先日の生放送を視聴されたみなさんから寄せられた気になる部分を徹底解説

レノボ< IdeaPad Duet Chromebook >の疑問・質問にズバッと答える!

文●村野晃一(ASCII)

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 コスパに優れ、アプリやOSの起動もサクサク速く、Androidアプリも利用できるといいコトづくめで注目を集めている Chromebook 。そのなかでも、2 in 1に変形するスタイルで人気なのがレノボの< IdeaPad Duet Chromebook >だ。

 その人気に注目したアスキーでは、9月30日に< IdeaPad Duet Chromebook >を特集した生放送番組を実施。その際、視聴者から< IdeaPad Duet Chromebook >や Chromebook についての質問や疑問をTwitterで募集し、放送内で答えるというコーナーを設けたところ、番組内では回答しきれないほどの多くのご質問が寄せられた。そこで本記事では、番組内で紹介しきれなかった質問や疑問に答えていこう。

 なお、< IdeaPad Duet Chromebook >の細かな仕様については、別記事にてたっぷり紹介しているので、ぜひそちらも参考にしてほしい。

●「こういうのが欲しかった!」 ― お手頃な10.1型の2 in 1タブレット< IdeaPad Duet Chromebook >レビュー
●家での作業にも、学習用PCとしてもちょうどいい、シンプルで便利なレノボ< IdeaPad Duet Chromebook >

 今回は、寄せられた質問を大きく3つに分類して紹介していこう。

 まずは、OSである Chrome OS についての質問から。

Chrome OS に関する質問

── Chrome OS ってAndroidみたいにバージョンあるのかな? AndroidだとOSによってパッチ提供される期間がありますが……。

 Chrome OS にも、WindowsやAndroidなどと同じくバージョンが存在し、2020年10月25日時点で安定動作する最新バージョンは「 Chrome OS 86.0.4240.112」となっている。

Chrome OSのバージョンは、「設定」の「 Chrome OS について」から確認できる

 とはいえ、すべての Chromebook で最新バージョンの Chrome OS が使えるわけではなく、Android端末などと同じく、機種ごとにアップデートできるバージョンが違っており、自分の所有する機種への最新バージョンの導入は、Googleの対応を待つしかない。

 ちなみに、 Chrome OS は常にその機種で利用できる最新版のOSへ自動的にアップデートされる仕様になっており、ソフトウェアアップデートが提供されていれば、インターネットに接続した際に自動的にダウンロードされる。「アップデートが利用可能」という通知が表示されるので、「再起動して更新」を選択して、起動し直せば、アップデートファイルが適用される。

 また、 Chromebook では、機種ごとにGoogleの「自動更新ポリシー」というルールが定められており、その期間の間は、常に最新バージョンのOSを利用できる。2020年以降に発売される Chromebook の適用期間は最長で8年間となっており、< IdeaPad Duet Chromebook >も、2028年までソフトウェアとセキュリティ機能が自動更新される。

 機種ごとの Chrome OS の自動更新ポリシーは、「設定」→「 Chrome OS について」→「詳細」で確認できる。

OSのアップデートやセキュリティパッチの適用が受けられる期日が確認できる

 これに加え、 Chrome OS では、OS自体のバージョンのほかに、互換性をもつAndroidのバージョンも存在し、今使っている Chrome OS がどのバージョンのAndroidと互換性があるかは、「設定」→「Google Playストア」→「Google Playストア(詳細)」→「Android設定を管理」→「システム」→「端末情報」と辿っていくことで確認できる。

< IdeaPad Duet Chromebook >は、Android 9と互換性がある

──Windowsでできて、 Chromebook でできない事とかありますか?

 Chrome OS は、ほとんどの操作をブラウザ上で行い、作成したデータもクラウド上に保存することを念頭に作られている。そのため、 Chromebook では、ブラウザが快適に動作する程度の性能があればよく、飛びぬけて高性能なCPUや大容量なストレージやメモリなどは搭載されていないものが多い。

 厳密にはOSの違いによるものではないが、 Chromebook は、そのコンセプト上、バリバリの3Dグラフィックを使ってヌルヌル動くようなゲームや4K動画の編集など、いわゆる“重たい”作業には向いていない。

 もちろん、Windowsにのみ提供されているソフトウェアは利用できないので、Windowsではできて Chromebook ではできないこともあるが、逆にちょっとしたメールの返信やSNSへの投稿、文書作成など、日常的に頻繁に行われる軽微な作業に関しては、 Chromebook のほうが手軽に行うことができる。

── Chrom OS とAndroid OSは何が違うの?

 もっとも大きな違いは、 Chrome OS は、「オンラインで利用することを前提につくられたOS」であり、Androidは「オフラインでも利用できるOS」だという点だ。

 また、Androidがスマホやタブレットなど、モバイル機器でのタッチUIを前提としてデザインされているのに対し、 Chrome OS では、マウスやキーボードといった入力デバイスの利用を前提としたUIとタッチUIを融合させたデザインになっている。

 共通点としては、どちらもGoogle製のOSで、双方とも「Linuxカーネル」をベースとしており、そのため Chrome OS 上でも、一部のAndroidアプリを利用することが可能となっている。

Chrome OS は、Chromeを動作させることに特化したOSで、アプリケーションは Chrome 上で動作する仕様。「Window Manager」は、デスクトップの表示やマルチウィンドウの管理を行うコンポーネントだ

Android OSも、 Chrome OS と同じく「Linuxカーネル」を利用している

 Chrome OS の利点は、Chrome ブラウザ上で動作するブラウザアプリを利用することで、アプリをインストールしたり、データをローカルに保存することなく、Googleアカウントひとつで管理し、いつでも軽快に作業できることだ。

 とはいえ、ネット環境のない場所では何もできないというわけでもなく、Chrome OS 向けのネイティブアプリである「 Chrome アプリ」版をインストールしておくことで、G Suiteなど一部のアプリでは、オフライン環境でも作業を引き継ぐことができ、そのまま作業を続けることが可能だ。オフライン状態で作業したデータは、オンラインになると、クラウド上のデータと自動的に同期される。

Chrome ウェブストアは、Windowsからでも利用可能なウェブサイトだが、 Chromebook から開くと、「拡張機能」のほかに、「アプリ」や「ゲーム」といった項目が選べ、アプリやゲームは、「 Chrome アプリ」と「ウェブサイト」の2つのタイプに分類されている

 Chrome アプリは、 Chrome の拡張機能と同じく、「 Chrome ウェブストア」で提供されている。拡張機能がブラウザ上で動作し、ブラウザ機能を強化するものなのに対し、 Chrome アプリはローカルにアプリ自体をインストールし、独立したアプリケーションとして動作する。

 この Chrome アプリには、オンライン上でしか利用できない「ホステッド・アプリ」と、ローカルでも利用可能な「パッケージド・アプリ」の2種類があり、パッケージド・アプリであれば、 Chrome とは別に、独立したウィンドウで動作する仕様になっている。

 「 Chromebook はネットにつながらないと何もできない」と誤解されがちだが、もちろんそれだけでなく、オフラインでもちゃんと活用できる仕様になっている。

──設定に「LinuxをONにする(ベータ版)」という項目が有るのですが、どういう時につかうのでしょうか?

< IdeaPad Duet Chromebook >では、「Linux(ベータ版)」という設定項目になっている

 Chrome OS の「Linux(ベータ版)」は、主に開発者向けに用意されたVM(仮想マシン)機能だ。この機能を有効にすることで、Linuxに用意された各種コマンドやLinux向けのエディタやツールを利用することができ、アプリ開発などに役立てることができる。

 ひとつ注意が必要なのは、 Chrome OS はアプリの実行の際、個々に用意されるサンドボックス内で実行することでセキュリティを担保しているが、Linuxアプリで実行されるツールやアプリ類は、すべて同じサンドボックス内で実行される。そのため、有害なLinuxアプリが導入された場合、他のLinuxアプリにも悪影響が波及する可能性がある。

 とはいえ、Linux自体は Chrome OS 内のサンドボックスのひとつとして実行されるので、Chrome OS の他の機能が影響されることはない。

「Linux(ベータ版)」をインストールすると、アプリリストに「ターミナル」が登録される

「ターミナル」を起動すれば、 Chromebook 上でLinuxを利用できる

── Chrome OS にはショートカットキーとかありますか?

 Chrome OS にもショートカットキーはちゃんと存在する。基本的にはWindowsと似たものが多いので、Windowsを利用しているユーザーなら、ほぼ同じように利用することができるだろう。

 Chromebook で利用できるショートカットキーの一覧は、こちらの Chromebook ヘルプを参考にしてほしい。また、機種によっては用意されていないキーを利用するショートカットもあるので注意しよう。

──テレワークするんだったらVPN接続できないといけないけど、どんなことができるのでしょうか?

 Chromebook にも標準でVPNクライアントが用意されており、以下の3つのプロトコルが用意されている。

●事前共有鍵を使用したL2TP over IPsec(L2TP/IPsec+事前共有鍵)
●証明書による認証を使用したL2TP over IPsec(L2TP/IPsec+ユーザー証明書)
●OpenVPN

 残念ながらPPTPはサポートされていないが、今後サポートする予定であることがアナウンスされている。

VPNの設定は、「設定」→「ネットワーク」→「ネットワークの追加」から行う

利用したいVPNに合わせて設定を行おう

ハードウェア関連の質問

 さて、ここからは、< IdeaPad Duet Chromebook >のハードウェア周りについての質問に答えていこう。

──熱くなる場所はどこかな?

 Chromebook はさほどハイエンドなCPUなどを必要としないぶん、発熱に関してもかなり抑えられている。それでも気になるという方のために、< IdeaPad Duet Chromebook >を例に、その発熱箇所を調べてみた。

 Android版ゲームアプリ『荒野行動』を起動した状態で< IdeaPad Duet Chromebook >の背面熱量をサーモグラフィカメラで可視化。もっとも熱量の高かった箇所の温度を赤外線温度計で計測してみた。

Android用ゲーム『荒野行動』を動作中の< IdeaPad Duet Chromebook >の背面サーモグラフィ画像

 結果、表面温度はほぼ均一な温度で、平均すると26~27℃前後。サーモグラフィで見てもその違いはあまり見られないが、実際に手で触ってみると、裏面ロゴの左斜め上の部分がほんのり温かい。おそらくCPU周辺と思われるが、その表面温度は33~34℃前後だった。長時間駆動による表面温度の推移までみると多少違ってくるかもしれないが、それなりに高負荷がかかるゲーム実行時でこの程度であれば、ほぼほぼ”熱くなる”という感覚もなく利用できるだろう。

赤いライトマーカーが照射されている部分の温度を測定。概ねどこを計っても26~27℃前後

唯一、若干温度が高い部分。それでも体温より低いくらいなので、利用中に熱いと感じることはほぼないだろう。

──熱が少ないのは判ったけど、その分ファンの音がうるさいとかないのかな? 私なら電車とか、外で使う場面のが多そうだから、静かな車内で「ブォーン」とか鳴るのは恥ずかしいかも。

 というわけで、熱量と同時に、『荒野行動』プレイ時の騒音量も計測。もちろん、ゲーム音はカットした状態での測定だ。

未使用時の騒音

『荒野行動』プレイ時の騒音

 こちらはピーク時で約49.4dB、何も作業を行っていない状態で47.6dBと、動作時、非動作時でほぼ変わらない音量だった。測音場所がまったくの無音というわけではないので、実際には、この測音結果はほぼ環境音だといってもいいくらいの静かさだ。< IdeaPad Duet Chromebook >であれば、ほぼ騒音を気にすることなく作業できるだろう。

──OSが軽いしクラウド使えばいいので大丈夫ですって言っていましたが容量追加できますか?

 < IdeaPad Duet Chromebook >では、残念ながらメモリ、ストレージ共に増設することはできない。どうしても、という場合には、外付けのUSB Type-C接続できるストレージを用意し、バックアップをとるなどの方法で対処するといいだろう。

──スリープ時の消費が少ないといいな。どれくらい持つんだろう。

 < IdeaPad Duet Chromebook >のバッテリー駆動時間はGoogle Chrome OS Power_LoadTestでの計測で約10時間となっており、バッテリー容量は非公表。スリープ時の消費バッテリー量も公表はされていないので、実際に計測してみることにした。就寝前にバッテリー100%の状態で電源ケーブルを抜き、翌日までディスプレイを閉じたスリープ状態で放置。翌日のバッテリー残量を計測してみた。

計測開始時、金曜23時30分。バッテリー残量100%

計測開始から約17時間後、土曜16時30分の時点で、まだバッテリー残量は100%

その後1時間が経過しても残量表示は変わらず100%のまま

 結果、前日23時30分の計測開始から、18時間後の翌日17時30分を超えてもバッテリー残量は100%。残量をチェックするたびに、残り利用可能時間が伸びるという謎の表示は出るものの、スリープ時にはほぼバッテリーを消費していないと言っていいだろう。

──マウスとかPC周辺機器ってどんなの使えるんだろ?

 < IdeaPad Duet Chromebook >は、「Bluetooth v4.2」に対応しており、 Bluetooth接続式のマウスやキーボードであればほとんど問題なく接続できる。

Bluetoothマウスを接続してみた。まったく苦労なく接続が可能

ソフトウェアコントローラで操作するAndroid用ゲームなどでも、マウスやゲームパッドが利用できるので便利!

──外部記憶装置(ボータブルHDD、USBメモリ等)にファイルを保存できますか?

 有線接続する機器に関しては、インターフェースがUSB2.0 Type-Cが1基のみとなっているので、主としてUSBメモリや外付けストレージなどを接続して利用するといったシーンが多いだろう。手持ちの機材で確認した限りでは、特に支障なく接続できた。また、microSDスロットやHDMI接続端子の付いたマルチハブ経由でも、特に問題なく認識してくれた。

マルチハブにポータブルSSDを接続し、microSDカードを挿して、同時に接続してみたがバッチリ両方とも認識

「USB Drive」(ポータブルSSD)と「USB Drive1」(microSD)の両方がしっかり認識されている。もちろん、ファイルの出し入れも可能だ

──プリンターによる印刷はできますか?

 Chrome OS にはWindowsのように専用のプリンタ―ドライバーが存在しないが、Wi-Fi接続されたプリンターであればほとんど利用可能だ。

 Chromebook でプリンターを利用するには、「設定」→「詳細設定」→「印刷」の「プリンタ」→「プリンタを追加」→リストからプリンターを選択して「追加」。

 手持ちのプリンターがリストに表示されない場合には、「プリンタを追加」から「手動で追加」を選択。プリンタ―情報を入力し、名前を入力、プリンターに割り当てられたIPアドレスを入力。接続プロトコルにはほとんどのプリンターで対応している「IPP」、キューには「ipp/print」を選択しておけば問題ないだろう。

自宅にあるプリンターを手動で接続。「プロトコル」、「キュー」はデフォルト設定のまま

インク残量を見るための専用管理ツールなどは利用できないものの、印刷だけならなんの問題もなく可能だ

──USB-Type Cで4K出力表示できるのかしら?

 < IdeaPad Duet Chromebook >に用意されているUSB2.0 Type-Cは、DisplayPort出力機能が付いており、外部ディスプレイ出力することが可能だ。しかし、最大解像度は1920x1080ドットのフルHDで、1677万色表示となっており、残念ながら4K出力には対応していない。とはいえ、スマホなどで動画を観ることに比べたら、大画面で十分に美しい映像が楽しめる。

──サーポート期間はどのくらい?

 ハードウェアに関するサポートに関しては、購入日から1年間となっている。< IdeaPad Duet Chromebook >には保証書が付属しておらず、保証サービスを受ける際に製品に付属の購入証明書、または製品購入時の領収書や納品書などが必要になる場合があるので、必ず保管しておこう。

ソフトウェア関連の質問

 最後にもっとも気になっている人が多かったソフトウェア関連の質問に答えていこう。

──ブラウザゲームは、Windowsの Google Chrome みたいに遊べますか?

 これは「普通に遊べる」と言っていい。ブラウザゲームは、基本的にブラウザが動作する環境でなら快適に遊べるように設計されている。ただし、ブラウザ上で動作するとはいえ、ゲームではあるのでメモリを多く消費する。ブラウザゲームを快適に遊ぶためには、他の作業はいったんすべて閉じておき、メモリに余裕のある状態で遊ぶのが望ましい。

──「Zoom」や「Microsoft teams」などのオンライン会議を長時間利用しても大丈夫ですか?

 オンライン会議システムについても質問が多かったので、代表的なオンライン会議ツール「Zoom」、「Microsoft teams」について実際に使用してみた。

 質問にある"長時間"がどのくらいの長さを指すものかは分からないが、少なくとも「Zoom」(9人が会議参加)、「Microsoft teams」(6人が会議参加)共に、1時間程度のオンライン会議であれば、まったく問題なく利用できた。

 ちなみに、9人が参加しての「ZOOM」利用時のCPU負荷は約30%、メモリ使用量は62MB程度だった。同時に起動している Chrome のほうが負荷が高くなっている。

Chromeアプリ版「Zoom」利用時には、CPU、メモリ共に、それほど負荷はかからない

──Androidアプリってどれくらい対応しているんですか?

 Chromebook はAndroidアプリと互換性があるが、先述したとおり、すべてのアプリが利用できるわけではない。実は Chromebook で開くGoogle Playストアと、Android端末で開くGoogle Playストアでは、リストアップされているアプリが異なり、ダウンロードランキングも違っていて、 Chromebook で利用できないAndroidアプリは、基本的にPlayストアに表示されない仕様になっている。つまり、Playストアにアクセスし、見つけられたものであれば、ほぼ問題なく動作すると考えていいだろう。

Android版Playストアの無料ゲームランキング(10月25日時点)

Chromebook 版Playストアの無料ゲームランキング(10月25日時点)

 とはいえ、動作するアプリをすべて列挙するのは不可能なので、ここではAndroid端末上のアプリランキング上位に挙がっているアプリと、ランキングには入っていないが定番と言われている一部のアプリについて、 Chromebook 版のPlayストアにラインアップされているかどうかを調べてみた。

人気・定番アプリの Chromebook 版Playストアでの対応
アプリ名 ジャンル 対応
スマートニュース ニュース
Yahoo!天気 天気
Yahoo!乗換案内 交通
NHKニュース・防災 ニュース
radiko ラジオ
Twitter SNS
Instagram SNS
Facebook SNS
TikTok SNS
LINE チャット
Slack チャット
Discord チャット
Evernote メモ
YouTube Music 音楽
Spotify 音楽
Netflix 動画
Hulu 動画
Amazonプライム・ビデオ 動画
TVer 動画
Kindle電子書籍リーダー 書籍
メルカリ 購買
ラクマ 購買
クックパッド 料理
Trello ビジネス
Microsoft Office ビジネス

 ご覧のように、定番のアプリに関してはほとんどすべてラインアップされていると言っていい。とはいえ、定番アプリに関しては、ウェブサービスでも利用・閲覧できるものも多く、 Chromebook では、ウェブアプリ版、もしくはウェブサービス版のほうが快適に利用できる場合も多い。どちらを利用するかは、双方を試してみて決めるといいだろう。

──ゲーム用途として考えたらどうなんでしょうか? 普通にスマホと同じように使えるのかな?

 これも前項と共通する質問だが、中には未対応のものもあるので、Androidスマホとまったく同じと考えるのは少しきびしい。

 こちらもアプリと同じく、Android端末上のPlayストアのランキング上位と代表的ないくつかのゲームタイトルを、 Chromebook 上のPlayストアで探してみた。

人気・定番ゲームの Chromebook 版Playストアでの対応
タイトル ジャンル 対応
無料アプリ
D4DJ Groovy Mix(グルミク) 音楽
原神 RPG ×
モンスターストライク アクション
パズル&ドラゴンズ パズル
Call of Duty@: Mobile FPS
星のドラゴンクエスト RPG
実況パワフルプロ野球 スポーツ
ニード・フォー・スピード
ノーリミットレーシング
レース
PUBG MOBILE TPS
マリオカート ツアー レース
荒野行動-スマホ版バトロワ TPS
有料アプリ
Minecraft サンドボックス ×
ドラゴンクエストV天空の花嫁 RPG
モンスターファーム2 RPG
Muse Dash 音楽
ローグハーツ RPG

 こちらもほぼすべてが揃っていたが、最新タイトルの『原神』は未対応だった。また、有料版の『Minecraft』も未登録だったが、こちらは『Minecraft Education Edition』のみ登録されていた。とはいえ、 Chromebook 版Playストアに並んでいるタイトルに関しては、『荒野行動』や『PUBG Mobile』など、少し重めかと思えるタイトルを遊んでみたが、どれもしっかり動作するので、最新ゲームをいち早く! というのでなければ、ゲームも十分楽しめると思っていいだろう。

──Androidのアプリで電子書籍読むのにも使ってみたいのですが、 Chromebook での電子書籍アプリはどんな感じになるのか知りたいです。

 Androidアプリの「Kindle電子書籍リーダー」を利用して読むと下の画像のような感じ。文字もくっきりと読みやすく、ページ送りも快適だ。

──どんなアプリの導入がおすすめ?

 < IdeaPad Duet Chromebook >の活用法はいろいろあると思うが、ぜひおすすめしたいのが、メモアプリの活用だ。

 基本的に Chrome 上で作業することの多い Chromebook 、特に、ペン入力にも対応した< IdeaPad Duet Chromebook >では、ウェブクリップや手書き入力にも対応できるメモアプリがあると非常に便利だ。

 社会人の方なら会議や打合せに、学生の方なら授業のノートをとるなど、文章を入力する機会は多いが、そういったかっちりした使い方でなくとも、起動の速い Chromebook であれば、備忘録やケータイで電話をかけながらの走り書きなど、とっさにメモを取るというような使い方も可能だ。また、セミナーや授業などで板書されたものをアウトカメラで撮影し、メモに貼り付けるといった使い方もできる。< IdeaPad Duet Chromebook >をメモ帳やノート替わりに利用すれば、ますます利便性が向上するだろう。ぜひ、お気に入りのメモアプリを見つけて利用してもらいたい。

Chrome の拡張機能として提供されている「Quick Note」は、アイコンをクリックするだけでメモ帳が開き、即メモできて便利

 また、 Chromebook でのアプリの利用法としては、まず Chrome ウェブストアの Chrome アプリや拡張機能から探してみることをオススメする。その中に気に入ったものが見つからなければ、次にウェブサービスをあたってみよう。それでも見つからないときには、PlayストアでAndroidアプリを探す、という順番で考えるといい。まずは Chrome を最大限に活用することを心がけるようにすると、より快適な Chromebook ライフを満喫できるだろう。