよな」という印象。
松屋史上初のオマール海老を使用したというだけあって、「エビ」の風味が詰まっている感が濃厚なのはいいですね。フリカッセ自体を食べる機会もなかなかないでしょうから、松屋の限定メニューとして、個性が際立っています。
今年もいろいろありましたが、最後にちょっといつもと違う濃厚な味わいのチキンを食べて、一年の締めくくりに向かうのもよいのではないでしょうか。現場からは以上です。
モーダル小嶋
1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。一人めし連載「モーダル小嶋のTOKYO男子めし」もよろしくお願い申し上げます。
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