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LINE WORKSとAmazonビジネスが連携 チャットで変わる企業の購買プロセス

2020年09月01日 09時00分更新

文● 大谷イビサ 編集●ASCII

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 ワークスモバイルジャパンのLINE WORKSと法人向け購買サービスである「Amazonビジネス」との連携が発表された。使い慣れたチャット画面から、いつでもどこでも簡単にビジネス購買が完了する今回の連携についてワークスモバイルジャパン 代表取締役社長の石黒 豊氏とアマゾンジャパン ディレクター Amazonビジネス事業本部 事業本部長 石橋 憲人氏に話を聞いた。

急成長する法人向け通販サービス「Amazonビジネス」

 まずは今回LINE WORKSと連携するAmazonビジネスについて説明していこう。

 Amazonビジネスを一言で説明すると「請求書払いができる法人向けのAmazon通販サービス」と言える。従来のような個人の立て替え精算ではなく、法人としてAmazonビジネスと契約することで、企業で一般的な請求書でまとめて決済が可能になる。Amazonビジネスの石橋氏は、「従業員としては経費精算が手間が一切なくなり、経理としても個人の立て替え精算に対し、毎回小口現金や振り込みで支払う必要がなくなります」とアピールする。

アマゾンジャパン ディレクター Amazonビジネス事業本部 事業本部長 石橋 憲人氏

 また、単に請求書払いができるだけではなく、ボリュームディスカウントが用意されているため、個人アカウントで購入するよりも安価だ。単品でも法人価格が設定されているため、まとめ買いしなくてもコストメリットを得られるのもポイント。さらに、現金支払いや紙の領収書だとあいまいになりがちな購買の履歴もまとめて管理できる。「立て替え精算が多いと経理担当者もコストを把握するのが大変。その点、Amazonビジネスは、すべてがデータで見える化されるので、今まで見えなかった社員の購買も見えます」と石橋氏は語る。もちろん、豊富な品揃えや「Businessプライム」による迅速な配送などのAmazonならではの恩恵も得られる。

 米国では約5年前、日本で約3年前に開始されたAmazonビジネスだが、順調に導入社数を増やしている。洋書の購入が多い国立大学の9割でAmazonビジネスを採用するほか、多店舗・多拠点を抱える企業が小口での購入を管理するために導入するパターンが多い。「年間を通じて購入が決まっている計画購買以外の突発的な購買にAmazonビジネスは強い。小口現金を現場に持たせたくない会社、店舗や拠点が多く統制がとりにくい会社が率先して採用してくれています」と石橋氏は語る。

LINE WORKSのトークから手軽に備品や消耗品を買える

 今回発表されたサービス連携では、ビジネスチャットのLINE WORKSのトークから、このAmazonビジネスを経由して備品や消耗品を手軽に発注できるようになる。

 具体的には管理者がまずLINE WORKS上にAmazonビジネスのBotを登録しておく。これにより、ユーザーはトークの会話からこのBotを呼び出し、インラインブラウザからAmazonビジネスにそのままログイン。商品をカートに入れて注文を確定し、決済を実行すれば、商品が配送されるという流れだ。注文や決済の情報はユーザー部門はもちろん、経理・購買の部門にも通知される。

連携におけるワークフロー

 ユーザーのメリットとしては、まず使い慣れたチャットからスマホ・タブレットを使って手軽に発注できる点が挙げられる。また、経理・購買担当者も注文や決済情報を一元的に管理できるため、購買処理の負荷を軽減できる。「現場のユーザーからスピーディに発注でき、経理・購買部門も一括で購買をとりまとめできる。フロント側とバックオフィス側の両方でメリットを得られる」とワークスモバイルジャパンの石黒氏は語る。

購買の手間とコストを減らし、中小企業にもっとバリューを

 今回の提携に至った経緯は、日本の大多数を占めるSMB(Small Medium Business)層のユーザーにLINE WORKSとAmazonビジネスを使ってもらいたいというシンプルな背景があった。「LINE WORKSを使ってもらうための付加価値として、勤怠管理やSFAなどさまざまなツールと連携してきたが、購買に関する連携は今までなかった。Amazonビジネスと連携することで、SMB層にバリューを感じてもらえると思った」と石黒氏は語る。今後はユーザーのフィードバックを得ながら、既存の経理・購買システムの連携なども進めていきたいという。

ワークスモバイルジャパン 代表取締役社長 石黒豊氏

 Amazon側も思いは同じだが、Amazonのサービス全体に流れる「本業に集中してほしい」という思想があった。「企業購買はお客さまの本業ではないし、できれば時間を削減できるエリア。お客さまが便利に使ってもらい、本業に集中できるために有効な連携」と石橋氏は語る。また、LINE WORKSのようなビジネスチャットの中で購買が決まるというシナリオも現実的で、モバイルとの親和性が高いのも大きな理由。「SMBの現場では、PCがお店になかったり、PCが使いこなせないというお客さまも多い。でも、これならスマホから簡単に企業での購買を実現できる」と石橋氏はアピールする。

 今回の連携は、LINE WORKSの最新バージョンである2.9で実装された「アプリディレクトリ」の第一弾でもある。アプリディレクトリは、サードパーティを含めたさまざまなLINE WORKSのBotをユーザーが選択して利用でき、今後もさまざまな連携がサービスとして提供される予定となっている。

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