最新パーツ性能チェック 第318回
小型ベアボーンPCにおけるゲーミング性能の限界をぶちやぶれ!
ビデオカードが入るNUC 9 Extremeを検証!RTX 3070の外付け魔改造も試す
2020年10月29日 22時00分更新

Intelのベアボーンキット「NUC9i9QNX」。実売価格は17万8600円前後。SO-DIMMメモリーとM.2 SSD、OSを用意すれば簡単にPCは自作できる
今年1月に発表されたIntelの新型ベアボーンキット「NUC 9 Extreme Kit」(コードネーム:Ghost Canyon)。筐体を大型化してPCI Express×16スロットを搭載したことでビデオカードが利用できるようになるなど、従来のシリーズ製品とは一線を画す性能と拡張性を高めたベアボーンキットだ。国内発売はやや遅れていたが、現在ではCPUにCore i9-9980HKを採用する「NUC9i9QNX」、Core i7-9750Hを搭載する「NUC9i7QNX」などが購入可能となっている。
今回は「NUC9i9QNX」を入手できたので、使用感やパフォーマンスをチェックしていきたい。
容積約5リットルのコンパクトなゲーミングPCが作れる
さて、小型PCとしてのイメージが強い人も多いであろうNUCだが、「NUC 9 Extreme Kit」はサイズにして約238(W)×96(D)×216(H)mm、容積約5リットルの筐体を採用する。一般的なミドルタワーPCケースを採用するデスクトップPCよりはさすがに小さいものの、ちょっとした家庭用ゲーム機ぐらいの存在感はあり、すっかり「手のひらサイズ」とは言えなくなってしまった。
しかし、この変更により受けた恩恵もまた大きい。ざっくり言えば、従来のゲーミング向けNUCである「Skull Canyon」や「Hades Canyon」のコンセプトをさらに推し進め、一般的なデスクトップPC以下のサイズに抑えつつ、ゲーミングPCとして確かな性能を実現可能としたのが本製品の重要なポイントである。

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