■アハモは何を切り捨てたのか
アハモがシンプルで安い料金を実現できた一方で、「何を捨てたのか」という疑問が浮かび上がってきます。
まずは「オンライン特化」によるコスト削減がありそうです。契約時にはオンライン本人確認(eKYC)、サポートにはチャットを活用するなど、デジタルネイティブ世代には当たり前の最新仕様で固めています。
ただ、ドコモショップでアハモの相談をしても門前払いにされることはないようです。12月1日付けで就任したドコモの井伊基之社長は「基本はオンラインだが、どうしてもできない方を助ける方法は今後考えていく。(店舗で)ダメですという応対は絶対にない」と説明しています。
割引では、家族割の回線数にはカウントされず、光セット割もありません。家族でドコモを契約してフル活用しているケースでは、アハモに移行しても安くならない場合が出てきそうです。30GBを超える大容量を使いたい人も、ギガホのほうが良いでしょう。
ネットワーク面ではドコモと同じと説明されており、帯域の制限などはなさそうです。5Gと4Gを利用できますが、3G(FOMA)には対応していません。ドコモの3Gサービスは2026年3月末まで使える予定ですが、アハモは一足先に終わるというわけです。
他にも、ドコモのキャリアメールには非対応、音声定額は1回5分まで
とやや短いものの、LINEやDiscordでコミュニケーションする若い世代にはほぼ影響しないでしょう。音声は月額1000円の追加でかけ放題となることから、ビジネス用途にも使えそうです。
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