新型コロナで多大な犠牲を払ったブラジルは世界の指標となるか?
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ブラジルの都市マナウスでは、5月に新型コロナウイルスによる医療崩壊が起こり、多くの人々が死亡する最悪の感染状況に陥った。しかし、それ以降、新規感染件数と死者数は急速に低下しており、その理由は集団免疫の獲得によるものかもしれない。
主張:ウィーチャット禁止は筋違い、プライバシーの根本議論を
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トランプ政権は中国企業の「ウィーチャット」と「ティックトック」をプライバシー保護や国家安全保障の観点から禁止しようとしている。しかし、問題の深層にある未解決のより大きな問題に目を向けるべきである。
金星へ行こう! 生命の兆候発見で高まる機運
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生命体の存在の兆候となる特殊ガス「ホスフィン」が金星の大気中に観測されたことを受けて、金星を直接調査する新ミッションに対する期待が高まっている。金星の謎を解明するには、包括的な探査プログラムを実施するのが効果的だろう。
トランプ政権、環境政策の撤回で温室効果ガス20億トン上積みか
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調査会社ロジウム・グループの新たな分析によると、トランプ政権が自動車排出ガスやメタンなどに関する規定を弱体化あるいは白紙撤回したことで、2035年までに温室効果ガスの排出量が20億トン近く上積みされる可能性がある。
ティックトックとオラクルが提携、ウィーチャット禁止は差し止め
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米商務省は9月18日、中国企業が提供するアプリ「ティックトック(TikTok)」と「ウィーチャット(WeChat)」について、9月20日以降、米国国内でのダウンロードを禁止する命令を発表した。だが、命令は実行されなかった。
主張:米中対立に翻弄されるテック企業、割を食うのはユーザー
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最先端のテック企業といえども、地政学的な影響を免れるのは、ますます難しくなってきた。ウィーチャットとティックトックの最近の試練は、サイバーセキュリティの問題と言うよりも、トランプ政権が政治的利益を守ろうとすることが主な要因となっている。
MITテクノロジーレビューからのお知らせ
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MITテクノロジーレビューは[日本版]は、才能ある若きイノベーターたちを讃え、その活動を支援することを目的とした世界的なアワード「Innovators Under 35」(読み方:イノベーターズ・アンダー35)の日本版となる「Innovators Under 35 Japan」を初開催します。現在、候補者を募集中。詳しくは公式サイトをご覧ください。
≫ Innovators Under 35 Japan公式サイト
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MITテクノロジーレビュー初の紙媒体となる「マガジン」を9/10に刊行しました。刊行を記念して、「Vol.1 AI Issue」プレゼントに加え、日本版Webサイトのサブスクリプション会員(年払い)が15%オフになる特別クーポンをプレゼント中。2020年9月30日 23:59までの期間限定です。この機会をお見逃しなく。
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