このページの本文へ

【2020年自作まとめ】秋葉原PCパーツ街を振り返る

2020年12月31日 12時00分更新

文● ドリル北村

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

4月
GDDR6を搭載するGeForce GTX 1650が発売

 高速なビデオメモリーGDDR6 4GBを搭載するGeForce GTX 1650が各社から発売された。ビデオメモリーがGDDR5 4GBの従来モデルと異なり、メモリースピード12GbpsのGDDR6 4GBを採用する。GDDR5版とGDDR6版を比較するとGDDR6版のほうが6~10%ほど高性能となる。価格は約1万8500円~約2万1000円。

 秋葉原での初出はPalit。その5日後にGIGABYTEと玄人志向からも発売され、その後ASUS、MSI、ZOTACなどからも順次発売された。廉価モデルであるGeForce GTX 1650にGDDR6を搭載するのは異例といえるが、これはGDDR5の在庫が減少したのが原因で、NVIDIAがGDDR6に置き換えると発表したため。12月の現在はGDDR5版の製品は市場でほとんど見られないが、格安製品はGDDR5版であることもあるので、GeForce GTX 1650購入時にはビデオメモリーをチェックしたほうがいいだろう。

GDDR6 4GBを搭載するPalitのビデオカード「GTX1650 GP OC 4G GDDR6」

5月
第10世代Coreプロセッサーの争奪戦が勃発

 5月20日22時より、インテルの第10世代Coreプロセッサー(開発コード:Comet Lake-S)の販売が解禁。新CPU登場時の恒例イベントとなっている深夜販売は行なわれず、21日の各ショップ開店時より販売が開始された。

 20日に販売解禁となったのは10コア/20スレッドの最上位モデル「Core i9-10900K」(7万2000円)を筆頭に、8コア/16スレッドの「Core i7-10700K」(5万5999円)、6コア/12スレッドの「Core i5-10400」(2万5999円)の3モデル。次いで5月27日22時に、Pentium、Celeronなど下位モデルを含めた14モデルが発売された。

 なかでも「Core i9-10900K」と「Core i7-10700K」は店頭販売分の入荷数が非常に少なく、とくに人気が集中した「Core i9-10900K」は入手困難な状態が数ヵ月続いた。なお、第10世代Coreプロセッサーに対応したチップセット「Intel Z490」搭載マザーボードも20日から発売されている。

第10世代Coreプロセッサーは、実質値下げモデルと言えるほど価格性能比が改善されている。従来のCore i9の性能をCore i7に、Core i7の性能をCore i5に下ろした値下げモデルとも言える

6月
AMD B550チップセット搭載マザーボードが発売

 AMD B550チップセットを採用するSocket AM4マザーボードが発売された。登場したのはASRock、ASUS、GIGABYTE、MSIなど約20モデル。

 AMD B550は、第3世代Ryzenに対応したミドルレンジ向けの新型チップセット。AMD X570の下位モデルとなる製品で、PCI Express4.0に対応。違いはチップセットのレーンがPCI Express3.0となる点ながら、SSDはPCI Express4.0で利用可能。そのため高速ストレージを搭載できる。

 ビデオカードとSSD1基をPCI Express4.0で運用したいというユーザーなら、上位のAMD X570搭載モデルではなくB550で十分なので、Ryzenの普及をさらに拡大させる要因となった。

メインストリームとなるチップセットのため、各社が豊富なラインナップを投入。インテルのシェアを奪う起爆剤となった

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ピックアップ

ASCII.jpメール アキバマガジン

ASCII.jp RSS2.0 配信中