Windows Info 第237回
Windows 10でタッチ操作を使いやすくするはずの「Tablet experience for 2-in-1 devices」の謎
2020年08月16日 10時00分更新
機能が用意されたのはいいが、ちゃんと動かない
これらの機能を手元にあるPCで試してみた。具体的には、「20H1」「20H2プレビュー」「Dev Channelプレビュー」の3つのバージョンで試した。このうち、前述の4つの機能がすべて動作したのは、20H2プレビューを搭載した1機種のみ。
20H1、Dev Channelプレビューでは、2-in-1デバイスであるのにも動作しなかったばかりか、20H2プレビューでも動作しないマシンもあった。ハードウェアを識別しているのか、いくつか条件があるのかもしれない。なお、Dev Channelのプレビュービルド20180からは、Tablet Exp.は、マルチディスプレイ時には動作せず、ディスプレイが1枚のみの場合にだけ動作するように変更されている。
Surface NeoがトラブったからWindows 10の開発計画が滞ったのが、逆にWindows 10の開発がトラブったからSurface Neoが延期になったのか? どちらにしても、計画通りにならなかった結果がSurface Neoの来年への発売延期ということなのであろう。
“Tablet experience for 2-in-1 devices”の挙動が安定しないのも、その影響なんじゃないかと思う。とはいえ、筆者的には、早くなんとかして欲しい機能である。大体、Windows 8の頃からタブレットモードなんか使ったこともないし使いたくもない。だけど、タブレットや2-in-1デバイスは何台も買ったし、画面をタッチしてWindowsを操作することは結構ある。そういうわけで、タブレットモードでないときにタッチ操作がしやすくなるこの機能は個人的には歓迎したい。なので、ともかくちゃんと動くようにしてほしいものだ。
この連載の記事
-
第457回
PC
IPv6アドレスは先頭を見ればどんな種類かわかる -
第456回
PC
あらためてIPv6基本のキ -
第455回
PC
Windowsで現在どのネットワークアダプタがインターネット接続に使われているかを調べる方法 -
第454回
PC
Windows 11 24H2では「デバイスの暗号化」の条件が変わり、より多くのPCでドライブが暗号化される -
第453回
PC
Windows 11 24H2の配布開始後もすぐにはやってこない Windows UpdateとSafeguard Holds -
第452回
PC
Windows 11 Ver.24H2が登場 Copilot+ PCとそうでないPCで実質Windowsが2つに分かれる -
第451回
PC
新しいWindowsサンドボックスではコマンドラインからの制御が可能に -
第450回
PC
ユニコードで文字数を数える方法 -
第449回
PC
WSLはプレビュー版でGUIでの設定が加わった! リリース2.3.xの新機能を見る -
第448回
PC
PowerShellで面倒なオブジェクトはPSCustomObjectに変換するのが早道 -
第447回
PC
この秋登場のWindows 11の新バージョン、Ver.24H2の状況を見る - この連載の一覧へ