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ロードマップでわかる!当世プロセッサー事情 第586回

Ice Lake-SPは2021年第1四半期に遅延、Elkhart Lakeの機能追加に仰天 インテル CPUロードマップ

2020年10月26日 12時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/) 編集●北村/ASCII

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 前回に続き今回もインテルCPUの話だ。といっても今週はやや小ネタの集まりである。

2020年第3四半期の決算発表で
インテルの株価が急落

 10月22日、インテルは2020年第3四半期の決算を発表した。第3四半期の売上は183億ドルで、昨年比で10%ほど減少している。稼ぎ頭だったはずのDCG(Data Center Group)の営業利益が、昨年同時期の49%から32%に急落しているのも特徴的である。

DCG、つまりXeonの部隊の売上が昨年同時期の49%から46%に減っている

売上そのものも7%ダウンである

 ちなみに上の画像は、ほぼXeonの売上「だけ」であり、その他は下の画像の通りである。

相対的に見れば、Mobileye事業部が一番利益率が良い、というこれはこれで笑えない話だ

 IOTG(IoT Group:組み込み向けとMobileye)、NSG(Non-volatile Memory Solutions Group:NANDフラッシュとOptane Memory)、PSG(Programmable Solutions Group:FPGAの部隊)の3つのうち、昨年同時期よりも売上が増えているのはNSGのみであるが、そのNSGのうちOptane Memory関連以外を全部SK Hynixに売却すると10月20日に発表しており、なんというか間の悪い話である。

 もっとも「昨年同時期よりも増えた」といっても、昨年が4億9900万ドルの赤字だったのが、2900万ドルの黒字に転換したというだけの話で、営業利益の絶対額でみるとPSGにもおよばないあたり、ビジネスとしては外に出してしまうのも無理ないところだろう。

 これで、売上の柱はCCG(Client Computing Group)になってしまったわけだが、そのCCGの詳細を見てみると、売上こそ昨年同時期比で1億ドル増えているものの、営業利益率は44%から36%に落ちている。

PC Volumeそのものは昨年同時期比で11%アップにも関わらず、営業利益が落ちているというのは、要するに単価が下がったという話でしかない

 またデスクトップ向けのASP(平均小売価格)こそ維持されているものの、ノートブック向けのASPが7%ダウンしているというのは、低価格帯ノートが主に売れていることになる。DCGの方の営業利益の急落は、これもASPの低下であるが、こちらは競合(主にAMDのEPYC)が急速にシェアを伸ばしており、対抗上価格を下げるしかないというあたりが理由として考えられる。

 当然こんな決算報告をすると、株価は暴落することになる。下の画像はYahoo!ファイナンスのものだが、決算発表直前に54ドル近辺をつけていた同社の株は、48ドルあたりに急落している。

ちなみにこの原稿を書いている10月24日の時点でのインテルの時価総額は約2050億ドルほどである

 余談ながらAMDの株価は81ドルほど。時価総額は962億ドルほどになっており、なんとAMDの時価総額がインテルの半分近くにまでなったという、これはこれで凄まじい話である。もっともそういうことを言い始めると、NVIDIAは株価が544ドル弱、時価総額は3358億ドルほどで、もうインテルをはるかに凌いでいるわけでもあるが。

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