来場者とのコミュニケーションも重視、基調講演ではNTTグループ再編に伴う新事業ビジョンも
「NTT Com Digital Forum 2020」がバーチャル会場で開幕
2020年10月14日 07時00分更新
NTTコミュニケーションズ(NTT Com)の年次イベント「NTT Communications Digital Forum 2020」が2020年10月14日~16日の日程で開幕した。参加登録は無料で、14日9時30分からログインできる。
今年は「Go the Distance.」をテーマに、71の講演と97の展示を、オンラインのバーチャルイベント空間で展開する。会期中、すべての講演が24時間オンデマンドで視聴できるほか、展示ブースでは説明員とのオンラインコミュニケーションや、AI「COTOHA」チャットボットでの自動質問応答、資料ダウンロードなども可能。同社ではおよそ1万人の来場者数を見込んでいる。
NTT Communications Forumは例年、東京の会場でオフライン開催されてきたが、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点からオンラインでの開催となった。同社広報室によると「オフラインでやってきたイベントと、できるだけ同じ感覚で参加できるようにしたい」という観点から、バーチャルイベント空間を使った開催となった。参加者は、3Dビューで会場内を歩き、展示や講演を見ることができる(2Dビューへの切り替えも随時可能)。
一方で、こうしたオンラインイベントでは来場者とのコミュニケーションが不足しやすくなることから、各展示ブースには例年と同様に説明員を配置して、「Microsoft Teams」を利用したオンラインでの説明も行う。また、AIチャットボットでのFAQ対応、有人チャット対応なども実施する(説明員、有人チャットの対応は会期中の9時30分~18時)。
同社では、オンライン開催で場所や時間の制約が少ないことから、首都圏だけでなく地方や海外からの来場、招待顧客だけでなく一般顧客や学生などの来場など、幅広い来場者を期待しているという。昨年は約5000名だった来場者数(参加者数)が、今年は1万人程度になると見込んでいる。なお、事前登録者数は13日時点で「数万人」(広報室)。
また、これまでのような来場者アンケートに加えて、今回は来場者のさまざまな行動データを収集/分析することで、会期後のデジタルマーケティングに活用していくという。具体的には、来場者の属性データなどに加えて、「どんな講演を何分間見たか」「どの展示ブースを見て説明員とどんな会話をしたのか」といったデータを取得し、同社のデータサイエンティストが分析、フォローアップの営業活動に生かすと説明した。
基調講演には同社 社長の丸岡亨氏が登壇し、「With/AfterコロナにおけるNTTコミュニケーションズの事業戦略」と題して、NTTグループ再編の動きもふまえたNTTドコモとの連携など、同社のビジネス戦略を語る。そのほか多数の「特別講演」や「DX(デジタルトランスフォーメーション)セミナー」がオンデマンド視聴できる。
なお同イベントのバーチャル会場は24時間アクセスができるほか、会期終了後も2021年3月末までは引き続きアクセスが可能だとしている。