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第10世代CoreとGeForce GTX 1660 SUPER搭載、冷却性能も申し分ないモデル

15万円以下とお手頃価格で快適にフルHDゲームプレイ可能なゲーミングPC「ZEFT G08F」、シックで静音なケース「Define 7 Compact」も魅力

2020年08月24日 11時00分更新

文● 宮崎真一 編集●八尋/ASCII

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「ZEFT G08F」

 BTO PC市場において、第10世代Coreプロセッサーを採用したゲーミングパソコンが数多く登場し、花盛りといっていい。ただ、第10世代Coreプロセッサーは、全体的にコア数が増えていることもあり、採用パソコンの価格帯は若干高めだ。

 そんな中、パソコンショップSEVENを運営するセブンアールジャパンから、第10世代Coreを採用しつつも、価格が税込みで15万円を切るゲーミング向けデスクトップ「ZEFT G08F」が登場した。果たしてZEFT G08Fは、どの程度のパフォーマンスを備えているのだろうか。快適にゲームがプレイできるのかどうか確かめたいところだ。まずは、今回はZEFT G08Fの外観やスペックなどを詳しくチェックしていく。

6コア/12スレッドのCore i5-10500を採用
ケースはシックなイメージの「Define 7 Compact」

 まずは、ZEFT G08Fのスペックから紹介していこう。ZEFT G08Fでは、CPUに「Core i5-10500」を採用。Core i5といえども、6コア/12スレッドのCPUで、最大動作クロックは4.5GHzを誇る。とくに、マルチスレッド処理への最適化が鈍いゲーム用途においては、コア数が多くても性能を余らせる場面も少なくない。そのため、Core i5でもゲーム用途では十分なパフォーマンスが期待できる。なお、CPUの冷却には、サイズの空冷モデル「虎徹 MarkⅡ」を採用し、冷却性能と静音性ともに申し分ない。

CPU-Z(Version 1.93.0)の実行結果

 GPUにはNVIDIAのハイエンド向け「GeForce GTX 1660 SUPER」を搭載。グラフィックスメモリー容量は6GBと、さすがに4K解像度などでは力不足は否めないが、フルHDではかなり快適なゲーム環境が得られることは間違いないだろう。

NVIDIAコントロールパネルから

システム情報を確認したところ

 さらに、ZEFT G08Fでは、マザーボードにIntel H470チップセットを採用したASRock製「H470 Phantom Gaming」を搭載。システムメモリーにはDDR4-2666を16GB装着し、ゲーム用途において速度や容量面での懸念はない。

 また、有線LANは1000BASE-Tをサポートするほか、Wi-Fi 6に対応した無線LAN機能を標準で装備。Wi-Fi 6の実効スループットは1Gbps以上とされ、対応ルーターが必要になるとはいえ、場所を選ばずに高速通信が可能となる。LANケーブルの引き回しに億劫さを感じているユーザーにはかなり魅力的ではないだろうか。さらに、標準でBluetooth 5.0に対応しており、ゲームパッドやヘッドフォンなどスマートフォンの周辺機器を共用できる点はありがたい。

 また、ストレージにはNVMe接続でM.2タイプの500GB SSDを搭載しており、多くのゲームをインストールしたいユーザーでない限り、容量が足りなくなることはないはずだ。もし、動画編集などでストレージの容量を増やしたいのであれば、BTOで1TBや2TBのHDDを増設するのもアリだ。これらの屋台骨となる電源ユニットには、80PLUS Bronze認証を受けた定格出力600Wのものを搭載。このクラスでは十分な出力といってよいだろう。

フロントパネルはいたってシンプル。ただ、ヘアライン加工が施されておりデザイン性はかなり高い

 それでは、ZEFT G08Fの外観をみて行こう。ZEFT G08Fでは、PCケースにFractal Designのミドルタワー型「Define 7 Compact」を採用。全体が黒一色でまとめられており、かなりシックな印象を受ける。とくにフロントパネルは、上部に電源インジケーターとなるLEDが白く点灯するだけとかなり無味乾燥だが、ヘアライン加工が施されており、落ち着いた雰囲気の中にもスタイリッシュさがうかがえる。

天板には左からヘッドフォン出力、マイク入力、USB 3.1 Gen.2(Type-C)、USB 2.0×2、USB 3.0×2が並んでいる

吸気孔となるスリットが施された天板も標準で付属。ドライバーを使用せず、簡単に換装することが可能

 天板にはUSB 3.0とUSB 2.0を2つずつに加えて、USB 3.1 Gen.2(Type-C)を備えており、USBが5系統利用できる点はかなり使い勝手が高い。さらに、吸気孔となる多くのスリットが施された天板も付属しており、スチール製のものから換装することが可能。これにより、内部のエアフローが向上し、CPUを始めとした各種パーツの冷却効果を高めることができる。

 ただし、標準で装着されているスチール製の天板の内側には、吸音材が貼付されているため、静音性を望むのであれば、このスチール製のものをそのまま利用するほうがよいだろう。さらに、左側面のサイドパネルは、流行りの内部が見えるタイプではなく、窓のないスチール製のもの。こちらも裏側には吸音材が装着されており、強化ガラス製のものより高い静音性が期待できる。

サイドパネルの裏側には吸音材が貼付されている

 さて、そのサイドパネルを取り外して内部を確認してみると、内部空間はかなり広めだ。前面の140mm角ファンから、CPUクーラーを経て背面の120mm角ファンへと流れるエアフローが確立されており、CPUはかなりしっかりと冷却できそうだ。また、電源ユニットはダクト構造となって隔てられており、内部空間のエアフローに影響しないようになっている点も評価できよう。

サイドパネルを外したところ。前面から背面へのエアフローがしっかりと確保されている

背面にはUSB 3.2 Gen.2(Type-AおよびType-C)、USB 3.2 Gen.2×2、USB 2.0×2、オーディオ端子、PS/2、有線LAN、DisplayPort×3、HDMIといったインタフェースを用意。ただし、外部出力はビデオカード側のものを優先するため、マザーボード側のものは利用できない

底面には防塵フィルターが用意されており、簡単に取り外しができ、フィルターの水洗いなどメンテナスが非常に容易だ

価格は14万8280円
落ち着いたデザインに惹かれる人向け

落ち着いたデザインでゲーミングパソコンとしてはリーズナブルな価格も魅力

 ZEFT G08Fは、標準構成で14万8280円と、冒頭で述べたとおり15万円を割る価格はかなり魅力的。Define 7 Compactを用いることで、ミニタワー型ほどまではいかないまでも、比較的コンパクトなサイズにまとまっており、かなりあつかいやすいデスクトップパソコンといえる。ゲーミング向けモデルというと煌びやかに光るLEDというイメージが強いかもしれないが、そうしたLEDに興味を持たないユーザーも一定数いるのは確かだ。そういったユーザーに、このZEFT G08Fは一考の価値ありといってよいだろう。

ZEFT G08Fの主なスペック
CPU Core i5-10500(定格クロック3.1GHz、最大クロック4.5Hz)6コア/12スレッド、キャッシュ容量12MB
グラフィックス GeForce GTX 1660 SUPER(2スロット使用)
メモリー 16GB PC4-21300(DDR4 SDRAM、8GB×2)、スロット数4のうち2スロット使用
ストレージ 500GB M.2 SSD(Intel製、NVMe)
マザーボード ASRock H470 Phantom Gaming 4
PCケース Fractal Design Define 7 Compact
CPUクーラー 虎徹MarkII
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.0
電源ユニット 定格出力600W(80PLUS Bronze認証)
OS Windows 10 Home(64bit)

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