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これからゲームを始める人からコアゲーマーまで、幅広い層にオススメできる1台

ゲームにコンテンツ制作に幅広く活躍、Ryzen 7&RTX 2070 SUPERでバランスいいデスクトップ「ZEFT GR8」

2020年10月14日 13時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

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「ZEFT GR8」

 CPUに「Ryzen 7 3700X」を、GPUに「GeForce RTX 2070 SUPER」をそれぞれ採用したセブンアールジャパンのゲーミングパソコン「ZEFT GR8」は、落ち着いたシックな外観と高いスペック、それに静音性にも配慮した点が魅力な製品だ。そのあたりの詳細は別記事を参照してほしいが、今回はZEFT GR8のパフォーマンスについて迫ってみたい。実際のゲームでプレイし、どの程度のフレームレートが得られるのだろうか。

フルHD解像度では常時144fps以上の性能
ゲームによっては4K解像度でも快適なプレイを実現

ケース内部の配線もキレイで自作に自信がない人にもオススメできる

 では、早速「3DMark」(Version 2.13.7009)の結果から見ていこう。ZEFT GR8は、フルHD解像度でのテストであるFire Strike“無印”で2万を超える高いスコアを発揮。さすがに4K解像度でのテストとなるFire Strike Ultraではスコアが低下するものの、フルHD解像度では満足のいくパフォーマンスが得られそうだ。

「3DMark」(Version 2.13.7009)の結果

それは、DirectX 12のテストであるTime Spyでも同様だ。Time Spy“無印”で1万に迫る結果を残しており、フルHD解像度ではDiretctX 12でも高いポテンシャルを備えているといっていい。

 では、実際のゲームではどうなのか。「Apex Legends」の結果に移ろう。ここでは、オプションから描画負荷が最大になるように設定したうえでゲームをプレイ。その間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得した。すると、ZEFT GR8は3840×2160ドットでも常時60fps以上のフレームレートを叩き出した。1920×1080ドットにいたっては、最小フレームレートは170fps台と非常に高く、144Hzなど高リフレッシュレート対応のディスプレーと組み合わせれば、より有利に立ち回ることが可能だ。

「Apex Legends」のフレームレート計測結果

 続けて「バイオハザード Re: 3」でも、ZEFT GR8の結果は好調だ。ここではテクスチャ―品質を3GBに設定してゲームをプレイ。その間のフレームレートを、GPUOpenの「OCAT」(Version 1.6.0)を用いて取得した。バイオハザード Re: 3は、Apex Legendsより描画負荷が大きいため、さすがに3840×2160ドットでは最小フレームレートが60fpsを切るものの、1920×1080ドットでは常時120fps以上のパフォーマンスを発揮。ZEFT GR8でバイオハザード Re: 3も快適に遊べるのは間違いない。

 さらに「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズベンチマーク」を、最高品質に設定したうえで実行した。スクウェア・エニックスの指標では、スコア7000以上が最高評価とされているが、ZEFT GR8は3840×2160ドットでそれを満たすスコアを残している。さらに、ZEFT GR8は2560×1440ドットでも1万4000台と高いスコアを発揮しており、プレイヤーキャラクターが多い場面でも、安定したフレームレートが得られるだろう。

「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズベンチマーク」の結果

「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズベンチマーク」のフレームレート結果

 では、ゲーム以外のパフォーマンスもチェックしておきたい。まずは、「PCMark 10」(Version 2.1.2506)からだ。今回は無償版でも実行できるPCMark“無印”のテストを実行したが、総合スコアは6000台半ばとまずまずといったところ。

「PCMark 10」の結果

 スコアの詳細を見ると、ZEFT GR8はDigital Content Creationが9826と非常に高い。Digital Content Creationは、写真および映像の編集やレンダリングなど、コンテンツ制作に関するテストグループだが、ZEFT GR8はそうした用途でも高性能が期待できるといってよいだろう。続いてEssentialsのスコアも高く、マシンの基本性能も申し分ない。

 さらに、動画のトランスコード性能もチェックしておこう。今回はファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズを実際にプレイした7分半の動画ファイルを用意。このファイルは1920×1080ドットでMotionJPEGフォーマットなのだが、「FFMpeg」を用いてH.264/AVCやH.265/HEVCへトランスコードする際に要する時間を測定した。

ffmpegを用いたトランスコードに要する時間

 すると、ZEFT GR8はH.264/AVCで11分強、H.265/HEVCで28分ほどでそれぞれ終了しており、かなり実用的な結果が得られている。とくに、ゲーム画面を録画し、それをH.264/AVCに変換してYoutubeにアップするといった用途でストレスを感じることはないはずだ。

 最後に、「CrystalDiskMark」(Version 7.0.0)でSSDの性能もチェックしておきたい。ZEFT GR8はライト性能は際立ったものはないものの、リード性能はSSDらしくシーケンシャルアクセスとランダムアクセスとも比較的高速な結果が得られている。少なくともゲームにおいてロードが遅いと感じることはなかった。

「CrystalDiskMark」(Version 7.0.0)の結果

ゲームやコンテンツ制作で活躍できるマシン
幅広い層にオススメできる1台

ゲームはもちろん、コンテンツ制作などの用途でも活躍できる1台

 以上のテスト結果から明らかなとおり、ZEFT GR8が備えるポテンシャルはかなり高い。とくに、フルHD解像度であればほとんどのゲームが快適にプレイでき、人気のバトルロイヤル系タイトルで1フレームで多く描画して有利に進めたいといった要望にも応えることができるパフォーマンスを持っている。

 さらに、ゲーム以外のパフォーマンスも非常に高く、コンテンツ制作などの用途でも活躍できるマシンであるといえる。価格は26万2680円だが、これだけの高性能を備えている点を踏まえると費用対効果は非常に高く、これからゲームを始める人からコアなゲーマーまで、幅広い層にオススメできる1台だ。

試用機の主なスペック
製品名 ZEFT GR8
CPU Ryzen 7 3700X(定格クロック3.6GHz、最大クロック4.4Hz、8コア/16スレッド、L3キャッシュ容量32MB)
CPUクーラー CoolerMaster MasterLiquid ML240L RGB
グラフィックス GeForce RTX 2070 SUPER(2スロット使用)
ケース Fractal Design Define R6 Black
マザーボード ASRock B550M Pro4(AMD B550チップセット)
メモリー 32GB PC4-25600(DDR4-3200 SDRAM、16GB×2)、スロット数4のうち2スロット使用
ストレージ 500GB M.2 SSD(Crucail P2、NVMe)/2TB HDD
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0
電源ユニット 定格出力750W(80PLUS Gold認証)
OS Windows 10 Home(64bit)

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