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手かざしで入退室できる「Smart Me」とあわせてワークスタイルを刷新

NTT Com、モバイルSUICAで経費精算可能な「SmartGo Staple」開始

2020年09月30日 16時30分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII

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 2020年9月30日、NTTコミュニケーションズはモバイルSUICAと法人向けプリペイドカードを連携した経費精算自動化サービス「SmartGo Staple」とデジタル社員証「Smart Me」についての発表会を開催した。同社が提唱する働き方のDX「SmartWorkstyle」を実現するサービスの1つとして提供される。

モバイルSUICAと法人プリペイドカードで経費精算を自動化

 同日発表された「SmartGo Staple」は「モバイルSUICA」と専用の法人プリペイドカードを連携させることで、経費精算を自動化するというサービス。従業員による経費申請、上長による承認やチェック、経理担当による領収書の処理や振り込み手続きなど、多大な時間と労力がかかる経費精算の負荷を軽減する。

 SmartGo Stapleでは、移動や物販などモバイルSUICAで決済した段階で、申請処理も完了する。交通費の場合は、改札を通った段階で申請は完了。これはモバイルSUICAと公式に連動した交通費精算の仕組みを採用しているためで、移動履歴と運賃も正確に取り込むことが可能になっている。また、交通費以外の精算は専用の法人プリペイドカードで支払うことで日付と金額が自動で取り込まれ、領収書が必要な場合も経費精算アプリから撮影するだけで添付が可能になる。

SmartGo Stapleでの経費精算

 SmartGo Stapleは昨年から提供を開始している交通費精算の自動化サービス「SmartGo」の適用範囲を一般的な社員の経費精算にまで拡げた新サービスで、クラウドキャスト社が開発した経緯精算サービス「Staple」と法人プリペイドカード「Stapleカード」との連携によって実現する。Stapleカードは与信不要なので、通常の法人カードよりも払い出しが容易で、さまざまな雇用形態の従業員に配布しやすくなっている。あらかじめ専用口座に振り込んでおいた金額の中から管理者が必要な金額をリアルタイムにチャージでき、紛失した場合は即時ロックをかけられる。月額利用料は1IDあたり1000円となっている。

手かざしで入退室可能なデジタル社員証「Smart Me」

 また、9月9日に提供開始が発表されたばかりのデジタル社員証「Smart Me」は、物理的な社員証をスマートフォンのアプリ化したサービスで、専用リーダーの前に手をかざすことで入退室が実現する。手をかざすことで、アプリのリーダーが起動して、Bluetooth Low Energy(BLE)経由で認証を行なうため、アプリの入ったスマートフォンは鞄やポケットに入れたままでも問題ない。タッチレスで衛生的というメリットもある。

デジタル社員証「Smart Me」

 物理カードではないため、紛失や発行、廃止などにともなう手間やコストを減らすことができる。また、オフィスの来訪者がアプリをダウンロードしておけば、来館証も自動的にアプリに登録されるため、社員と同じく手かざしで入館できるという。現時点では、入退室の機能がメインだが、最終的にはリアルの社員証と同じ身分証として使えるレベルを目指す。また、オフィス内での社員の居場所をBLEで特定する機能を社内PoCで試すほか、リモート会議でプロフィール情報を送るオンライン名刺機能も提供していく予定となっている。初期費用は1000円で、1IDあたり月額60円の利用料となっている。

NTTコミュニケーションズ プラットフォームサービス本部 アプリケーションサービス部 第二サービスクリエーション部門 部門長 中野 誠氏、プラットフォームサービス本部 スマートワークスタイル推進室 室長 川田 英司氏

 今回の発表は「発想を変えて、あたりまえの世界に」をコンセプトにした「Smart Workstyle」を実現するサービスの1つとして提供される。ビジネスのデジタル化を推進し、「すべての働く人が、最適な働き方を選び、活躍できる世界」を目指していくという。

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