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アドビ、北海道大学と共同研究 創造的問題解決能力育成のためのオープン教材を開発

PR TIMES

アドビ株式会社
【2020 年9月11日】 アドビ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:ジェームズ マクリディ、以下アドビ)は、北海道大学との共同研究において、デジタルリテラシーの向上を通じて創造的問題解決能力の育成を目指すオープン教材を開発、このほど第一弾を公開しました。なお、当共同研究成果について、北海道大学オープンエデュケーションセンター田中宏明博士研究員が、9月12日、13日開催の日本教育工学会2020年秋季全国大会にて発表を行う予定です。



このオープン教材では、大学初年次教育を対象に、創造的問題解決力を根底から支える技術の一つとしてデジタルリテラシーを教授します。デジタルツールを活用した制作活動を通してデジタルリテラシーを身につける全3章10単元(※)から成り、今回公開されたのはこのうち第2章にあたる3単元です。
※本オープン教材全体の概要については、別項を参照

第2章. デジタルプロダクトの読解
2-1 デジタルプロダクトの機能
https://spark.adobe.com/page/KOMwLnnHrw2t3/

2-2 デジタルプロダクトの観察
https://spark.adobe.com/page/uxNmLGKZzZuMW/

2-3 デジタルプロダクトの評価
https://spark.adobe.com/page/V2Rq71zGYcC5i/

90年代以降、デジタル社会を生き抜く力を総称したデジタルリテラシーへの関心が高まっています。北海道大学では、デジタルリテラシーを「デジタルツールを活用して思考を外化し、他者と共有し、批判的な省察を加えながら発展させていく能力」かつ「これからの時代を生き抜く研究者にとって基礎となるスキル」と位置付け、高等教育におけるこの能力の教授内容や方法の指針となる教材の開発に着手しました。

アドビは2019年度より北海道大学大学院を含む5大学において、Adobe Creative Cloud (https://www.adobe.com/jp/creativecloud.html) を活用しビジュアル表現を学ぶ「デジタルクリエイティブ基礎講座」の単位が取得できる授業として開講しており、今回のオープン教材の開発においても同講座の内容を提供しているほか、アドビが派遣した授業講師が教材内容の監修として参加しています。Adobe Creative Cloudは創造的な学びを助けるツールとして世界中の教育現場で活用されており、学生は自分のアイデアをわかりやすく表現し、他者に伝えるための手法を学ぶことができます。

さらに、このオープン教材は教育機関において無料で利用できるAdobe Sparkで提供されており、教育者および学習者が自由に活用できるため、教育者のデジタルリテラシー教育に即座に利用できると同時に学生の自律学習に役立てることもできます。2021年度には開発したオープン教材を用いたMOOC(Massive Open Online Course: 大規模公開オンライン講座)の開講と、Adobe Education Exchangeでのオンライン講座の開講を予定しています。

開発したオープン教材はまず、2020年7月に北海道大学の初年時向け授業「大学生のためのデジタルリテラシー入門」の教材として活用されました。今後は連携大学での利用や、オープン教材をもとにした公開オンライン講座の開講も計画中です。

アドビのマーケティング本部 教育市場部長の小池晴子は、次のように述べています。「この度の北海道大学様との共同研究およびオープン教材の開発にあたり、アドビが開講してまいりましたデジタルクリエイティブ基礎講座の内容が採用されましたことを光栄に思います。アドビは次世代を担う人材の育成のため、世界中の教育現場と連携しツールの提供とナレッジの共有を行っています。アドビは今後も、未来を生きる学生・生徒の皆さんに役立つ学びを支援してまいります。」

アドビについて
アドビは、世界を変えるデジタル体験を提供します。アドビ株式会社はその日本法人です。同社に関する詳細な情報は、Webサイト( https://www.adobe.com/jp/ )に掲載されています。

(C)2020 Adobe Inc. All rights reserved. Adobe and the Adobe logo are either registered trademarks or trademarks of Adobe in the United States and/or other countries. All other trademarks are the property of their respective owners.


別項

■ オープン教材の全体像
この度のオープン教材では、教育学とデザインの知見をあわせ、学生自身の学びや研究をデジタルツールでビジュアル表現に落とし込み、他者と共有して発展させるための方法論や基本原理を提供します。

本教材は、デザイン思考のプロセスに対応した読解・設計・制作のステップ毎に学習できます。「第1章. はじめに」では、教材の使い方や学び方について理解します。「第2章. デジタルプロダクトの読解」では、デジタルプロダクトと人との接点に生まれる相互作用を観察・分析・評価する観点を学びます。「第3章. デジタルプロダクトの設計」では、デザイン思考を活用して探究的な課題解決に取り組む方法を学びます。最後に「第4章. デジタルプロダクトの制作」では、ビジュアル表現やデジタルツールを活用してコミュニケーションを強化する方法を学びます。

■ オープン教材のテーマリスト
第1章. はじめに
第2章. デジタルプロダクトの読解
 2-1. デジタルプロダクトの機能
 2-2. デジタルプロダクトの観察
 2-3. デジタルプロダクトの評価
第3章. デジタルプロダクトの設計(デザイン)
 3-1. デザインとは何か
 3-2. 解決すべき課題を見つける
 3-3. 表現の方向性を定める
第4章. デジタルプロダクトの制作
 4-1. デジタル表現とソフトウェア
 4-2. デジタル制作技術の要点
 4-3. デジタルデータを最適な形式で出力する