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第10世代CoreとGeForce GTX 1660 SUPER搭載、人気FPSタイトルもバッチリプレイ可能

15万円以下とお手頃なゲーミングPC「ZEFT G08F」、フルHDゲームプレイは快適で初めての1台にも最適

2020年09月03日 09時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

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「ZEFT G08F」

 第10世代Coreプロセッサーである「Core i5-10500」(以下、i5-10500)を採用し、ゲーミング向けモデルながらも価格は税込みで15万円を切る非常に高いコストパフォーマンスが魅力的な、パソコンショップSEVENで販売中のデスクトップパソコン「ZEFT G08F」。

 前回は、ZEFT G08Fのスペックや外観などの仕様を紹介したが、ゲームにおけるパフォーマンスがどの程度なのかも気になるところ。GPUには「GeForce GTX 1660 SUPER」を採用しているため、ある程度のゲームパフォーマンスは見込めそうだが、果たして快適にプレイできるのだろうか。そこで、いくつかテストを行い、ZEFT G08Fが持つポテンシャルを明らかにしてみたい。

Core i5-10500とGeForce GTX 1660 SUPERを搭載

ZEFT G08Fの主なスペック
CPU Core i5-10500(定格クロック3.1GHz、最大クロック4.5Hz)6コア/12スレッド、キャッシュ容量12MB
グラフィックス GeForce GTX 1660 SUPER(2スロット使用)
メモリー 16GB PC4-21300(DDR4 SDRAM、8GB×2)、スロット数4のうち2スロット使用
ストレージ 500GB M.2 SSD(Intel製、NVMe)
マザーボード ASRock H470 Phantom Gaming 4
PCケース Fractal Design Define 7 Compact
CPUクーラー 虎徹MarkII
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0
電源ユニット 定格出力600W(80PLUS Bronze認証)
OS Windows 10 Home(64bit)

1920×1080ドットであれば
快適なゲームプレイを実現

 まずは、定番の「3DMark」(Version 2.12.6964)の総合スコアから見て行こう。ZEFT G08FのFire Strike“無印”の結果は1万4000台と高いスコアを発揮。Fire Strike Extremeになるとスコアは一気に落ち込み、Fire Strike Ultraになると、スコアは4000を割ってしまっている。

「3DMark」(Version 2.12.6964)の結果

 Fire Strike“無印”のテスト解像度は1920×1080ドットであるため、同解像度であれば十分な描画性能が期待できそうだ。一方、DirectX 12のテストとなるTime Spyでは、Time Spy“無印”で6000台と、Fire Strikeほどの伸びは見られないものの、DirectX 11より描画負荷が大きくなるテストでこのスコアは十分立派だ。

 では、実際のゲームではどうなのか、「Apex Legends」で試してみた。今回は、オプションから描画負荷が最大となるように設定したうえで、ゲームをプレイ。プレイ中の1分間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得した。

「Apex Legends」のフレームレート計測結果

 その結果だが、ZEFT G08Fは1920×1080ドットで、常時110fps以上のパフォーマンスを発揮。2560×1440ドットでも、最小フレームレートは60fpsを裕に上回っており、快適にプレイできることは間違いない。3840×2160ドットになると非力さが垣間見えるが、1920×1080ドットであれば、高リフレッシュレートのディスプレーを活かせるほどのポテンシャルを備えているといっていい。

 続いて「Call of Duty: Warzone」のテストも行っておこう。ここでは、オプションからテクスチャ―高に設定し、ゲームをプレイ。プレイ中の1分間のフレームレートをGPUOpenの「OCAT」(Version 1.6)で取得している。なお、OCATの仕様上、最小フレームレートは取得できないため、データを並べたときに99%目にあたる99パーセンタイルの値を最小フレームレートの代わりに用いている。

「Call of Duty: Warzone」のフレームレート計測結果

 結果は、2560×1440ドットで最小フレームレートが60fpsを割ってしまい少々厳しいが、1920×1080ドットであれば常時70fps以上のフレームレートを叩き出している。平均フレームレートは100fps以上にまで達しており、Call of Duty: Warzoneのプレイにまったく支障はない。

 「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズベンチマーク」も実行しておこう。ここでは、描画負荷が最大となる最高品質でベンチマークを実行しているが、2560×1440ドット以下の解像度であれば、スクウェア・エニックスの指標で最高評価であるスコア7000を大きく上回る1万以上のスコアを発揮。1920×1080ドットであれば、スコアは1万5000にまで達しており、“重い”シーンでもコマ落ちの心配はまったくない。

「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズベンチマーク」のスコア

「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズベンチマーク」のフレームレート

 ゲーム以外のパフォーマンスもチェックしておこう。まずは、総合ベンチマークソフトである「PCMark 10」(Version 2.1.2177)からだが、ここでは無償版でも実行できるPCMark 10“無印”のテストを実施。その結果だが、総合スコアは6000弱と、このクラスのパソコンとしてはまずまずといったところ。

「PCMark 10」の結果

 詳細スコアを見ると、マシンの基本性能を見るEssensialsが1万弱と良好で、次いでコンテンツ制作のパフォーマンスを見るDigital Content Creationが比較的高めなところは、注目したいポイントだ。ZEFT G08Fは、ゲーム以外のデジタルコンテンツの編集作業にも十分活躍できるパフォーマンスを備えているといってよいだろう。

 だがCPUのi5-10500は、最新のCore i7などと比べると6コアしか持たない点がネックなのは確か。そこで、実際にファイナルファンタジーXIVをプレイした1920×1080ドットで7分程度のMotion JPEGファイルを用意。それを「FFmpeg」(Version 4.3.1)を利用して、H.264/AVCとH.265/HEVCへとトランスコードする際に要する時間を測定した。

FFmpegを用いたトランスコードをする際に要する時間

 すると、ZEFT G08FはH.264/AVCに15分強、H.265/HEVCに40分弱の時間が掛かった。6コアしかない点はネックではあるが、それでも実用的な時間でトランスコードを終了しており、さほど大きなデメリットとなっていない。

 最後に「CrystalDiskMark」(Version 8.0 Beta 4)で、ZEFT G08Fのストレージ性能も確認しておこう。その結果だが、シーケンシャルリードで2000MB/秒弱のパフォーマンスを発揮し、シーケンシャルライトでも1000MB/秒弱ほどの性能が出ている。SSDとしては十分な速度を発揮しており、ゲームのロードが遅いと感じることもなかった。

「CrystalDiskMark」の結果

これからPCゲームを始めたいと考えるエントリーユーザーにも適した1台

フルHDゲーミングを楽しみたいPCゲームエントリーユーザーにもオススメ

 以上のテスト結果からも明らかなとおり、ZEFT G08Fのゲームパフォーマンスは、1920×1080ドットであれば十分満足のいくものだ。もちろん、2560×1440ドット以上の解像度だと若干力不足であることは間違いないのだが、利用しているディスプレーが1920×1080ドットまでの対応であれば、このZEFT G08Fはかなりお買い得なマシンであるといえる。

 冒頭でも述べたとおり、14万8280円からと15万円でお釣りが来る価格は最大の魅力であり、これからPCゲームを始めてみたいと考えているエントリーモデルとして、オススメしたい1台であるといえる。

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